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3 boys

姉が2人、妹が1人という4姉妹で育った私が、3人兄弟の母になった。3人目の妊娠中に赤ちゃんの性別を聞いたとき、「男の子3人のお母さんかぁ・・・」と、何か運命的なものを感じて、嬉しくなったことを覚えている。

男の子は毎日一緒に暮らしていても不可解なことばかりだけれど、愛おしいこの3兄弟の存在が私の人生を支え、日々の暮らしにたくさんの潤いを与えてくれる。

幼いころからどこへ行くにも何をするにも、いつも一緒だった。幼い頃は寝相まで同じ姿ということがよくあって、撮りためた寝相写真は一つのアルバムになるくらいある。

長男は5歳まで一人っ子だった。次男と三男は2歳違いで、年が近いこともあってケンカもするけど、仲がいい。長男はすでに高校の寮に入って生活している。3人いると、子育てが果てしなく長いような気がしていたけれど、長い人生の中で子供たちと一緒に暮らせる時間は、残りあと何年だろう。

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「お星さまのたくさん出ている夜に、コップを外に置いてお願いすると、お星さまが降ってくるんだよ~」

子どもたちが置いたコップに、そっと金平糖を入れておく。朝起きてきて、「わ~、お星さまが入ってる!」と大喜びしたかわいい頃があったなぁ・・・。そのうち、お星さまが金平糖だということがわかり、金平糖がないときは柿の種を入れて「昨日はお月さまが降ってきたんだね~」などと適当なことを言っているうちに、子供たちは大きくなり、コップを外に置くこともなくなってしまった。

子どもたちの成長と共に様々な悩みも尽きないけれど、子どもたちと積み重ねてきたこうした小さな幸せが、母としての私が成長する糧になっている。

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