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言葉はリズムだと思う話

大学時代にRapをしていました。

言葉はリズムだと思います。

ラップにはパンチラインという概念があります。
元々は英語圏においてのジョークの最後にくるオチを指す言葉で
説明が難しいのですが、歌詞の中での「キメどころ」を指します。

「キメどころ」はリズムがなければ生まれません。

そして、リズムのある言葉はただそれだけで人の心を打つことができます。

ラッパーのRINOさんの一節で

「毎日磨く、スニーカーとスキル」

というパンチラインがあります。

身だしなみを整えてラップの技術を磨いていくぜ!って事を歌詞にした言葉なのですが
正直全然大した事を言ってないと思います。

ですが、耳触りが良く口に出してみたくなる不思議な魅力があります。

言葉にリズムがあるのです。

noteに記事を投稿するようになり
書き言葉にもリズムがあるという事に気づきました。

日本語は文法がかなり自由な言語です。
語順が適当でも、単語さえ押さえておけばおおまかな意味が通ります。

自由な分、書き手の言葉の選択がリズムとしてダイレクトに文章に反映されてくるのでしょう。

僕自身がラップでリリック(歌詞)を書いているとき、思っていた事ですが
同じことを伝えたくても言葉をたった一つ入れ替えるだけで
リズムが変わり、聴き心地が全く異なってきます。

ラップと同じように文章においても人それぞれ独自のリズムがあり
それが「文章の個性」なのだと思います。

色んな方のnoteを拝見していると
それぞれ違ったリズムが息づかいのように感じられて面白いです。

僕は詩が好きです。
詩にはリズムがあり、たとえ意味が分からなくとも
思考よりもひとつ奥の部分で共鳴してくれる感覚があります。

逆に論文形式の文章が苦手です。
リズムが少なく、あるいは硬く
理解はできても、頭の浅い部分にグルグルと留まってそれ以上深い部分に届かない感覚がします。

文章としての目的が異なるので良し悪しでは無いのですが

人の感情を動かすためには言葉にリズムが必須なのだと思います。

言葉にリズムを出すための要素として
文章の中に呼吸のタイミングを作る事が大切だと思います。

僕もそうですが、説明をする時は一文が長くなってしまいがちです。
一文が長すぎると呼吸するタイミングがありません。

呼吸もリズムです。
音読した時に一呼吸で話し切れる文量がリズムがあって読みやすい文章なのだとおもいます。

僕の場合
どうしても一文が長くなってしまう時は改行して無理矢理にでも呼吸タイミングを作ったりしてます。

僕の文章は下手くそですが
音読した時の呼吸タイミングだけは意識しているのでなんとか体裁は整っているのだと思います。

リズムのない言葉は退屈です。

リズムさえあれば内容が薄くても人の心に届くことがあります。

文章を料理に例えるなら
内容は「食材」
言葉は「調理」
だと思います。

安い食材でも調理法によってはそれなりに美味しくなります。

内容ももちろん大事ですが、伝え方である調理方法が稚拙であれば台無しです。

伝えたい文章の内容である自分自身の見聞を広げていく事と同時に
それを相手の心に伝えるための言葉の表現法を意識することも大切なのでしょう。

僕もnoteを初めて非常に勉強になってます。

まだ下手くそですが、もっと上手く伝えられるよう学んでいきたいと思っています。

シャーマン司

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