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住育つぶやき17 てんまど

家の外壁には「窓」が付いています。屋根にも窓がついている家があります。屋根の窓を「天窓(てんまど)」とか「トップライト」と言っています。

天窓のメリットは?

屋根にガラス窓が付きますので、室内の明るさがアップします。また、室内の天井も屋根の勾配に合わせた斜めの天井にでき、空間に面白みと変化が生まれます。また、開閉できる天窓にした場合は室内の快適な通風効果も見込めます。
私が経験した限りでは、家を建てる多くの方があこがれを抱いておられましたよ。

天窓のデメリットは?

あこがれの天窓ですが、現実的な情報も知っておく必要があります。
ガラスから直射日光が降り注ぎますので、天窓がない家に比べ、夏は室内が暑くなりやすい環境になります。私が経験した限りですが、天窓を採用した家に住むほとんどの方が、暑いという意見でした。

天窓にメンテナンスは必要?

天窓はその種類によって、雨漏りを防ぐ止水部品が経年消耗します。経年メンテナンスが必要な場合があります。

一般的には屋根のメンテナンス時に、
① 業者に頼んで経年点検をしてもらう
② 点検結果で必要なメンテナンスをする
想定が望ましいでしょう!

雨漏りと勘違いする現象も想定を…

北国など寒冷地では、冬に、外気と室温の差が大きくなるため、ガラス面や窓枠で結露現象が起こり得ます。窓を伝った結露水は、室温や気温などで自然乾燥します。

慣れるまでは雨漏りか?と心配になりますが、断熱性の高い天窓でも自然現象の結露は絶対発生しないと言い切れません。理解して暮らす事が必要です。

結露水が垂れ自然乾燥するものの、毎冬経験していくと、経年で天窓ガラス枠周辺に結露水汚れが目立つケースもあります。


天窓の雨漏りは大丈夫?

雨漏りは
① 消耗品部分が経年寿命を迎えた場合
② 天窓周辺の屋根材(トタン等)の施工技術

によって左右されます。技術と経験豊富な屋根業者さんによる施工が重要です。

一方で、自然現象として
③ 勾配(角度)が緩い屋根で、かつ、少雨の場合
雨水が表面張力現象で流れ切れず停滞した場合
に、微量の雨漏りが発生する可能性があり得ます。

更には、こちらも自然現象として
④ 雪が降る地域で、かつ、夜に気温が氷点下になる日が多い地域
では、天窓付近で「すが漏れ(溶けた屋根雪が気温変化で引き起こすダム現象)」が発生、雨漏りする可能性があり得ます。

⑤ 家全体の「どこが雨漏りの危険性が高いか」では、天窓はリスクが高い部位として専門的に知られています。

このように…天窓は定期的な業者点検が必要です。

最後に…天窓が捨てがたい方への別工夫

一長一短を知ったうえで、それでも屋根に天窓をつけたいなあ…といった方は、別方法の検討も可能です。

室内の高い位置に窓をつける「ハイサイドライト」を検討してみましょう。
窓は屋根ではなく外壁に付けることで、

先に紹介した天窓のメリットに近づける 
プラス
天窓のデメリットを無くする
ことも可能な方法です。
但し、誰もが設計できるとは限りませんのでこちらも経験豊富な設計士に相談が重要ですよ!

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