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【DVより悪質】モラハラの子供への影響は?どんなことが起こり得る?



どうも、古谷です。


今回は、


・モラハラが子供に与えてしまう影響


についてお話をしていきます。




・DVとかはされてないし…

・子供にはモラ夫は優しいし…


そんなに影響なんてあるの?

と思われている方も
いらっしゃるかもしれません。



ですが、

・モラハラがたとえ軽度であろうと

・子供にはモラハラをしていなかろうと


幼少期の人格形成において
モラハラを目撃してしまうことは、

子供に対して
決定的なダメージとなる
リスクがあります。



”トラウマ”、という言い方を
よくされますが、

幼い時のショッキングな体験というのは
そうそう拭えるものではないのです。



後ほど記載していきますが、

慢性的な身体的被害・精神的被害など…



学校生活や
その後の社会生活において

「一生背負っていかなければならない
ディスアドバンテージ」



を子供が負うことにも
なってしまいかねないのです。



テーマの特性上、
不安を煽る形になってしまい
申し訳ないですが、


モラハラの子供への影響は

「何かあってから」

ではもう遅いんですよね。




何もないからこそ、

今の時点で正常だからこそ、


先回りしてリスクを知っておいて、
対処行動をしていく必要があると思います。




本記事は、そのための
いち参考として頂ければ幸いです。




◆モラハラは子供の人格を捻じ曲げてしまう



幼い頃の子供は、

「親が世界の全て」であり
「規範」として育っていきます。


そして、

幼少期におけるトラウマ的な体験は

「ネガティブなフィルター」となって
子供の感情に深く刻まれてしまうのです。


どういう事かと言うと…


「自分は親から大切にされなかった」



「どうせ、誰も自分を大切にはしてくれない」
「どうせ社会にはそういう人間ばかりだ」



といったように

ネガティブな体験を
他者に対しても”投影”するように
なってしまうんですね。


その結果、

✅人間関係を「損得勘定」でしか見れなくなったり

✅思いやりのある行動ができなくなったり

✅周りの人間を過度に「敵」だとみなすようになったり

✅他者に対する猜疑心が強くなってしまったり(他人を信用できなくなったり)

✅常に人の顔色をうかがってビクビクしてしまったり(消極的になったり)

