雨を降らす森
屋久島は雨の島。
それは高い湿度と、標高が高い山があるからだと思っていた。
その通りなんだけど、正確な理解ではない。
森が雨を降らせているのだ。
雨によって森が育つ、ではなくて、その逆である。
どういうことかというと、森の木々は呼吸しているが、いろんな成分も空気中に放出している。森を歩くと心地よいのは、木々が放出する癒し成分のようなものを感じるからである。
実はこの成分が空中に浮かび、そこに湿度の高い空気が触れたときにその粒子を核にして水玉が生まれる。
霧が発生する瞬間だ。
霧が森から煙のように立ち上るのを良く見るが、これはいわば森の息が可視化されたものだ。
だから森がなければ、湿気は効率的に雨粒に変わることができない。
自分たちを潤すための水を得るために、空気中から霧を作り出し、雲をつくり、雨を降らせている。その雨が森やすべての生き物を育てているのは言うまでもない。
なんて完璧なメカニズムなんだろう。
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