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高周波鍼通電

中国にあって日本にない治療は沢山ありますが、私が中國でその治療に携わりながら日本で行えなかった治療のひとつに高周波電気鍼治療があります。

低周波鍼治療は、日本は物療機器とてひろく鍼灸院に出回ったいますし、当院でも使っていますが、低周波は治療効果としては、筋肉を動かすなどしたり低周波刺激により痛みの緩和などを行いますのでそれなりに効果があります。

それと比較して高周波の治療ってどんな風に日本では使われているのでしょう?

まずは、電気メスです。高周波の強い出力で焼き切る事ができます。それを少し弱くしてラジオ波と呼ばれますが、このラジオ波で近年はガン治療が行われています。

これはガン細胞が熱に弱いという性質がわかっていて、人間の正常細胞は42度でも生存が可能ですが、42度の熱ではガン細胞のほとんどが死滅します。

その効果を利用して高周波さハイパーサーミア療法というのがあり、乳がんなどのガン細胞に照射して正常細胞はなんともないですが、ガン細胞を死滅させるというj方法です。

実はこのハイパーサーミア療法は中国では20年前にこれに近い方法が行われていたんです。

それは、ガン細胞近くに鍼を何本も打ち込み、その鍼に高周波通電をして、焼き切るという治療を中国では行っていました。

実際に、それをやってる科に所属もしていましたので、実際に受け持つことはなかったですが、同じ科の先生が行っていて効果が高いのを知っていました。

日本で調べると、高周波の鍼治療は物療の機械が出ておらず、医師向けのハイパーサーミアの治療のみでしかでていませんし、それでは鍼治療には出力が高すぎて扱えません。

物療機器でラジオ波が数年前から出回り始めて、鍼用ではないのでこれも出力の問題で使えません。

それでも、一台を数年前に購入して、外電極で使っていましたが、普通の低周波と同じ効果くらいしかでていませんでした。

他社になりますが、普通のパッチ用の治療器を鍼デバイスというのを使って、鍼用に出力を下げることができる機械があることを知り、さっそくそれを購入し数名の患者さんもですが、僕自身も使い始めました。

これが素晴らしい効果なのです。

頭痛と肩こりがひどい方がいらして、その方の後頭下筋群に4本刺し、流したところ頭はすっきり、よりはぐっすり寝れたということでした

やはり高周波鍼治療はすばらしく効きがいいのです。


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