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キャンプ場で働く

今年の春から、家の近くのとあるキャンプ場に転職した。家から7分で通える距離に住んでいながら、こんなにも素敵な場所が身近にあることをそれまであまり知らずにいた。住んでいる場所も山の中なので、地元の人でわざわざキャンプに行く人はほぼいない。私もそんな一人だった。
去年の夏、子供がキャンプしたいというのでテントを買って、初めてテント泊のキャンプをした。そんなキャンプとほとんど縁のなかった私がキャンプ場で働くことになった。

キャンプシーズンが始まる春からゴールデンウィーク、ピークを迎える夏休み、お盆、秋の終わりまで、キャンプ場は休む暇がないほど忙しい。子供たちが休みの日は必然的に仕事がある。子供たちとのすれ違い生活をしながらも、隙間時間を見つけて、職場のキャンプ場で今年5回はキャンプをした。見渡す限りの星空も、人気で予約の取れないサイトも、オフシーズンの平日は独り占めができてしまう。もちろん天気予報はこまめにチェックして、好条件の日を選ぶことができるのだ。都会からお金と時間をかけて、時には運悪く雨の中キャンプするお客さんを見ていると、贅沢な環境にいることをに気づかされる。

キャンプ初心者だった私も、何となくコツをつかんできて、5回目にはソロキャンデビューを果たした。一人静かに焚火と向き合い、ランプの明かりで本を読む。子育てに追われる日々の中、自分の時間を持つことも時には必要だなぁ、としみじみ感じた。

新雪一番乗り!

もう一つ、ありがたいことにこのキャンプ場の中には手軽に登れる山の登山口がある。春と秋と冬、今年は3回登った。往復4時間あれば戻ってこられるので、午前中山に登って、午後はそのまま仕事なんてこともできてしまう。山は季節ごとに表情を変えるのが面白い。今年は忙しくて登れなかった夏にも、来年こそ行けたらなぁ、と思う。

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