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脳の大事な役割

こんにちは、AsianSTです!


今回は脳の大事な役割をテーマにお届けします!😊


内容は、脳の基本的役割についてですが、

今回は、3つの重要な役割の中のひとつに

ついてお話させてもらいます。



私自身も成人・小児に関わらず、対象の方を診ていく時には

目の前におられる対象者の状態を、脳の機能と照らし合わせて

考えることができるように心掛けています。



脳の基本については、何度でも復習してよいことかと

思っています😓



では、その脳の基本の役割ですが、大きく3つに分けられます。



①は生物的活動を支える領域 (脳幹・皮質下領域の神経網)

②は様々な感覚情報を入力する領域 (大脳皮質)

③は言葉や運動のプログラム (大脳皮質)





①の脳幹の役割についてですが、

呼吸、心拍、消化、体温調節など、生命維持に

密接に関わる重要な働きをしています。

これは、一般的にも良く知られているところだと思います。



①には、他にも大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)

と呼ばれる領域があります。

ここには海馬(かいば)と呼ばれる記憶を司る

働きをしている部分があります。



この海馬の働きが衰えると、新しいことが覚えられなくなったりします。

(今回はここはメインではないので端折らせてもらいます😓)





②③の大脳皮質領域では、みたり聞いたりといった感覚を受け取ったり、

運動や言語のプログラムを作って実現するなどの働きがあります。



しかし、これらの働きがうまく行えているのは

①の関与があってこそ!という事実は

あまり知られていないように思います。



大脳皮質の働きは脳幹領域の働きによって、大脳皮質の覚醒を

維持した状態が保たれています。



つまり、

脳幹領域は大脳皮質の機能を支えており、

脳幹の適切に働いているから大脳皮質も適切に働けている

とも言えます。



では、脳幹領域に何等かの障害が起こり、大脳皮質の覚醒維持が

適切に保たれなければ大脳皮質の働きはどうなるでしょうか?



大脳皮質の働きには「強さの法則」というものがあります。



これは簡単に言いますと

強い刺激に対しては強く、弱い刺激に対しては弱く

大脳皮質が反応するというものです。



通常、私たちの脳は、

脳幹領域がうまく機能することで、大脳皮質も

このように適切な反応を示します



では、脳幹領域の働きに問題が生じた場合

はどうなるでしょうか?



例えば、

強い刺激が入ってきているのに、皮質は弱い

反応しか起こさなくなったり

弱い反応に対して、強い反応が出てしまったりと

いったことが起こってきます



例えば、ある人が大きな声が聞こえていても

鈍い反応しか得られなかったり、

逆に窓の外でただ歩いているだけ猫に

過度に反応するなど

通常とは異なる反応がみられたりします



これは、脳幹領域の働きが弱まることでみられる反応ではありますが、

実際に反応しているのは大脳皮質です。



脳は全体が関連し合いながら機能しているので

大脳皮質自体に問題がなくても、こういった

問題が起こり得ます。



また、CTなどで大脳皮質が一見ダメージを受けていないから

そこは正常に機能している、と判断するのは早計とも考えられます



それでは今回も最後までお読みいただき

ありがとうございましたm( _ _ )m  

それではまた次回お会いしましょう(*^▽^*)!


【参考】ルリヤ 神経心理学の基礎 脳のはたらき 第2版

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