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今週の週末ごはん

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主にワインに合わせて(ビールや酎ハイ・日本酒仕様も)ゆっくり楽しむ夫婦世帯の週末ごはん献立です。 各国料理、特にイタリア、ポルトガル、ギリシャ、トルコ、北欧辺りが多め。昔よく出張… もっと読む
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記事一覧

【今週の週末ごはん】#19 我が愛しのマンボ巻き、米茄子の三色味噌田楽、信州大王イワナの昆布締めなど

「マンボ巻き」をご存知だろうか。 宮城県仙台市(社会人一、二年目に住んだ)及びその近郊では、筋子ときゅうりの細巻きがそう呼ばれる。由来は怪しい。昭和三十年代初め、巷でマンボが流行していた頃に誕生したので筋子の赤ときゅうりの緑がマンボカラーだからとか、食べた人があまりの美味しさに「ウ〜、マンボ!」と叫んだからとか(昭和期にはそんなことを言いたがるおじさん達が実際にいたのだ。昭和三十年代どころか、私が幼かった昭和の終わり頃にもまだいた)その二説がよく聞くところだが、真相は謎。

【今週の週末ごはん】#18 憧れのうすいえんどう×大好きラム肉でお誕生日!仔羊と豆の白ワイン煮込卵とじ、パインカプレーゼ、ピーナツバターのキャロットラペなど

週半ばに夫の誕生日があったので、週末はお祝いごはん。ワインは最近届いたこちらに。 カーブドッチの赤はツヴァイゲルトレーベも大好きだが、こだわって作られるサブルも毎年とても美味しい。 お祝いごはんをつくる際、「何が食べたい?」と夫に尋ねるとまず例外なく「羊」と答える。故にここ十五年ほど毎年ラムラックを焼いて来たが、今年はすこし事情が違った。今年初めにひどく胃腸を壊して以来私がジビエや脂の多い肉をあまり食べられなくなったので、今回は塊肉ではなく、脂肪が少なく柔らかなテンダーロイ

【今週の週末ごはん】#17 暑さに慣れない5月の体にうれしい沖縄ごはん、へちまの味噌炒め(ナーベーラーンブシー)、ゴーヤの梅ごま和えと打ち豆入り昆布イリチー

時々行くスーパーで、年2回ほど沖縄フェアが催される。オリオンビールや缶詰等を買うことが多いのだが、今回は例年のフェアでは見ない野菜が入荷していた。それは「へちま」! 私はへちまが割と好きである。「割と」と書くのは調理法が著しく限定されるからで、青臭さと泥っぽい癖のあるへちまは元来苦手だった。が、一昨年那覇市の「三笠食堂」で食べたナーベーラーンブシーが殊の外美味しく、是非家でもつくりたいと思った。青々とした新鮮なへちまが味噌とよく合い、とろっとした汁気がごはんにぴったり!体力

【今週の週末ごはん】#16 群馬県大泉町のブラジルパンでブラジルサンド(ビーフ&野菜)、フェジョンとビーツ、ケール炒め等野菜多めのブラジルごはん

4月中旬、群馬県大泉町のブラジル街で、十数年探し求めた念願のパンが買えた。 それがこちら。 「フランスパン(PAO FRANCES)」と呼ばれていた。ブラジルで最も一般的なパンと思われる。なんと1本55円、信じられない価格だ。だって大きいんですよこれ。20cmくらいある。 買ったのは「焼きたてのパン TOMI」さん。ポンデケージョも買ったがやはり55円、シンプルなパンは統一価格にしているのかも。 同店の向かい側にあるブラジルコンビニやスーパーでもやはりこのパンは売られて

