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【小説】2.5次元アイドル③

 フィギュアのような着ぐるみの中に入る女性声優の話。

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※挿絵はDALL·Eを用いています。


 さて、アニメの方はヒットした。
 美咲遙は美咲遙として評価された。

 何が特別と言う事はないが、しかし世間的には特別なことだった。

 私は着ぐるみと言う姿に馴染んでしまって、そして表向きは美咲遙と言う存在だと言う事に慣れきってしまっていた。
 それが良いか悪いか――少なくとも、芸能と言う商売の上ではいい事だらけだろう。

 私としてはみつとの生活が守られるならなんでもいいと思っている。

 私が美咲遙として演じれば演じるほどみつは喜んでくれる。
 でも彼女としては、それは私が人間としての姿であろうと、遙であろうと関係ないと言う。

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