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[海外学振] 派遣された夫の観察

2023年4月から海外学振でエディンバラ生活。

こちらに来てから10ヶ月ちょっと経ちました。
夫がどんな生活をしているかの観察をしてみましょう。

研究室という部屋は無いらしい

日本では研究室という物理的な部屋があったのが
分野にもよると思うのですが、
エディンバラ大学では無いらしい。

夫が通っているのはInformatics Forum。
吹き抜けの周りをぐるぐる囲う構造で
教授や偉い方は外側、
つまりは窓がある個室をゲットできるらしい。

職場見学ということで私も中を見せて
もらったことがあるのですが
フリースペースというか、
ソファとか団欒できるスペースが多い!
何となくベンチャー企業のフリーアドレスな雰囲気?
そして無駄に各階にどでかオーブン完備。

夫はセミ個室(ポスドク2人で使ってるらしい)を
割り当ててもらったそうで、この個室か
すぐ近くのオープンスペースでよく仕事するそう。
オープンスペースは吹き抜けが近くて
開放感が良いそうです。

会議室的なのでみんなで集まることはあるそうですが
いつも研究室メンバーが集まる部屋が無いので
チームの一体感みたいなのは緩めらしい。
(分野にも、指導教員にもよると思います)

このセミ個室も
みんながみんなもらえるわけでは無いらしく
指導教員(上司)が交渉してくれたそうです。

あとベンチフィーも最初は払え、と言われていたところ
こちらも上司が何とかしてくれて免除になったそう。
同じタイミングで海外学振でエディンバラ大に
いらした方で徴収されてる(別分野の方)、という
ケースも聞くので…これも上司次第なのかも。


学食が無いのでお弁当持参

エディンバラ大学はやたらめったら
カフェが多いらしい。
フードロス削減アプリのTooGoodToGoで
いろいろカフェからの出品も見てるので
いつかゲットしてみたい、と狙ってます。

だがしかし、学食は無い(らしい。夫調べ)
エディンバラ大はキャンパスがいくつもあるので
別のところならあるのかも?

カフェで毎食お昼ご飯食べていたら
間違いなく破産です。
そして多分飽きる。

周りの同僚や学生さんは
スーパーのあっためるだけシリーズを
お弁当代わりにしていたり、
(3つで£7.5とか。でも美味しさとバリエーションは期待してはいけない)
果物だけとか、
これまたスーパーのサラダだけとか
(大体£5とかするのを見かけます)
そもそもお昼より後に来るから
大学で食べないとか、らしい。


そんな中、夫はお夕飯の残りを
お弁当として持って行ってます。
2人で食べきれない量を
お夕飯に作っておいて
残ったのをタッパーに入れて冷凍。
お米は4号をストウブで
まとめ炊きして小分けにして冷凍。

ずぼらな私は…
お弁当箱に詰め替えたりなんてせず、
タッパーを複数個持たせておしまい。
中身混ざらないし、
温めたくないおかずも分けて持って行けて
超合理的!!笑
(もちろんレンジも完備)

海外では毎週同じメニューでも
普通と聞きますが、
日本育ちの我々はそんな事できず
バリエーション豊富で
なんか(スーパーのより)美味しそうなもの
食べてると思われてるんだとか。笑

大学の近くは学生さん割引
(と言っても500円ランチとか無いです)
があったりするらしいですが、
学生の身分ではないので
外食はたまに気晴らしで贅沢。
Nileという近くのアフリカンラップのお店は
£5とかで結構美味しいんですが
(この国は自国料理より外国の料理の方が美味しい)
これでも約1000円か…


たまに職場の飲み会

上司主催で大体月1でパブに行ってます。
上司が忙しいとスキップしたりもするらしい。
お子さんや奥さんがいる上司なので
結構早めにお開きになるみたいです。

あとは上司抜きでも歓送迎会
(と言いつつめちゃくちゃメンバーの流動性高い)
があったり、月に2回くらいは職場の飲み会に
参加してるかも。

1回私もパートナー同伴の会に
お呼ばれしたんですが、
パブのガヤガヤで結構聞き取るのキツかった…
だいたいパブらしいですが、
イメージしてた立ち飲みではなく
座席でワイワイ。
コースとかではなくて好きに頼んで
自分の分だけお支払い。


あとは夫が「留学生グループ」と呼んでいる
集まりがあって、ビジターとして
エディンバラ大に短期間来てる人たちで
一緒にお昼ご飯を食べたりしているみたいです。
こっちも送別会があったり、
戴冠式のパブリックビューイング見ようぜの会があったり
稀に週末一緒に遊んだりしてます。


日本との時差に苦しむ

日本にいた時の研究室の
学生指導とかもしているので
時差はきついです…
(私も仕事で朝早く頑張るけど、日本の夕方〜夜になってしまう)