【今週の週末ごはん】#15 豊橋角麩と吉野家の牛丼の具ですき煮、ヤマサちくわと大根葉菜の炒め煮、酵素玄米と梅とバジルの混ぜご飯

豊橋で買って来た「角麩」。 当地ではこれをすき焼きに入れるそう。だが今は鍋の季節でもなく、もっと手軽に使いたくて、今回は冷凍庫にあったこれを使うことに。 薬局のポイント交換で申し込んだ吉野家の牛丼の具。 牛丼チェーンでは吉野家の味が一番好き。この味を角麩に染ませたらほぼすき焼きでしょう! 折角なので焼き豆腐と糸こんにゃくを買って来た。 こんにゃくは味が染みにくいため、メインの具とは別に煮て味付け。湯通しして切った後斜め薄切りの長ねぎとフライパンで乾煎りし、薄めに希釈した

【今週の週末ごはん】#14 豊橋名物「菜飯田楽(菜飯と豆腐田楽の組み合わせ)」を豊橋の食材で

先週末は久しぶりに豊橋へ行っていた。 Bリーグ三遠のホームゲーム観戦が主目的。その際豊橋と豊川の直売所に寄ったので、連休後半は当地の食材を使って豊橋名物をつくった。 菜飯と豆腐田楽の組み合わせを「菜飯田楽」といい、東三河の名物とされている。専門店も何軒かあり、以前豊橋駅前の「いちょう」さんへ伺った。 あっさりした豆腐にこってりと深いこくのある八丁味噌、さっぱりしつつも味わい深い菜飯は、一見地味だが驚くほど相性が良い。組み合わせることで双方がより美味しく感じられる。引き立て

【今週の週末ごはん】#13 JAくまがやの酵素玄米、妻沼茶豆納豆の詰め焼き、大根の葉のちくわ炒めと黒ごまいわしのおから寿司

今週末は一泊で群馬(太田市)へ。 正確に言うとBリーグ観戦で太田(群馬県)へ行き、熊谷(埼玉県)のホテルに宿泊。私にとってアウェイ群馬は試合前後の飲食面で厳しい遠征先のため(詳しくは下の過去記事参照)、夫と車で向かう場合は川向の熊谷泊という折衷策をとっている。 今回の太田・熊谷遠征では様々な美味しいものに出会えて満足。何度かに分けて書こうと思うが、帰宅した日曜の夜ごはんから。 熊谷から太田へ向かう途中の直売所「JAくまがやふれあいセンター箱田店」・「JAふれあいセンター妻

【今週の週末ごはん】#12 二種の菜花(カーボロネロ、プチヴェール)のオイル蒸しとにんじんどっさりカルボナーラ、秋田の春の幸「ふくたち」とばっけ味噌田楽

先週は金・土と秋田へ。帰った後の日曜もBリーグ観戦に行き、ゆっくり料理をする時間と体力がなかった。日曜の朝の時点で食べたいものを優先したところ、こんな献立に。 疲労時や旅行帰りで野菜不足の時、こんな風に食卓が緑っぽくなることが時々ある。青菜をもりもり食べると、なんとなく体(特に胃腸)が落ち着く感じがしませんか? 起きて最初にとりかかったのは、前週那須の直売所で買ったかわいい菜花たち。 カーボロ・ネロ(黒キャベツ)もプチヴェールも葉野菜としてはおなじみだが、菜花は初めて。

【今週の週末ごはん】#11 そら豆ほっくり、れんこんカリカリ!「そら豆とれんこんのスパイシー炒め」、たっぷりせんキャベツの上に大盛りナポリタン

日曜は千葉市でBリーグ観戦。帰宅後さほど時間をかけずに食事にできるよう、準備をして出掛けた。 帰宅は19時過ぎ、それから約50分後の夜ごはん。 外出中に買って加わったものがふたつ。 JR西千葉駅近くの「シャポー ド パイユ」さんで購入したブリーチーズと自家製ハムのサンドとフムス。どちらもとっても美味しかった。千葉へ行く時また寄ろう。 出掛ける前に仕上げておいたのは小皿2品とフルーツ。 ◆人参と金柑、いちじくの豆乳ヨーグルトラペ にんじんに金柑を合わせたサラダは春によく

