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【家にどんなことが起こっているか】 ⑨劣化放置で鳥が天井裏に入り込む

軒裏天井に穴があると、鳥が屋根裏に入るかもしれないから気を付けてね!


軒裏天井とは?

軒裏天井とは家のどこでしょう?
まず家の外に出ましょう。外壁に近づいてから上を見上げてください。屋根が飛び出した部分(軒の出)が見えるでしょうか。その飛び出した屋根の裏側(まさしく見上げて見えている部分)を軒裏天井といいます。
白く見えている家もあれば、木材がはられている家、波々のトタンが見える家など、様々あります。軒裏天井がない家もありますから、実際に確かめてみて下さい!

軒裏天井のイラスト



穴が空くとは?

築年数のたったとある家を調べる機会がありました。その際、軒裏天井に穴が空いていました。

天井材の劣化で空いた穴

他にも、屋根軒先側面のトタンが過去に剥がれ落ちてしばらく経ったのでしょう、下地の木材が腐り、こちらも穴が空いた状態になっていました。

屋根側面(はふう)の下地まで劣化し出来た穴

この後、この穴が空いた屋根裏を点検することになりました…。



なぜ、穴が空くのでしょうか?

経年劣化で軒裏天井材そのものが「ボロボロ」になるケースもあるでしょう。経年劣化以外では、雨漏りやすが漏り(屋根に積もる雪が自然現象で引き起こす雨漏り)の影響で劣化し、部分的に変色〜放置し続けることではがれたり穴が空く事例を経験上見てきています。

雨漏り蓄積による劣化
すが漏り蓄積による劣化



さて、屋根裏をのぞいたら…

屋根裏は通常、暗いのでライトを当てて見ることになります。先ほどの穴の辺りは、外の明かりが差し込んでいます。しばらく見ていたら…ライトに何か入りました。

動物の骨と毛のようなものが...

ライトをいったんずらし…「今のはやはりそうかな?」と。

天井裏をいくつも調べていると、鳥の巣跡やハチの巣跡、小動物が住み着いていた際の痕跡、などは見られることがあります。

改めてライトをあてました。鳥の巣跡と鳥の骨のようなものでした。軒裏天井の穴から少しだけ離れた位置にありました。鳥の巣らしき藁や枝なども見られました。その後、家を管理している人に伝えたという事例です。



軒裏天井からは鳥も虫も入り得る

穴や隙間があれば、飛ぶ動物や虫はいくらでも入り得ると思います。軒裏天井は、日頃から見ておいたほうがよいと感じる家の部位と言えます。
軒裏天井が張られていない屋根にも、雨風をしのぐためか、ドロバチの巣跡も見られたことがあります。

ドロバチの巣跡



屋根外壁メンテナンスの際に足場をかけるならぜひしたいメンテナンス

地上からみて軒裏天井が普通に見えても、メンテナンス工事で足場を設置し、実際に軒裏天井を間近で点検してみると、板が浮いてグラグラしていたり、地上からでは見えない劣化が見られることもあります。部分的に修理も可能です。写真は部分張り替えの事例です。

張替え前(解体時)
張替え後


修理後に塗装メンテナンスもできる

軒裏天井を補強や修理をすれば、跡は目立ちます。そこで、メンテナンス時に軒裏天井も一緒に塗装することも可能です。但し、下の写真のようなサビ劣化が激しいトタン材は、塗装が手遅れの場合もありますのでご注意ください。

錆劣化の進み過ぎで塗装を控えたいトタン張りの例



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