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【実例に学ぶ】 外壁張り替えリフォームで失敗しないために。

実際に相談受けたケース。外壁(サイディング)を新しいサイディングに張替えるリフォームをされた方。

仕上がり一部の角が垂直ではなく少し凸凹に張り替えられた。工事業者に伝えたが…もめてしまい…直せないままだ。

拝見調査したところ…、凹凸原因は、外壁サイディングの張り方が悪いのではなく、サイディングを固定するための下地に凹凸があったからだった。

下地凹凸はおそらく…位置的に、長年雨雪に濡れて膨れが生じた劣化が濃厚だった。どんな外壁を張ったとしても、仕上がりは凹凸してしまう状態だった。


●契約した見積を見せてもらった

見積を拝見した。結論から言えば下地を直す工事は明記されていない。仕上げのサイディングだけを張り替える見積に間違いなかった。


●契約時のいきさつを確認してみた

施主さんは記憶が定かでない様子で、契約時に下地の話は業者さんから無かったと思うと…。下地という言葉も何なのかイマイチ分からない反応だったこともあり、業者が契約までに話題に上げていない事の可能性は高かった。


●工事中のいきさつを確認してみた

工事始まり、古いサイディングを解体した際、下地が傷んでいることをたまたま居合わせ、業者さんと見たとのこと。

業者さんは現場責任者がいたのではなく、あくまでも言われた工事をするだけの作業員だったようだ。が…施主さんは当然直すものだと思い込んだらしい…。

工事会社側はおそらく…作業員に対して、下地状態によって工事の手を止めて判断するといった指示を出していないだろうから、傷んでいようが関係なく契約通りに工事を進めたと考えられる。

このいきさつが…予想できた。

見積内容がどこまでなのか分からない一般の方にしてみれば…信頼関係のもと工事を依頼し、悪いところは直すものだと思い込んでしまうのは容易に理解できる…。

一方で、業者の見解は違うことも理解しなければならない。契約内容通りに工事したことは責められず、施主へどこまで見積内容を理解してもらったか?や、どこまで仮の話をしたか?するべきか?は、あくまで強制数値的に測れない。

だから…契約時までに個々に取り決めることでしか、トラブルを避けられない…と私は考えます。

●どの段階で何ができれば良かったか?


①見積の説明のとき
 外壁を解体して、万一、下地一部を交換したほうが良さそう…となった場合どうするか、話し合う。

  ☑ 見積に想定しておくか?
  ☑ 含まれない場合は、追加で直せるか?

 対応を面倒がったり、嫌がる場合は、他の業者さんに相談する手が充分に残っています!

 私が経験した限りで…良心的な業者さんは万一どのくらいの費用規模か、めやすを教えてくれましよ!助かりますね!条件を付けてこの範囲ならばざっくり◯◯〜◯◯でいいんです。

②契約のとき
  
もし…万一、下地が傷んで直す必要ある場合
  ☑ 下地が傷んでいるか誰が確認するか
  ☑ 結果は、誰がどうやって知らせるか
  ☑ 費用はいつ分かり、工事日程は
    どうなるか
  
具体的な行動をお互いにすり合わせたほうが
  よいでしょう。

  私の場合、サラリーマン時代勤務していた
  会社では、現場責任者が説明することで
  お互いのリスク回避をしていましたよ!

施主さんも業者さんも気持ちよく工事したいですね

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