🌐マスメディアとはなにか （影響力の正体）・稲増一憲 社会心理学者 著を読んでの読書感想文 2

※マスメディアとはなにか、を読んでの感想文を書いていきます。

※ 本題
⑤の マスメディアとインターネットでは、パーソナライゼーション（リコメンド システム等・本人の好みに合わせて 情報が出てくる、誘導的もあり）のことが 書かれています。
そして、その結果としての（考え・興味での）フィルターバブル（図で、分断した塊 的に）があると。
そして、エコーチェンバー（室内で、同じ声を聞く現象的）になるとの ことが紹介されています。

・著者は、前記のことは 民主主義社会にとって良くないことであると、苦言を呈されています。

※ その例に、セレン ディビィテーがなくなると。（ペニシリンもダイナマイトも X線もカーボンナノチューブ 等も偶然の発見と。幸運と。）
あと 事例に、人々（集団）の間に 最低限度の情報共有もなくなり、完全な分断、激しい対立へと、これは 民主主義に良くないことであると。そして、敗者がテロ等の暴力に訴える 可能性があると、警鐘を鳴らしています。

※ 私見でも、激しい対立での 暴力行為・嫌がらせ ・復讐の応酬は 非常に社会によくない。そして勝者の、独善・横暴に繋がることも 予想されます。
 今さら、野蛮人時代に 後戻りは、許されないことです。

◎ 本書中には、インターネット、SNS での 注意経済 （ユーチューバー・インフルエンサー）でのことも 書かれており、たいへん面白い内容です。

◎ 近年、様々なメディアが出てきて（ネット系・ケーブルTV 等）、極端な二極化（例・政治 経済系 と エンタメ系、リベラル 対 保守 等）で、選挙時と政治家の発言に良くない、そして結果 極端になると、稲増氏は危惧されています。（確かにそうだと思う、本書内容です）

◎ 本書中、人々は〔見たい情報〕（エンタメ・サブカルチャー等）だけでなく、社会人として〔 見るべき情報〕（政治・経済・国際 情報 ※ハードニュース）も見るべきと。（民主主義には・人権とか守るには、必要なこと）
だから、インターネット メディアもハードニュースは届けないと いけないとのこと。
（でないと、世の中の 偏りと分断が進んでしまう危険性あり）

・その改善に よいのが、ヤフーとかのポータル サイト〔見るべき情報あり〕であるとの報告も、紹介されています。
（善いものであると、思われます・そちらに どう誘導するかが問題ですが）

◎この書には、・人々のマスメディアに対することでの 調査結果 ・マスメディア研究への考え方 ・マスメディア環境のことの、有意義な考えが示されています。
マスメディアに感心ある方は、是非 マスメディアとはなにか、を読んでいただきたいです。

※ 稲増氏は、マスメディアに対する ステレオタイプを鵜呑みにしないでほしいと、訴えています。
・私見では、良いところもあれば、悪いところもあると、いうことだと思います。

〈終わりに〉
◎著者は、数少ないマスメディア擁護者だと、マスメディア関係者から 言われいると。

※ 私見では、確かにそういう部分も あると思われます。
（既存 メディアの味方的 部分あり）
・そして、本書中に「明らかに、偏向しているものを除いて・・・・・」と 書かれている ところがあるが、TV報道とかで 明らかに偏向しているものが目立つので、マスメディア批判がある訳です。（ネット系が出てきて、ある程度は良くなりましたが）
・偏向している例としては、最近のコロナウィルス報道、人の免疫力の問題にも関わらず、今だに コロナウィルス、 未知の危険な ウィルスであるかのような報道です。（ごく一部の例を出して 煽る・いつもの手口）
いろんな人に、悪影響を及ぼしています。
あと 世界を貧困へ導く タックスヘイブンの報道も、一時期したのみです。こういう最重要といえる問題は、特集を組んで 毎日報道するべきです。
それから、人をバカにして なんぼの バラエティー番組〈TV〉を、今だに長時間 流し続けています。はっきり言って 人権が大事などと 言っているに 反しています。
（人の 欠点とかをバカにした、楽しみ・笑いなど、最初から ないほうがましです）

※ 以上が 私の 、マスメディアとはなにか 、を読んでの 読書感想文です。
マスメディアが 人々に与える 効果（影響）について知りたい方には、本書は お薦めです。（比較的 良書です）

※（終）