✅人と接する時に「偽りの自分」を演じるようになったり

✅人前に出ることや挑戦を嫌い、保身ばかりを意識するようになったり

✅人間関係において不安がつきまとうため、人との交流を持たず孤立化したり


といった、

「生きづらい」性格に
なってしまう傾向があるのです。



そして時には、


・将来的に
子供にもモラハラ気質が顕現する



といったことも
事例として多くあるんですね。



これも一種の”投影”であり、


「これが夫婦の形なんだ」

「相手を威圧して従わせるんだ」



といった歪んだ認知が治らないまま、


パートナーに対して
モラハラをしてしまう

という流れになっているのです。



乳幼児期というのは、


=======

一生涯にわたる人格形成の土台ができあがる
とても重要で、デリケートな期間です。


=======


そのため、

良くも悪くも

その後の人生を
大きく左右してしまう
ことにも繋がってしまいます。



たとえモラハラが軽度であろうと、

どう感じていて
どう捉えるのかは子供次第



モラハラに大も小も無いですよ、

というのはぜひ
気に留めておいて頂きたい所ですね。



◆モラハラによる子供の精神的被害


①複雑性PTSD


こちらは、

面前DVなどのトラウマ体験を
継続的に経験することで、

・フラッシュバック
・強い不安感
・行き過ぎた警戒心
・感情調整の困難
・対人関係の困難
・自己評価の低下


などを発症し、

日常生活において
大きな支障をきたす症状があります。



社会にでた後には、


・感情のコントロールが難しく
些細なことでももめてしまったり

・誰にも相談ができず
1人で抱え込んでキャパオーバーしたり

・フラッシュバックによる動悸で
通常の業務遂行が困難になったり



といった形で、

仕事をしようにも
普通のクオリティを発揮することが
難しくなってしまうのです。



治療には長期間が必要であり、

とでも辛抱のいる
病気のうちの1つですね。



乳幼児期に
モラハラやDVを見ていた
子供に非常に多く発症する病気です。




②うつ病


うつ病の症状としては、


・ストレスによるイライラ
・全身の倦怠感や無力感
・緊張などによる食慾不振



などがあります。


症状がひどくなってきた場合には、

・自己評価の大幅な低下
・過剰な自責の念


など、

「自分なんてどうでもいい」

といった無価値感を
感じてしまうようにもなります。



やる気や活力が出てこず、

学校生活や社会生活においても
非常に大きな支障をきたしてしまいますね。



③母親分離不安症


こちらは名の通り、

子供が母親から離れることに
不安を抱いてしまう病気です。


腹痛などの症状を
引き起こすこともあり、


・通園や通学ができない

・トイレに一人で行けない



などといった状態に
なってしまうこともあります。


父親から
モラハラを受けており、

「母親といる時だけが安心できる」

と子供は考え、
この病気が引き起こされることが多いです。


通常、こうした分離不安は
乳幼児における正常な反応ですが、


モラハラや面前DVを
経験した子供には、


明らかに「普通」を逸脱した
不安症状や身体的被害
が起こります。


特に小児期において、

学校生活でも大きな支障を
きたしてしまう
厄介な病気ですね。




④適応障害


適応障害とは、

過度なストレスや環境の変化などに
うまく対応ができずに生じる病です。


酷い場合には、

緊張や不安感が持続したり
睡眠障害にもなったりと、

社会生活や対人関係にも
非常に大きな影響を与えます。




うつ病と違って「直接の原因が明確」である
というのはありますが、


その原因が取り除かれない場合には
治療することが非常に困難な病気
です。



たとえばストレスの原因が
父親である場合には、


ずっと一緒に
家にいる事になるので
回復の見込みは非常に低いと言えます。


薬などで不安感を軽減することはできますが、

あくまでもそれは
”対処療法”に過ぎないですね。




⑤愛着障害


愛着障害とは、

養育者との愛着が
虐待などの理由で形成されず、


子供の感情コントロールや
対人形成において問題が生じる病気
です。



乳幼児の発達段階において、

養育者との信頼関係を築くことは
非常に大切な事です。


・この人は自分を大切にしてくれる

・自分の要望に応えてくれる

・自分のことを助けてくれる



このようにして、

始めて「自分以外」との関係形成や
感情の意思疎通を行い、


そこで築いた土台を元に
対人関係を築いたり
他者とのコミュニケーションを
楽しむようになるからです。


ここが上手くいかないと、


・過度に人を警戒したり

・人を避けるようになったり

・笑顔がない、無感情なことが多くなったり

・他者に対して攻撃的になったり



といった行動傾向に
なってしまうことがあるのです。



そしてこれは、

「大人になったらから治る」
というモノでもありません。


人とのほどよい距離感が
取れなかったり、

取り越し苦労的な不安感が
常に頭から離れなかったり、



対人関係において
非常に大きな支障をきたすことになります。



⑥解離性同一性障害



解離性同一性障害とは、

幼少期にモラハラやDVなどの
キャパシティを超えた
不快苦痛を経験してしまい、

それがトラウマとなって
”別人格”が形成されてしまう病気です。


養育者から


・愛情を示される

・と同時にモラハラやDVをされる



といった矛盾的な
育てられ方をすると、


その捉え方を
「切り離す」かのように
別の人格を形成してしまうのです。



症状としては、
別の人格が入れ替わる事から


・ある出来事が思い出せない

・一部の記憶がない

