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1928年創業、熊谷「古伝 ニシダ飴」のタッピーときなこ飴

4月下旬に熊谷に宿泊した翌日曜日の午前、散歩がてら直売所を目指して熊谷駅北口を歩いていると、ふと「古伝 ニシダ飴←(わき道を示す矢印)」との案内看板を発見。聞いたことのない店名だが、いかにも老舗っぽい感じの看板。飴屋さんというのも良い。気になる。

だがこの手のお店は日曜定休のことが多いし、10時開店なら今はまだ9時過ぎ、時間が早い。無駄足になるかもとは思ったが、案内が示す先はせいぜい数十メートル程度。回り道になっても構わないかと、とりあえず向かってみた。

すると、開いてた!よかった。
なんとも良い感じの店構え。老舗好きの私はこの外観にもうわくわくする。熊谷は十五年ほど前からたまに来て、それなりに好みを開拓して来たつもりだったが全く知らなかった。

お店は9:00~19:00、月曜定休だそうです

さっそく入店。
店内いっぱいに並べられた色とりどりの飴各種(ばら売りも袋入りもある)をはじめ、最中や五家宝等の和菓子に、なんと洋菓子(焼菓子)まである。すごい…!たまたま通りがかった道で見つけたお店が老舗で自分好み、ものすごく嬉しい。

店内で十分近く目移りしたが、夫と私でそれぞれ気になる飴の100円小袋を2種類ずつ選び、折角なので焼菓子も2種類買ってみた。それがこちら。入れてくださる袋もかわいい。

ドロップって色がきれいで好きなんですよね

私はドロップときなこ飴、夫はのどあめと「タッピー」。洋菓子は夫は好物のフィナンシェ、私はケークプルーンを選んだ。
飴は税込み100円×4袋、洋菓子は2つで350円、合計750円ととても良心的な価格。原材料欄を確認すると、もちろん余計なものは一切入っていない。

潔い原材料名表示
ケークプルーンは大人っぽい味で気に入りました

帰って早速開封&味見。
夫は自ら選んでおきつつ「"タッピー"って何だろうね」などと言っている。丸めた飴の形ではなく、斜め切りの形状や材料から察するにおそらく「ピーナツタフィー(トフィー)」だろうと思うが、夫はタフィーと材料が似たヌガー系菓子(エンガディーナ等)が嫌いだ。あのまとわりつくような食感が嫌らしい。私は割と好きだけど。

タフィーなら本来サクサクしているはずだし、仮にヌガーっぽくても私が食べれば良いかと思ったところ、夫は口に入れて「俺、これ好き」。表情からしてかなりの好感触の模様。

私ももらって舐めてみると、美味しい!しみじみとした美味しさだ。
ピーナッツの風味も甘さも控えめで、2つ3つと続けて食べても罪悪感を感じない程度の小さめサイズも良い。口の中で舐め続けても時々砕けたピーナッツが現れて楽しいし、何よりベースの飴の味が美味しい。やり過ぎておらず、風味が良いのでついつい続けて食べたくなる。
噛んでもサクサクとした歯ごたえで、これは確かにタフィー、いや「タッピー」

夫は余程気に入ったようだ。
「これ会社に持って行こうかな。口寂しい時に良さそう。何か容れものない?」と言うので、ドライブの際梅干しを持参するのに使っている最小サイズの薄いタッパー(中粒の梅干しが4~5粒入る程度)を差し出すと、早速5~6個詰めてビジネスバッグに入れていた。
タッピーがなくなるまでそうして毎日持参したほど、すっかりお気に入りになったらしい。

一方、私のきなこ飴も美味しかった。

きなこたっぷり!
ひと粒1cm強のかわいらしいサイズ

私はきなこが大好きで、きなこ餅やきなこねじり、きなこを使ったクッキー等も好きだが、きなこ飴にも目がない。全国各地で買ったことも数え切れないほどあるけれど、ニシダ飴さんのきなこ飴はその中でも最も甘さが控えめ。サイズも指先の第一関節程度と実に可愛らしい。

食感はいわゆるヌガー系に近い、水飴っぽい半生タイプだが、そういうのが大体嫌いな夫が「これなら俺も好き」と言う程度の控えめな粘度。小さいので歯にくっつかず食べやすい。

この飴はたっぷりまぶされたきなこ(飴が小さい分、全体に占める表面のきなこ率が高くなる)が甘くないのが良いなと思う。きなこの香ばしい風味は存分に味わえ、甘過ぎないので繰り返し食べたくなる。
きなこは満腹感も得られるので、小腹が空いたような時にひと粒かふた粒食べると落ち着く。
いやあ良い。良いですニシダ飴さん。これは是非また買いたいなあ、もちろんタッピーとセットで。

ちなみに洋菓子は、ケークプルーンはしっとりとして風味も良く、ブランデーがきいた大人っぽい味で美味しかった。一方フィナンシェはかなり甘かったそうで、他にもいくつか買って試したいところ。
他の方の口コミやレビューを読むと、季節限定の生チョコも美味しいらしい。また機会を見つけていろいろ買ってみようと思う。

熊谷には小さな良いお店が多く、寄れそうな時には途中下車してでも寄りたいお気に入りの店舗がいくつかある。「ニシダ飴」さんもその仲間入り。熊谷へ行くのがまたひとつ楽しみになり、うれしい週末だった。

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