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(個人的意見)ドラグシンの苦悩と未来

こんにちは。
やる気がまだあったので、さっそく2本目の記事書きたいと思います。1本目の終わりに今の戦術から見る今後の補強について~書きたいなどとか言ってましたけど、それはシーズン終わりでもいいなと思って今回は今冬加入した
ルーマニア人CBラドゥ・ドラグシンくんについて書いてみようかと。

ファン・クラブどちらも待ち望んでいたCBの加入

11月7日に行われた11節 対チェルシー戦でファンデフェンが怪我、ロメロがレッドカード処分を受けました。それまで無敗で好調を維持していたスパーズはレギュラーCB両方を欠いたことでそれ以降失速。CBの層が薄く、本職がSBのデイビスとエメルソンがCBを務める事態になったことでCBの補強が急務となっていました。

そして、待ちわびた冬の移籍市場でスパーズはセリエAのジェノアからドラグシンの獲得に成功します。
空中戦にめっぽう強い。スピードもある程度備わっていて、ドリブル突破された回数も非常に少ない。それでいてファールになる回数が少ない。そんな触れ込みでやってきた彼にファンもクラブも大きな期待をしたはずです。

予想外のスタメンCB2人の復帰

チーム状況を考えるとすぐに彼のプレーが見られると、ファンは期待とほんの少しの不安を胸に試合を楽しみにしていた方も多いでしょう。
しかし、彼の加入と同時期にスタメンCBだったファンデフェンとロメロが復帰します。(ロメロはレッド処分後に戦列復帰していましたが、怪我をしていました。)
ジェノアで19試合スタメンで出ていましたが、スパーズ加入後は途中出場のみの4試合、プレータイムにして8分しか出れないという苦悩を味わうのでした。

スパーズのDF陣に求められる能力

スパーズのチームディフェンスはハイプレスが基本です。
前線のFWが相手DFラインのボールホルダーにプレッシャーをかけます。連動してウイング、トップ下、ボランチの1枚、SBがボールホルダーに近い選手たちにマークにつくことで、ボールの出しどころを潰します。
プレスでボールを奪いきるかorビルドアップが難しくなった相手が前線にロングボールを出させ、DF陣がそのボールを回収。これがスパーズのチームディフェンスのベースになります。

問題はプレス回避されたとき、ロングボールが相手に渡ったときです。
前から人をかけて潰すシステムなので、自陣には広大なスペースがあります。これを余らせたボランチの1枚とCBの2人でどうにかしなければならないのです。(相手のロングボール時はポジション位置的に実質CBの2人でどうにかしないといけない。)
ロメロとファンデフェンはほぼパーフェクトと言っていいほど、ピンチ時の対処が完璧でした。特にファンデフェンのスピードはカバーとして大きな役割を果たし、前で潰そうとするスタイルのロメロとの補完性が高いことも大きな要因となっています。

ほとんどプレータイムを与えられないのはドラグシンの何かが悪いということではなく、スタメンCBの2人がパーフェクトである他なりません。

ファンデフェンの怪我、突如訪れた大幅なプレータイムで彼が魅せたもの

そんななか、彼が加入して8試合目となる対アストンビラ戦で転機が訪れます。後半頭でファンデフェンが足に違和感を覚え、交代することとなります。この試合でもファンデフェンは圧倒的なスピードで相手のチャンスの芽を摘んでいました。スクランブルでの出場となったドラグシンでしたが、彼は落ち着いてプレーし、久しぶりのクリーンシート勝利に貢献します。

個人的にはドラグシンのプレーには満足しています。
ただ、気になる点をいくつか挙げたいと思います。

①ファンデフェン不在のDFラインの位置
ファンデフェンが欠場した試合において、「ファンデフェンがいたら・・」というようなスピード勝負の場面が少ないように感じます。考えられるのは、攻撃時のSBの立ち位置がファンデフェンといる時に比べて低めorラインを従来より低めに設定しているなどかと。(すいません。毎試合見てますが、ちゃんと考えずに見てるので説得力がないです。)
ヴィラ戦は投入直後に点が入り、SBの上りが少し控えめに感じたため
フラム戦はスタートからドラグシン・ロメロの2CBが見れると思いますのでその時のラインコントロールに注目したいと思います。

②利き足が右である選手の左CBのビルドアップ
今シーズン左CBにはファンデフェン、デイビスと利き足が左の選手が入っていました。今回初めて右利きのCBが左を務めましたが、少しぎこちなさは感じました。前からプレスかけられた際、左側のレーンの選手に左足で正確にパスを出せるかがポイントになるように思います。どうしても右で出すとパスカットされるリスクは高くなってしまいますので・・。

第3CBとしての苦悩、これからの未来

ファンデフェン、ロメロとのスタメン争いは難しいと分かっていたとは思いますが、2人の守備能力がうまく補完性を見出している為、割って入るのが難しい現状となっています。さらに第3CBという立ち位置はどちらの代わりで出てもそこの役割をそれなりにこなしてほしい難しさがあります。

きっと彼はやれると思いますし、第3CBの役割をこなした先に
ファンデフェン・ロメロとは違う新たなスパーズのDFの強みが生まれるはずです。

長文、ここまでお読みいただきありがとうございました!


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