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【屋根雪トラブルまず把握!】雪止め金具を付けてはいけないところ

雪止め金具は、
屋根の上の雪が落ちないようにするため
つける金具です.

後付けも可能です.


付ける家とはどういう環境の方でしょうか?

  • 隣地や隣家へ落ちてしまう

  • 玄関など敷地内歩行範囲に落ちてしまう

ですね.
生活するために支障がある場合に付けることが
圧倒的に多いです.

付ける位置や個数のめやすは
一般の方が判断するのは奨められず、
屋根を扱う工事業者(板金業者)に
相談し決定
するのが望まれます.

専門的に、この金具を付けてはいけないところがあります.

それは軒先です.
落雪を抑えるために軒先に付けたいですが
雪止め金具位置で雪を抑えますので当然力がかかります.

軒先に雪止め金具をつけてしまうと軒先が折れてしまいます.


ですから、一般的に軒先よりも下げ、力がかかっても屋根が
壊れない位置につけます.
どのくらい軒先から下げればよいのか
わかるのが専門業者です.



雪止め金具を軒先ギリギリにつけられないことで
生じる弊害もあります.

雪止め金具から軒先までに積もる雪です.
そこの部分はどうするの?



どうにもできません.


落ちるのですか?


そうとも限りません.
雪止め金具を付けた屋根の軒先は
写真のように氷状になることが多いのです.

軒先が氷上になる事例


軒先から雪止め金具までの屋根雪の下層が
氷になった場合、

なかなか落ちてくれません


溶けてくれない場合、
雪止め金具から軒先までの部分が
ドサッと落ちる
ことになるケースも多いです.


雪止め金具を付けると更に想定が必要なことは・・・

  • 雪の雨漏り

  • 軒先部分の雪をどうするか

を考えなければならなくなります.

厄介です. 
雨漏りと軒先の雪のことについてはまたの機会にします.
降雪地域で困っている方が少なくありません.
相談ごとがあまりに多いからです.


出来れば、

  • 家を設計する際には、落雪で支障ないよう

  • 家を買う前には、落雪がどこに生じるか

について検討したいですね.

  • 頻繁に通行する範囲に落雪しないか

  • 敷地境界から家をどれだけ離すか

考える機会が欲しいですね.


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