見出し画像

「私のnoteより、これを読んでくれ」な本たち【私の本棚】

以前、こちらの記事で、婚活で引く手あまたな「知性のある女性」になりたいなら、とにかく読書だ!ということをお話したんですが、


この記事に共感してくださる方がとっても多くて、
「普段どんな本を読まれてますか?」
「オススメの本を教えて欲しいです!」

との声をチラホラいただいたので、今回は私の好み100%のスーパー独断と偏見による「推薦図書5冊」を紹介させていただきます。


一冊目に紹介したいのがこちら👇

大大大好きな京極夏彦先生の巷説シリーズ第4弾「前巷説百物語」です。知らん人もいるだろうに、いきなりシリーズ4作目を紹介するなよ!と思った皆さん、大丈夫です、私初めて読んだ京極夏彦さんの本がコレです。

というのも、この本にはたまたま古本屋さんで出会ったのですが、当時京極夏彦先生は全く知らず、なんとなーく表紙が目についたんですよね。


私が持ってるのはこちらのハードブックver。インパクトありません?笑


人気シリーズなので、何冊も出ているのですが、京極夏彦先生のことも巷説シリーズのことも全く知らなかった私は、「"前"って書いてあるし、これが1作目やろ」と何の疑いもなくコチラを購入しました。


結果的に、このお話は主人公の過去の話だったので、前作を知らなくても楽しめたのですが、もう何というか衝撃すぎて。言葉選び、ストーリー展開、キャラクターの個性、全てが好みのど真ん中でした。とにかく文章が美しい。なんど先に進む手をとめて、文章を読み直したか分かりません。

その後、シリーズ全作読みましたが、どれも大当たり。とくに3作目の「後巷説百物語」を読んだ時は、「私はこの本に出会うために、これまで読書してきたんだ」とまで思いました(大袈裟)。

シリーズ通して読んで欲しい。私はこの本が死ぬまで好きだと思う



続いてはこちら👇

紛れもなく、私を読書沼に引き摺り込んだ本。

当時高校3年生だったのですが、これまで読んできたどの小説とも明らかに違っていて、まあ今思うと「私のドタイプ」だっただけなのですが、こんな美しくてまぶしい小説が他にあるか?と今でも思います。

ストーリーは、箱根駅伝を目指して「走ること」と向き合う大学生のお話。私は長距離走の選手でも、駅伝ファンでも何でもないのですが、それでもどっぷりハマりました。何と言ってもテンポがいい。結構分厚い本なのですが、読み始めると続きが気になり過ぎて一晩で読めます。そうして深夜2時に走り出そうとしたのは私です。玄関まで行ったものの、おばけが怖くてやめました。現場からは以上です。

どのページを開いても美しい言葉に出会える、そんな小説です。


続いてこちら👇

こちらは上2つの小説とは異なり、「花を持って、会いにゆく」「人生は森のなかの一日」という長田弘さんの詩2篇と、画家クリムトの絵を楽しめる詩画集です。

長田弘さんの詩がとても好きで、なかでもこの2つの詩は本当に美しい。読むたび「大好きだ…」と思うと同時に、「私もこんな文章を書きたい」「盗んでしまいたい」とも思います。

わたしたちが死んで、
わたしたちの森の木が、
天を突くほど、大きくなったら、

大きくなった木の下で会おう。
わたしは新鮮な苺をもってゆく。
きみは悲しみをもたずにきてくれ。

詩ふたつ/長田弘「人生は森のなかの一日」より  


上手くいかない日々にモヤモヤする時、忙しさに自分の感情を蔑ろにしている時、どうしようもなく不安な時、ふと本を開くと、自分が落としてきた感情に気付けるような、私の心の栄養本です。


お次はこちら👇

突然のニーチェ。好きなんです、ニーチェ。「堅そ~、気難しそ~、読みづらそ~」と思ったみなさん、もし本屋さんに行く機会がありましたら、ちょっと手に取って開いてみてください、意外とそんなことありません。


こちらも古本屋で出会ったのですが「ニーチェ読んでます、とか言えたら格好いいのでは?最悪、面白くなくても、インテリアになるだろ」くらいの気持ちで買ってみたところ、普通に面白かったんです。笑


上下巻ありますが、上だけでもいいからぜひ読んで欲しい。ニーチェは基本的に話が長くて、面倒なことをゴチャゴチャと言ってきますが、それがまた「複数の人間の感情」をいっぺんに知れるようで面白い。真に受ける必要はないので、面白がって読んでみて下さい。


最後にこちら👇

みなさんムーミンは好きですか!!!!!可愛いだけだと思っていませんか!!!!!コミックめちゃめちゃ面白いんですよ!!!!!これだけでも覚えて帰ってください!!!!!


愛を叫ばせてくれ、たのむ。もはや名言メーカーですよ、これはすごい。ユーモアの天才だと思う。難しく考えすぎて本質を見失っている現代人たちにぜひ読んで欲しい。


自分であることが、そんなに大切なものかしら?
こんなふうにしあわせなら、
なんであっても、わたしは楽しいわ。

ムーミンコミックス/ふしぎなごっこ遊び より


ポンポンとテンポよく進んでいく会話。のんきと呼ぶにはあまりにのんきすぎるムーミン一家。普通なら思いつかないようなマイペースなアイディアたち。心がフッと軽くなって、暖かくもなる、そんな言葉たちが詰まっています。


まだまだ鼻息荒く紹介したい本はたくさんありますが、いよいよ長くなってきたので、この辺で終わりにします。少しでも興味をもってもらえる本があったら、とても嬉しいです。ぜひ読んでみて下さい(※皆さまの「オススメの本」も教えていただけると、とっても喜びます…)



本を読みたいけど読む時間がない!という方には「聴く読書」がオススメです👇


この記事が参加している募集

人生を変えた一冊

わたしの本棚

間違って押しちゃってください