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水を得た魚

子供たちは水辺が大好き。
幼かった頃は海の近くに住んでいたので、海辺でよく遊んだ。
今は山の中に住んでいるので、家の裏の川が彼らの遊び場になっている。毎日暑くてぐったりしていても、「川行く?」の一言でシャキン、と動き始める。川の水は真夏と言えど、けっこう冷たい。
この冷たい川の水に、彼らは5月頃から入り始める。5月の川の水は氷水みたいに冷たい。泳ぐつもりでなくても、水の近くに行くとついつい入りたくなるらしい。

子どもたちが幼いころから生活に余裕がなかったので、遊びに行く場所は海とか川とか、水辺が多かったからだろうか。水辺にいれば一日飽きずに遊んでくれる。私もまた、そんな彼らの姿を傍らで眺めているのが好きだった。

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家の裏の川に降りるには、崖の獣道を行き来する。結構な急斜面だけど、川遊びのためならなんのその。3男は保育園に入る前からこんな道を行き来していた...ことを写真を見つけて思い出した。

海辺にも、温かな思い出がある。
子どもたちが幼い頃はよく、父親も一緒に海辺に行った。彼の国には海がない。砂漠の国から海に囲まれた国へ来て、来日当初は水の豊かさに圧倒されていた。砂漠の民の血を継いでいるからだろうか。子供たちは3人とも、水のそばでは本当に生き生きとしている。

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