【今週の週末ごはん】#10 新玉ねぎの季節に毎年つくる"新玉ねぎだけ"のフリッタータ、白菜つぼみ菜グリルのレモンパスタ

新玉ねぎの季節である。 この時期が来るととにかく新玉ねぎをたっぷり使った料理がつくりたくなる。先般のごまぶり然り、この具材ぎっしりオムレツもそう。 溶き卵にすりおろしたパルミジャーノをたっぷり加え、分厚くこんがり焼くイタリアのオムレツ「フリッタータ」。野菜をたっぷり入れてつくると美味しいので、ワインを飲みたい日やパンやパスタにもう一品添えたい時など、我が家では頻繁に登場する。 よく使う具材は蒸しブロッコリー×粗みじん切り玉ねぎ、焼きつけて甘みを引き出した人参×しっとり炒め

【今週の週末ごはん】#9 玄米とごぼうの梅混ぜご飯と古漬けとじゃこの炒り豆腐を海苔で巻く

ちょっと前から「海苔で巻く」をしたかった。 少し前に雑誌で家飲み用レシピとして「玉子焼きを海苔で巻くおつまみ」というのを見ていたく感心。真似する機会を虎視眈々と狙っていたのである。 完成している料理を海苔で巻く、の発想で私が巻きたくなったのはより素朴な味のもの。最近週2日ほど玄米を食べるようになり、特有の香りや食感、甘い風味が気に入って、玄米食が楽しみになった。 その風味を活かしたチャーハン或いは混ぜごはんに海苔は絶対に合う。それに、ごろっと炒めた木綿豆腐もきっと海苔によく

【今週の週末ごはん】#8 いわしとサーモンの北欧風マリネと特製マスタードソース、ふかふかパン生地のサーモンクレビヤーカ

「今週の」とタイトルにあるが実際は前週、3月9日の夜ごはん。 先般より繁く投稿し続けている氷見とろ生いわしと、冷凍庫にキープしていたサーモンを北欧風に食べてみたかったのがこの日のテーマ。 前の週に奈良⇒名古屋というやや無理のある遠征をして疲れが取れず、旅先で野菜不足になった分を補うリセット系メニュー。 ◆いわしとサーモンの北欧風マリネ 青魚の北欧風マリネはにしんでもつくったことがあり、好きな調理法。せっかく新鮮ないわしがあるし、サーモンも間違いなく美味しい。 つくり方はと

四川アーサイ(子持ち高菜、祝蕾)のザーサイ風浅漬け、パコラ(ひよこ豆の粉のフリット)

半月ぶりに直売所へ行くと、ラインナップがすっかり春に変わっていた。 サラダで食べられるみずみずしい野菜や大小色とりどりの柑橘類がずらりと並び、中でも目につくのは3月の短い間しか見られない蕾野菜たち。この時期しか出会えないので、見つけるとつい嬉しくなって買ってしまう。今回は白菜と子持ち高菜を手に取った。 蕾のついた高菜を「子持ち高菜」または「祝蕾」と呼ぶのも初めて知ったし、「四川アーサイ」という名も初めて見た。なんだかザーサイみたいなごつごつしたルックス。食べてみたくて試しに

【今週の週末ごはん】#7 2ヶ月半漬け込んだ自家製ザワークラウトでアイスバイン風塩水豚じゃがいも煮込み

そろそろこの瓶を開けたいな、と思っていた。 11月半ばに仕込んだザワークラウト。キャベツ半個を細切りにして2%の塩で水分が出て来るまで揉み、消毒した瓶にローリエ、粒こしょう、キャラウェイシードと共に詰め、ひたすら発酵と熟成を待っていた。 2瓶に分けて仕込み、ひと瓶は漬けて10日めくらいで食べた。色や匂いはいかにも発酵していそうだったが、食べるとまだ物足りない。残りの瓶は最低でも1ヶ月は待とうと思った。 それから約2ヶ月が過ぎ、煮込み料理の美味しい寒さが続く今日この頃。 こ