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その哲学がもたらすものは、歓喜か?狂気か?

こんにちは。ドラグシンの記事からだいぶ空いてしまいました。
本当はもう1本記事書いてたのですが、途中でやる気がなくなって結局
ボツにしました。今回は現在4連敗と調子を落としている中、来期のポステコ政権について語っていきたいと思います。

シーズン終盤を迎えたところでの失速。得意な形を封じられたポステコに訪れる試練。

ここ最近の試合は、なかなか自分たちの形というものが出せておりません。

後ろからつないで、数で敵を押し込み崩す。ボールを奪われても、前からのプレスで相手のカウンターの選択肢を「DFラインの背後へのロングパス」にさせることで1対1に強く、足が速い2CBでボールを回収し、攻撃回数を増やす。これがうまくいったときのポステコの形になります。

今、上手くいかない理由としては個人的に考えたのは以下の2点です
①中盤をマークしたうえでの前からのプレスにより、ビルドアップの崩壊
②内側のレーンのみを使うSBの攻撃参加ヘの対策によっての攻撃のアイデア不足

1つ目の事象ですが、ビルドアップ時、スパーズは4‐2‐3‐1から2‐3‐5の形を取ります。2の部分はCBが務め、3にアンカー的な役割を持たせたボランチと両SB、5はCF、両ウイング、トップ下、片割れのボランチが担当して前に出ていきます。

最近ビルドアップが停滞しているのは、相手が3の部分を完全にマンマークして前からプレスをかけることでビルドアップがうまくできなくなっています。もともと前線に5枚使うことで自陣でのパスコースの選択肢は少ない状況です。選択肢が少ない上に、前からくるプレッシャーに選手たちはパスミスやボールロストの回数を増やしています。

対策案:CF、ウイングの裏抜けを意図したロングボールの使用
個人的には、ロングボールも上手く使ってほしいと感じています。
相手は中盤を抑えて前からハメていくことでボールサイドの逆側は空いてきますが、プレッシャーがかかるなかで逆側までボールを届けられる選手はなかなかいません。逆側まで届けて、そこから運ぶことでプレスを無効化できるのがベストではありますが、自分たちの形を狙いすぎて、悪手を選んでいる現状のビルドアップを見る限り今はシンプルに前に蹴ることも大事かなと。長いボールを使うことで、前からのプレッシャーを軽減して中盤にスペースを生み出すメリットもあると思います。

2つ目の事象ですが、これはある程度相手を敵陣に押し込んだあとの話になります。ポステコはなるべくサイドでウイングの1対1の形を作り、ウイングの内側を走ってくるSBを使う、または囮にしながら中にクロスを供給していく形を再現性の高い攻撃として考えており、ベースに採用しています。
押し込んでウイングがボールを持った時、5のうちの4は前線にいるのでクロスの選択肢も多く、得点効率は高いと考えているのでしょう。

しかし、最近はなかなかこの形が生まれません。原因はウイングの内側を走ってくるSBへのマークがしっかりついていることで、ウイングと対峙するDFは目の前の相手だけに注視すればよい状況になっており、振り切れずいいクロスがあげきれなくなっているのに加え、SBをマークする選手もPA内まで戻ってくることで、PA内のDF枚数が増え、クロスをあげたとしてもブロックまたはクリアされるシーンが目立ち始めました。

対策:ウイングの外側をSBが使う、2‐3‐5のシステムの修正。
SBの動きが初めから読まれていることで、中の枚数も増えてしまい完全に自分たちの首を絞めつけている状況になっています。ウイングが持った状況でSBが大外を使うことで、相手側はマークの交換が必要となります。
マークの受け渡しという作業を発生させることでフリーの選手が生まれやすくなるはずです。

あとは2‐3‐5システムの修正ですね。
2は変えませんが、3の部分をトップ下と2枚のボランチにして、5を両SB・ウイング、CFが務めるなど、ベースは変えずとも役割の変化も行うことで
相手に混乱を引き起こせる可能性が生まれます。

シーズン中の大幅な戦術の修正は難しい。補強も含め、シーズンオフの動きがスパーズの望む「中長期の成功」のカギを握る。

今シーズン、セットプレーの弱さなども目立ちます。ですがポステコは「そこまで重要なことではない。」と言います。これは諦めではなく、「今」行うべきものではないと考えての発言に思います。試合ごとで見ればセットプレーも細かい修正は行っているように思えます。セットプレー時にGKへの妨害を行う相手選手へのマークは付けたり、付けなかったり・・。GKのヴィカーリオのやりやすい用にするために付けたり付けなかったりするのでしょうが、セットプレーDFも含め、チーム全体の戦術の修正は時間を要します。
今起きている問題は、来シーズン以降の課題と捉えながら戦う必要があります。

戦術の修正と、選手の入れ替え。
この両輪をうまく回さないことにはこの先の成功はないでしょう。

今はつらい時期ですが、この先に素晴らしい成功があると願って
応援していきましょう。


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