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【タイミングずれて相談がよくある】新築工事のインスペクションをご依頼したい方へ

これからマイホームを工事される方のなかで、利害関係がない専門の第三者に頼んで、安心のために現場を一緒にチェックしてほしいという方へ向けたお話です。

ご遠慮なく勇気をもって…

どこを見ればいいか分からない、見てもどうなのか分からないから分かる誰かに見てほしい、といった気持ちを持つのは自然なことだと思います。
必ずや、力を貸してくれる相談相手は見つかりますのでご遠慮なく探してみましょう!
いわゆる、インスペクターという職業です。


できるだけ、その地域に暮らすインスペクターに相談しましょう!

その都道府県単位の地域に住み、仕事をしているインスペクターをまず探してみましょう。
私から見ての見解ですが、一般の方は地域によって家の細かい作りか違うことを知らない方が多いです。作り方をこうしようああしようとその地域の気候風土や経年変化を学びながら日々培われた知恵を活かして家は建てられています。
多くの工事業者さんや建築士さんにも夫々の経験や創意工夫に基づく作り方の考え方も存在します。
それらの環境や背景を地域で学んでいるインスペクターさんのほうが、住む上でより現実的なアドバイスをいただきやすいからです。

相談タイミングをずらさないで!何をチェックしてほしいかで相談時期は変わります

現場を見てもらうための相談時期を知っておきましょう! それにはまず、貴方が次のどちらのタイプかによって変わります。

最初のタイプ(Aさん)は、
完成した仕上がりの綺麗さや丁寧さが気になるので見てほしい方です。

次のタイプ(Bさん)は、
仕上げはもとより、隠れて見えなくなる施工がちゃんとしてるか見てほしい方です。

貴方はどちらでしょうか?


Aさんが相談する時期

「完成より少し前」に相談しても大丈でしょう。


Bさんが相談する時期

Aさんとは違い、できれば工事を始める前に相談するとよいでしょう。いくら専門と言えども、工事は段階をふんで出来上がりますから完成前のたった1度で舞台裏全てを確認することは出来ません。完成してしまえばいくらプロであろうが、透視能力がない限り舞台裏を公平中立に見解する事が出来ないことは実は多いのです。床下や天井裏を見たところで言えることは言えても、後は推察や類推でアドバイスするしか出来ません。


どう相談すればよい?

工事のどこをチェックしたいか言えば、インスペクターさんは把握できますから、どの段階で何を何回見たほうがよいなどの提案を受けましょう。

相談する工事業者さんが見つかったら、できるだけ契約間際の時点にでもインスペクターさんに相談され、工事業者さんから何の書類をいただいて、いつ頃何を見たほうがよいか、打ち合わせしましょう。

依頼するインスペクターさんが決まりましたら、スムーズに事が運ぶよう、工事業者さんに話を通し、第三者さんに見てもらう目的を伝えご理解いただきましょう。


最後に…

これも私なりの見解です。
完成間近になってから「本当は仕上げじゃなく見えないところを見てほしい」が分かるご相談が少なくありません。

いいですよ〜!って、インスペクションという仕事を安易なビジネスに置き換えてしまい実施、ご相談者様に曖昧なアドバイスをするのは、結果的に住む人だけでなく真摯な工事業者さんの為になるのか……、大切なポイントだと私は感じます。

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