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151、一人ぼっちの夜

書店に行った。

英会話の本を眺めつつ、気が付けば、「早く、一人になりたい」という、本を手にしていた。
いかん、いかん。
結婚も、子育ても経験したことのない、ぼくが、こんな本を読んでしまっては。
この人とは、立場が違いすぎる。
そんなことを考えながら、周りを見渡すと、「90歳、なにが楽しい」とか、「孤独の力」とか、そんな本ばかりだ。
もっと、楽しい読書しようよ、と小説コーナーへと、急いで戻る。
「ツナグ」。亡くなった人間と、もう一度会話できる、という小説を見つけ、胸がときめく。
けど、また、一歩、踏みとどまる。
どうして、ぼくの選ぶ本と言えば、こういう、孤独な本ばかりなんだろう、と。

今日は、休日。誰とも会わなかった。
兄と、電話で話したが、威圧的な態度をとられ、どこか、楽しめなかった。

誰とも、会わない日。そんな日、社会人になれば、しょっちゅうだろう。

誰かと、会いたい!こんな、欲求にかられた夜は、どうしたらいいのかなあ?

DVDも、音楽もつまんないし、ましてや、勉強する気もわかない。

カレーライスでも、作って、一人で食べようか。

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