見出し画像

【暖房と家】便利だからこそ、気にして使いたい石油暖房機と結露のお話

冬は住むうえで必須の暖房.

温暖地ではエアコンで暖房をまかなえるのが一般的ですが
寒冷地では暖房性能を高めた高機能エアコンであっても
建物自体の断熱性・間取り・暖房計画をじゅうぶん
練らない限り、エアコンだけで暖房をまかなうのは
厳しいのが現実です.

寒冷地で暖房と言えば手法は多様ですが
その中で気軽に使え、灯油を燃料にするストーブは
・置き位置を固定して使うタイプ
・どこでも持ち運んで使えるタイプ

の二つに分かれます.

今回話題にするのは
どこでも持ち運んで使える灯油で動くタイプ「石油暖房機」
です

・コンセント不要の「石油ストーブ」
・コンセントを使う「石油ファンヒーター」

石油ストーブ(コンセント不要のタイプ)
石油ファンヒーター(コンセントに差すタイプ)


実はこの2タイプの暖房機を使用する際には
使うに当たり覚えておくべきことがあります.



非常時を考えても一家に一台ほしい便利さ

家のなかどこでも移動できる石油暖房機

石油ファンヒーターは
必要な時に必要な部屋で暖房できるので
エアコンやFF式石油ストーブと違って固定設置せず、
工事も伴わず、直ぐ使えるのが魅力です.

中でも石油ストーブは電気も不要なため
停電になっても乾電池装着で使える
防災時アイテムとしても活躍できます.


便利さを使うために知るべきことがある

石油ファンヒーターや石油ストーブを使う際、
燃焼時の特徴を知っておくことが大切です.

灯油が燃焼すると、
暖かさと一緒に水分を放出します.

私はこのストーブを使うときに
除湿器をかけていましたが
いかに水が溜まるか
やってみると驚くかもしれません.


その水分はどこに行く?

暖かさと一緒に水分が出るため、
使用時間が長ければ長いほど
・多量の洗濯物を部屋干しする
・お風呂場のドアを開けたまま
 湯気が室内に広がりながら
 長時間入浴し続ける
のようなイメージの室内環境になります.

お部屋の湿度が高くなります.

使えば使うほど家の中を湿気は
漂い続けます.そして
室温と湿気の条件が揃えば
「窓ガラスに水滴が付く現象」
「夏に冷たい飲み物コップが濡れてくる」
のように
結露が発生しやすい状態になります.


湿度が高い家はどうなるか?

入浴後に換気扇を付けないまま
放置したお風呂場はどうなるでしょう?
そのうちカビが生えてきますよね.

湿度が高い状態が続く室内は
結露が発生しやすい状態が続き、
カビ発生の可能性が高まる環境にある
ということです.

家のなかで特に結露が発生しやすいのは
・冷たい空気と触れやすい「窓まわり」
・空気が循環しにくい「家具の裏、押入」
などですね.

それが
持ち運びでき灯油で動くストーブの場合、
使用したお部屋でも作られやすいことになります.
当然、そのお部屋の窓や押入に結露が
発生しやすくなる可能性も同時に高まります.


では、どんな工夫が必要か

まず、換気すれば湿気を
外に出すことができます.
但し温まった空気も出てしまいますから
加減が必要です

加減の目安になるとすれば
湿度計や湿度計が付いた時計などを置いて
湿度が65〜70%を越えてくるようなら
換気を考えたほうが良いでしょう。

換気がないお部屋の場合は
お部屋に除湿機をおいて
暖房している時間、
動かすことも必要でしょう

これをするだけで
室内に結露発生、カビ発生する可能性を
減らすことが出来るでしょう

換気も加湿器も出来ない場合は
適度(それはあまりに個別で複雑ですが)に
入口ドアを開け、
トイレに換気扇がある場合は
廊下を通じてトイレへ空気が
流れるようにしたり、
やってみる必要があるでしょう


湿気をイメージで知る

湿気とは
「空気が抱えている水分」だと思ってください.
空気が沢山の水分を抱えているときは
「ジメジメ」
空気があまり水分を抱えていないときは
「カラカラ」
のイメージです.

空気は
・温められると、水分を多く抱えられます
・冷えるほど、水分を抱えられなくなります

空気が抱えられる水分のイメージ(絵が汚くてゴメンね)


そしてこの空気たちは、自由奔放です.
・水分を抱えているときは
 「人に見えないよう隠す」
抱えきれないときは
 「水として捨てる」
・住む人を思いやって、無理をして
 「水分を抱え込むことはしない」

温められた空気でも持てる量に限界が
ありますから、
·両手で抱えられない水分があるとき
·抱えられる水分でも冷やされたとき
水分を捨てて水に変身します。
これが結露です。


工夫せず使用を繰り返した影響

写真で見てもらうのが一番でしょう.

窓周りのカビ
壁のカビ
押し入れの結露跡

住む人にとって必要な暖房でも、
機器によっては結露発生リスクが高まり
それが習慣化すれば家の傷みにつながる
と言えるのではないでしょうか
.


まとめ

持ち運びできるストーブを使うときは
・適度に換気する
除湿器を併用する
などを心がけて使う事をお勧めします!
せっかく便利なストーブです
使い方を工夫して上手に賢く利用したですね!

ストーブだけではありません.日常生活でも
・室内干しする際
・加湿器を使う際
同じような状態になり得ますので
あまり湿度が高くならないよう、
結露させないように暮らすことで
結果的に家の健康維持にもつながりますよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?