【小説/コツ】誰にも読まれなくても書き続ける
前作はこちら。
なんかこう、前の書いてから思ったけど、何と言うかにみんなギラギラしてんなぁって感じだ。
いやいや、みんなプロ目指すのはいいけれど、別にプロ並みのもの書けなくても、小説書くの楽しくない? そんなに苦しまなきゃならんの?
何と言うか、小説エンジョイ勢でよくない? おっさんの草野球チーム程度の意識でも良くない?
PVがどうとか、賞がどうかって言うのを、そんなにビギナーが意識する必要あるのかしらと。
それで小説書くの嫌いになられてもなぁとか思うし、流行りのモチーフや王道の展開が自分の好みじゃなかったら苦痛じゃん。
何と言うか、ヒットしやすい条件は調べれば沢山出てくる。セーブ・ザ・キャットだのコップ一杯の水でも渇望させろとか、序盤に全ての登場人物を出せとか。
しかし、例外は山ほどあるし、その例外こそ望みの作品であれば、それ書いているのが一番楽しいに決まっている。
漫画だって、決して"上手いタイプの絵"ではないのに、絵柄が好かれ、ストーリーに魅了される漫画家がいる。
何より、素人の描く四コマだって楽しいものはある。
大体、漫画家専業でやっていける人は、プロの作家と呼ばれる人の中でも限られた存在だ。
副業を頑張るなら勿論、何らかの執筆業として生計を立てるならば、営業も経理も自分でやらねばならぬだろう。
ぶっちゃけ、同じPVを稼ぐのであれば、アマチュアであった方がずっと楽だろう。
それ以上を目指せるし、望むとなった時からプロを目指した方が良い。
純然たるチクチク言葉だが、小説家になれば社会のしがらみから開放されるかと言えば、多分ノーだ。
余程の天才で、誰もが認めるし、自分が何を書いても出版社が本にしてくれて、経理関係を全て会計事務所に丸投げ出来るとかなら話は別だが、果たしてそんな人が、こんなところで燻っちゃいないだろう。
むしろしがらみなく小説を書くと言うのなら、収入も読者の好みも考えなくていい、アマチュアに振り切った方が良いだろう。
人間、何かと目標を作って、それを目指した方が頑張れると言う話を聞く。
でもまぁ、草野球のおっちゃん達は、眼の前の試合で勝てればいい、否、何なら打ち上げのビールが美味けりゃいいぐらいの考え方の方が主流だろう。
ゲームも手癖で続けるゲームとか、具体的に何を目標ともせずに続ける手芸とか、"健康"ぐらいしか考えない散歩、気持ちいいからやっているサウナ巡り……別に誰かに誇るでも、見せるでも、何かを達成しようとしなくても続けられるものはあるだろう。
こういうことを言うと、向上心がないだの何だのと好き勝手言う人間がいるが、そんなに向上心があるのなら、勉学を励んで是非とも社会のためになる人間になればいいだろう。
自分の得意分野に限って得意気になって、人を馬鹿にするようなタイプの人間は、正直嫌悪さえしている。
有名にならなくても、金持ちにならなくても、人に自慢出来るような功績、人に羨ましがられる生活、そんなものがなくても、自分の内面に向き合い、自分の精神を自分の手で慰撫し、その上で救われるのであれば、それ以上に素晴らしい人生はない。
どれほどの知名度、どれほどのお金、社会的地位を手に入れても、自分に満足しない人は幸せにはなれない。
そして、自分を幸せにする無数の方法の中で、態々小説と言う手段を選んだのだ。
だから、楽しく、そして自分に正直に文字を紡げばいいのだ。
自分の精神、自分の願望、自分の理想、自分の憎悪、自分の愛情、自分の苦しみ何だっていい。
解放して楽になろう。
表現して乗り越えよう。
人に読まれなくたっていい。
自分が救われる為に書けばいい。
だから、小説をもっと自由に書こう。
※挿絵はDALL·Eを用いています。
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