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You make Stray Kids stay

 熱に浮かされたように、彼らの軌跡をたどり、おいすがり、自分の歩く道の、消えかけていたともしびに、そっと、ろうそくを近づける。ゆらゆらの、炎とともに、揺れて、ゆらゆら、その心地よい揺らぎに、質のいい宴席での、砕けた馬鹿話、放心に笑い、そっと明日を喜べる、しょうもない果てしない夕べ、みな生きて、生き延びて、それでもって、みんな、好きも嫌いも、幸福になるがいい、鷹揚に。そんなかに、いっつも陽炎みたいに曖昧な己もまた、しょうもなくって、今回ばかりは、わたしも陽気な方の正解に仲間いりさしてよ、掛け値なしに願って、帰路も、コンビニで、甘いやわらかいものを、土産に買ったりする。愛するよ。人生を。
 あらゆる困難も、もう、どうでも酔っぱり、よっぱって、浮遊して、どうでもよくなる、いい気分、明日も、わたしは、どうにか生き延びて、きっと、どっかの悲しさと相殺するんだ。

 NOTEに、はじめて明記した、尊敬してやまない海の向こうの彼らに、心とか奪われて、幸い、肉体は、魂だったから、地球のどっかに塵になって、踏みつけられてもいいや、と脱線、はじめての、comeback。

 ※韓国の音楽業界では、新曲を発売することを「comeback」と呼ぶ。もちろん知らないころは、誰か病気で欠場していたのかと、思っていた初心者は怖い。

 おおよそ、ふたつき。二か月ほどで、わたしは、時に自分の愚かな感情と対峙する、手を焼く、扱いかねる、操縦士不在、統制官には、暇をだす。数値化できない、ただ、思い連ね、彼らの情報を、画面の中から、引きずり出し、決着をつけていくだけ。

 わたしは、拙い。器用じゃない。知ったことと、見たこと、感じたことを、これからも、死んで、むこうの丘へ駆けてくまで、言語にしてゆく作業を続けるだろう。ずっと、継続させるのだ――、放出することで生じるであろう化学反応を期待するのではない。
 ただ、語る。文字に魂を込める。どうせ塵なら、飛んでっても、着地したって、構わない。
 それが、わたしがまっとうに生きるすべで、いつか、彼らと――対峙した時に、わたし自身が、わたしを誇らしくあれ、それで、彼らにとっても、ファンであることを誇らしく感じてくれること。誠実に生きよう。泣くことに疲れ果て、なさけない屍になっても。

 去った月日を、数えるより、未来の夢とか、美しい葉脈を、光る砂粒を数えたい、でも、事実、現実は得体のしれない死の権化、儘ならない、いつも、有事ですらないのに、嘆きを抱きしめ、ふとした些細な感動に、身が沸き立つほど、踊ることもある。
 
 心臓はいたたまれないほど、熱を帯び、白昼夢すら彼らの残像でおおわれるようになってしまった。

 Stray Kids "Lose My Breath (Feat. Charlie Puth)" M/V Teaser 2 - YouTube

 美しい幻影が、心の襞に、ささやく。温度のない、ガラスの海。さびしい、砂糖菓子。命と引き換えた真珠。魂の行方。波間から消えていく音。飛沫、気配、去り際は、儚いから、もう、二度と、閉じ込められて、泡になって、消えてしまえたら。

 魂を、やわらかく握って、飾ろう。

 家族間で共有する、そこはかとない清廉な淫靡、語るときの各々の秘された熱、背徳の萌芽、わたしは、――わたしたちは、搾取する。彼らの生活をのぞき見し、うつむきや、ほほえみの角度を検分する。皮膚にうかぶ肉体の痕跡に、糸で縛られてるみたい。どうして、この熱狂が、わたしの内側に花を咲かせたのだろう。

 

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ワールドツアーか。札幌にきたら、どうしよう、どうしよう、わたしは、砂粒になっているかもしんないのに、勝手に、もろ、勝手に、距離感を掴めない。わたしは、彼らになりたいのか、成功をねたんでいるのか、もう、わからない、ああ、つくずく面倒な人間である。

 遠い国の絵画だ。きっと、そうだ、絵の中の住人なのだ、美しいものは、すべて、夢なのかもしれない、なんて思って、気持ちを静める。

 ひかくてき、まともな日常生活を、本日は送っている。

ハン・ガンの『回復する人間』の、“火トカゲ”を読み終えないうちに、返却してしまい、次回に持ち越し、図書館で、『すべての白いものたち』と、韓国の翻訳者が書いた本(村上春樹の翻訳などされている人みたい) 
 
 言葉が、追っかけてくる。言葉の方から、手招きしているのだ。音楽も。音楽を聴く喜びを、また取り戻した。
 わたしは、不揃いな幸福を、ときどき、引き出しにしまってる。だから、時々、だして、風に当てよう。

今日は、あまり悲しくない。生活が刹那の順調さで進んでる。

 新しい、プレイリストに、MEI EHARAを増やす。
KIRINJIも、すこし聞いてみたりする。
 
 二十代、ごりごりのパンクロックとか聞いてた時期に、R&Bが少しずつ好きになって、もしかして、わたしDISCOとか、好きになるかもって思って、なんか、素直に音楽を聴いてる。楽しい、たまんない。
 こうやって、わたしは、自由になってくんだ。

優しく - YouTube

そろそろ、なにかに救われたって、いいんじゃないか。


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