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住育つぶやき39(情報追記ver.2) 住む人がいなくなった家 空家をどう仕舞う?

貴方は、住む人がいなくなった身内の家を、どうしますか? 賛否両論あるとは言え…
『家を誰かが建てたということは、家を誰かが仕舞う(閉じる)』という事実も知らなければなりません。

例えば…
両親が住んでいた実家…最低限の維持管理が必要、憂鬱だなあ。両親の為に建てた戸建…ローンが残り、賃料収入で返済している、憂鬱だなあ。
実際に私は仕事柄、耳にしてきたり相談受けたりしてきました。

様々な状況があるとお察ししますが、両親や親族の住む人がいなくなった家をどうしていくか?明日は我が身…私の仕事視点なりに整理してみます。

●空家が犯罪に利用されている?!

(2024.4月追記)
運転免許偽造して空き家の住所でなりすまし…銀行口座を作り、マネーロンダリング(資金洗浄)に悪用する犯罪が見られるようだ。その防止のため、金融機関が電力会社へ空家情報を照合できるようになるらしい。空き家かどうかだけでなく、名前や住所などまで突き合わせられるようになるらしい。

●空家になったら詳しく情報収集したいこと

その家に掛けていた火災保険や住宅総合保険、地震保険や家財保険をどう整理するか…保険会社へ相談しましょう。

誰か親族が住むのか…自己使用するのか…貸家にするのか…土地建物で売るのか…解体して更地で売るのか…、方針があってもなくても、こうすれはこうなる…という保険制度の視点からケース別ね概要を得ておくと判断材料になるからです。


●営繕費用も外せない

誰か住むのか…
貸家にするのか…
土地建物で売るのか…
この3つについては絶対的に必要な想定があります。

お手入れやメンテナンスが必要=営繕費用…という
視点です。

自ら住み続け〜自分が亡くなったら解体処分する考えならば、多少傷もうが雨漏りしようが営繕せずに辛抱する考え方もとれます。一方で…

貸家にしたい場合は別です!
第三者に貸している都合上、やるべき営繕は避けられない。家賃収入を単純に利益やローン返済だけに使ってしまうと後々営繕費用を捻出できなくなり、或いは予想外の営繕費用に驚く展開になり、何のために貸家にしたのか後悔する可能性もあります。

住宅診断(インスペクション)していると、この驚く展開にまさしく遭遇したことがあります。貸家にするのなら事前に、劣化状態と営繕見通しをプロに診断してもらい、劣化量やメンテ放置量によって貸家にするかどうか判断材料にすべきでしょう。

土地建物で売買する場合も、ある程度早めに売れそうな環境なのか、宅建業者さんに買取してもらえるのかによって、変わってくると予想できます。

売りにくい立地環境の場合、売れるために、売れるまでに、営繕費用をある程度想定する可能性もあり得ます。


●知っておきたい…解体費用

更地にする場合、家を解体することになるが、そもそも一般の方でも知っておきたい知識がある。

家そのもの、塀、車庫など=産業廃棄物
家の日用品=一般廃棄物
その他=一般廃棄物回収が難しい日用品、庭木

のように種類があることを知っていただきたい。
一般的に解体業者さんは産業廃棄物を壊して運搬処分します。日用品の一般廃棄物の処分も解体業者さんへ頼みたいなら、あらかじめ産業廃棄物と別に一般廃棄物も処分してほしい旨、別費用として見積ってもらう必要があります。

一般廃棄物の回収が難しい日用品を見定めたいなら、業者さんにできるだけ詳しく下見してもらい、
☑ これば無理という日用品を教えてもらう
☑ どうすれば処分出来るか教えてもらう

がよいでしょう。

庭木は、解体業者さんではなく造園会社さんに下見にきてもらい見積してもらいましょう。
解体業者さんに造園会社さんを紹介してもらってもよいでしょう。



●日用品は事前に少しづつ処分は難しい面も。

特に…親の物持ちがすこぶるよろしい場合、なかなか日用品のモノ片付け処分は、ケンカになったりして大変さがありますね。日用品処分費用は、なめてかかれません。


余談冗談にて…
私は個人的に、親の日用品を処分する費用をどうするか対策思案済です。そのまた将来、私が亡くなる場合、息子や娘に迷惑かけたくないので、死亡保険金に日用品処分費用をある程度みるつもりです!

『家があるということは、家を誰かが仕舞う』ということです。事実からは逃れられませんね〜!

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