自分の一存で変えられないミーティングとか
朝?夜の2時とかやってることもありました。
仮眠取るか迷うやつです。

ある日(特に忙しそうな日でしたが)は
朝6時〜7時でミーティング①with日本
朝7時〜9時でミーティング②with日本
〜仮眠&ご飯〜
大学での14時からの打ち合わせに向けて移動
〜自分の研究〜
帰宅は19:30
なんて日もありました。

イギリスと日本の時差って
一番相性悪いんじゃないか、
と勝手に思ってます。
日本の営業時間内に問い合わせするの
結構難しいです。
がっつりこっちの睡眠時間に被ってるので…
せめてヨーロッパの日本ー8時間にして欲しい。
(サマータイムのー7時間はもっと嬉しい)


日本の大学事務のありがたさを感じる

今年に入ってから夫の大学の
カードキーが使えなくなったらしく
復旧するのに約3週間かかってました。
事務がなかなか対応してくれないらしい。
多分イギリスあるある。

大学の建物のドアもずっと壊れたままのが
あったり、結構話聞いてると杜撰…


一番気の毒だったのがエレベータ閉じ込め事件
大学の建物はしょっちゅう火災訓練しているらしく
もう頻繁すぎて誰も気に留めていないらしい。
(絶対良くないと思う)
それと同じくらい頻繁にエレベータの点検も
行われていて、使えない日が多いらしいのですが
点検していない日に閉じ込められて
ちょっと落下したらしい。

エレベータの電話ボタン押して
必死に助けを求めて出られたそうですが
結構トラウマになってるみたいで
あれ以来階段を積極的に使っているそう。

あとメーリングリストから
しょっちゅう外されるらしくて(?)
もう3回くらい再登録してもらってるらしいです。
いじめとかではなく、多分事務方が仕事できない…
イベントとかのお知らせが
自分だけ届いていない、みたいなことが
何回もあったらしい…

事務方さん→上司に
「本人のCC外したメールで送ります」
っていうメールがばっちり本人に届いていたり
結構つっこみどころ多そうな事務。
ビザの問い合わせの時の対応も怪しかったです。

ちゃんとメーリスで告知されていたのかわからないのと、
夫が見落としてるだけなのかもわかりませんが、
クリスマス休暇の閉館の日程は
妻がフォローしてるエディンバラ大学の
インスタグラムで知った、という具合。笑


英会話を頑張る

研究の話は英語で意思疎通できる夫ですが
研究に関係ない雑談をもっとできるようになりたい、
ということで大学の英会話教室に通ってます。

職員証の情報を入力するとちょっと割引になるみたいですが
一般の方でも受講できるそうです。

夫が取ってるクラスはディスカッション形式らしく
積極性も鍛えられているんだとか。
各国から来ているポスドクとか、留学生が多いらしい。


あとは自宅でも時間があるとき
ChatGPTで英会話練習したり
シャドーイングしたり、
Netflixで字幕つけて英語のドラマ見たり。
などなど工夫して特訓してます。

もっと英語は頑張ってくれば良かった、
なんて言いながらも
こっちに来てから上達は感じてるそう。


国内外の公募情報をチェック

海外学振の後の進路は
今の所未定です!!

この辺の情報にアンテナ張り続けるのも
結構体力使うらしい。
そして自分のキャリア戦略も考えると
ただでさえ自分の研究で頭ぐるぐるで
睡眠障害ひどいのに、
さらに眠れなくなってしまうそうです。

このストレスは職業柄仕方ない、と言っていますが…

良さげな公募があったら
応募用資料準備して、
プレゼンの練習して、
という業務ももちろん追加です。
もうそろそろ2年目になるので
これからイギリス時間的に辛い面接が
増えていくんだろうな、と思います。


そしてもちろん、本業

大学で上司と打ち合わせをしたり
自分で仕事をしていたりするのですが
仕事の性質上、パソコンがあれば
(たまに紙とペンでも間に合うらしい)
どこでも仕事できてしまうので
帰宅後もなんだかんだで気が休まりません。
土日もそこそこ仕事してます。

必然的裁量労働制、という感じ。

これだけ仕事してたら
家事できなくても仕方ないか〜、
と私が諦めるくらいにはずっと仕事モードです。
今の仕事量に+買い出し+料理+掃除+洗濯したら
パフォーマンスは落ちるんじゃないかと
本人も言ってます。
食洗機詰めるのとか私よりもすごく上手で
積極的に担当してくれるのは感謝してます。




改めて書き出してみると
うちの夫、異国の地で頑張ってます(つД`)ノ
同じ海外学振でも個人差大きいと思うので
我が家のケースのご紹介と思っていただければ幸いです。

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