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254、人生の責任を取る

今日、自撮りの写真を林家のグループラインに送ると
「トドみたいになってるぞ」
と兄に返され
「トドや」
と返しておいた。

なんとも、難儀なことである。
これが、中学生のころ、下級生から大人気だった、林風さんの姿である。
下級生たちが、いまの林風さんを知ったら、幻滅するであろう。
自分でも、変顔送ったつもりなので、トドや、となんの躊躇もなく返しておいたが、近頃は、おっさんになってしまい、やたらぶ男になっているのに、開き直っている。
道端を歩いていても、誰からも振り返られず、なんとも寂しい毎日を送っている。

バスに乗っても、かわいい姉ちゃんが座っていると、男性のとなりが空いているのに、かわいい姉ちゃんの横を平気で、座るようになった。
ああ。若いころなら、もっと遠慮していただろうに。最近は、なんの遠慮もしなくなった。
座ったところで、横で、スマホいじられて、ぼくは、ぼーっと座ってるだけなのだが。

なんとか挽回できないものだろうか、この人生。人生の責任は、自分で取らないと、誰も、助けてはくれないだろう。

 今日は、お母ちゃんの誕生日だった。
夢で、何故か、高校生時代に戻っていて、同級生たちに、しつこくいじめられ、帰りのバス停で落ち込んでいると、お母ちゃんが、エプロン姿で、一緒に帰ろ!とわざわざ、学校まで迎えにきてくれる夢を見た。
ほっとした。
ああ。お母ちゃん。
ところが、ぼくと、お母ちゃんは、別のバスに乗り、どちらのバスも、家まで乗せてくれるのだが、そこで、ん?お母ちゃん、ちゃんと一人で帰れるのか?バス代金は、ちゃんと、持っているのか?と、倒れてから、認知症になったお母ちゃんを想像し、だんだん、顔が青ざめてくる、そんな夢を見た。

まさか、お母ちゃん、家に帰れず、どこかでさまよっているのではないだろうか。そんな心配をさせる。

もう、お母ちゃんも、ぼくの人生の責任を取ってくれなくなったんだな~。
父とて、同様だ。
もう、あんな姿になっては、ぼくの人生の責任を取れなくなっただろう。
ああ。学生のころは、両親がちゃんと守ってくれていたのに。

一人で生きて、一人で回収しなきちゃならなくなっちゃったよ。

よく、独身は無敵だ!なんて、セリフをきくけど、家族なんて持っちゃったら、家族の責任を取らなくてはならなくなるんだろう。
ぼく、いま、結婚したいと、やたら、ほざいているけど、結婚なんて、ぼくに向いているんだろうか。なんか心配になってきた。
ようやく、最近、一人身の自由を感じてきたころだ。一人身は、扇風機、一晩中かけてても、文句言われないし、ご飯だって、外へ好きなもの、食べにいける。
これが、しあわせってやつなのかも?と思えるようになってきた。

とか言いつつ。寂しがり屋さんは、寂しがり屋さんのままなのだが。

どうなの?男は、寂しいから、結婚するの?結婚したら、また、別の種類の寂しさがあるって、ひとから聞いたよ?

なんて、だれも答えてくれない。結婚してもらう相手もいないまま、今日も、寂しく、モスバーガーへ読書しに行く。
ああ。結婚したら、こんな自由もないのね。

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