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【小説】霧山町観光局魔法少女特命係①

 二人の男性が、着ぐるみ魔法少女で頑張る話。

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※挿絵はDALL·Eを用いています。


 霧山町は養蚕業で栄えた地域だが、国産シルクの需要が低迷した時期に山椒とサクランボウへと転換した町である。
 幾度かの合併で今の形になり、朝霧駅周辺が町の中心部だ。

 農業としてはそれなりに成功しているが、サクランボウはもっと他の地域のブランドが先行しているし、山椒はネームバリューとして弱い。
 そう言う理由で、霧山町の知名度は低く、それが作物のブランド力として弱いと言う問題があった。

 観光資源は、かつての養蚕業の痕跡が残っているが、ふるさと創生一億円事業を足がかりにした整備計画が……延々と細々と続いている。

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