・やった記憶のないことをやっている



といったことがあり、

日常生活において
混乱を招くことがあります。


非常に強いストレスのもとで
発症するため、


ある人格が自傷行為をしたり
うつ状態になってしまったりと



酷い場合には頭痛などの
身体症状も引き起こす事もあり、

治療も困難な
非常に厄介な病気だと言えます。






◆モラハラによる子供の身体的健康被害


①慢性疲労症候群



慢性疲労症候群になると、

・全身の強い倦怠感
・脱力感


といったうつに近い
症状に見舞われ、

頭痛などを伴うことも
あったりします。


結果として、

「不登校」などに
至ることもありますね。



普通の人であれば、

きちんと食事をとる、睡眠をとる
などで回復できるところが、


慢性疲労症候群になると
疲労が”継続”してしまいます。


ゆえに

・学校にいく気力がなくなる

・集中力の低下、勉強に支障をきたす

・外出ができなくなる



などなど、

理解のされづらさも
含めて、


日常生活にも
支障をきたしてしまう
とても厄介な病気と言えます。



②過敏性腸症候群


こちらは、

主にストレスによって
引き起こされる
お腹の不快や痛みを指します。


小児の時点で発症した場合、


・登校前に何度もトイレにいったり

・テストなどの緊張でお腹をくだして
トイレにこもってしまったり



といったことは
事例としてあったりします。


さらには、

家族で外出するなどの
楽しいイベントごとを前にすると


「お腹が痛くなるかもしれない…」

というプレッシャーによって
返って症状が出てきてしまう



といった事もありますね。



子供なりに、

「こんなにトイレに行ってしまって
申し訳ない…」


と罪悪感を感じてしまい、

うつなどを併発することもある
ばかにならない病気の1つです。




③慢性的で強い片頭痛



ドクッ、ドクッっと
脈打つような頭痛

一度は経験があるのではないでしょうか?


たまにならまだしも、

これらが慢性化して
ひどい場合であれば


・毎日薬を飲まないとまともに生活ができない


といった症状に
までなることもあります。


酷い場合には、

「吐き気」なども伴うことも。



頭痛がひどくて動けない、

となった場合には
当然ながら生活への支障も出ます。


・勉強に時間を割けない

・運動ができない

・友達と満足に遊べない



あらゆる時間やイベントごとが
「頭痛」によって左右されてしまう、


当人からすると
非常につらい病気です。



「なんで自分だけ…」と
うつ病にも繋がってしまうケースもありますね。






④摂食障害


こちらは、一言で言えば


・満足に食事が取れなくなる

ような病気です。


別名「神経性やせ症」とも言われ、

やせ細って
ガリガリになってしまう
方も非常に多いんですね。


また、

摂食障害は治療がとても難しい病気でもあります。


自殺などを含めると
致死率も決して低くなく、

非常に危険な病気なのです。


現状、特攻薬的なものもないため、

一度発症した場合は
人生単位で向き合っていかなければなりません。



また、ここでは
子供のことについてを
主にお話していますが、


モラハラ夫から痩せることを
強要されていた
結果、

摂食障害を発症した
モラハラ被害者の方も沢山います。



摂食障害とモラハラは、

切っても切り離せない
関係性にあると言えますね。





◆子供への影響は「モラハラ>DV」



上記における
健康被害に伴って

・不安や対人関係を避けるように不登校になったり

・他者を信頼できずに引きこもりになったり

・適切な愛情を受け取れず、他者を全く信用できなくなったり

・世界や他者をネガティブなフィルターでしか見れなくなったり

・それゆえに、テイカー気質で「奪ってナンボ」な価値観となり、非行に走ってしまったり



ということも決して少なくありません。



モラハラやDVを目撃した
子供は、

脳が物理的に委縮することで


・感情のコントロールが難しくなったり

・学習能力や記憶力が低下したり



といった事に繋がります。


具体的には「視覚野」という
部位が委縮して、


驚きなのは

「暴力」よりも「暴言」の方が
影響が大きいということも
研究により分かっています。



むしろモラハラの方が
子供への悪影響が強くて…


発達障害にも似た
症状をひき起こしてしまうのは、


ぜひもっと多くの方に
知っておいてもらいたいことの
1つですね。




◆まとめ


いかがだったでしょうか。


ここまで、モラハラによる
子供への影響を
解説してきましたが、


一度なると本当に厄介で、

子供自身も
あなた自身も

非常に苦労を強いられてしまう
ような病気ばかりなんですよね。



それほど、

子供というのは”繊細”ですから。



繰り返しますが、

乳幼児期というのは

一生涯にわたる人格形成の土台ができあがる
とても重要で、デリケートな期間なのです。




・DVじゃないから大丈夫

・モラハラが軽度だから大丈夫

・モラ夫も子供には優しくて、子供もなついてるから大丈夫


ということは決してありません。



「私さえ我慢すれば大丈夫…」

というのが
本当に子供のためになるのかどうか。



ぜひこの記事を機会に、

将来の方向性を決めるための
いち参考として頂ければ幸いです。




また、

この記事を読んで
「モラハラ夫との離婚も考えようかな?」
と思われた方にはこちらもおススメです👇




ぜひ、

余計な遠回りはせずに
最短でモラハラから脱していくための
視点をみにつけていきましょう◎





それでは、また!








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