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日々の良きことを綴って行きます

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最近の記事

MOMATコレクション 東京国立近代美術館

東京国立近代美術館の常設が展示替えになってましたので次の企画展が始まる前に訪問。晴れた週末でとても気持ち良い天気でした。そして、たまたまですが無料観覧の日でした! 無料観覧日ですが、いつもより少し多いくらいの混み具合。ベビーカーで来てる欧米ファミリーもいたり、トーハクのように今後さらに海外の方も増えるかもですね。 今回も充実のラインナップですが、次の企画展『TRIO パリ・東京・大阪 モダンアートコレクション』に向けて、いつにも増して気合が入ってる感じがしました。ピカソや

    • 横山大観記念館 台東区池之端

      先日、『没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる』で見た横山大観の写真があまりにもカッコよかったので、撮影されたかつての自宅である横山大観記念館を訪問。ロケ地を確認しに行って参りました。 上野駅から不忍池を少しグルっとしまして東天紅のすぐ先にあります。目の前は不忍池ですが両隣はビルとマンションに挟まれた超一等地に立派な門構え。 受付の方に、靴を脱いでロッカーにいれ、まずは2階に上がって映像を見てから館内を見て下さいと案内されます。2階は撮影可だが1階は不可とのこと。 立派な

      • 没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる 東京都写真美術館

        『没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる』を見に東京都写真美術館に行って参りました。今回は予定が空いていた息子も一緒です。(無理やり) 行きしなの車中で「どんな展覧会なの?」の質問には「日本で1番有名な写真の賞があって、木村伊兵衛賞って言うんだけど、その木村伊兵衛の写真展」と返しまして「ふ〜ん」の回答。面白そうに説明できず反省…。 GW中というのもありますが、かなりの混み具合。シニアの方から若い男女まであらゆる層の方が来場されてました。 第1章『夢の島ー沖縄』からスタート

        • 『宇野亞喜良展』 東京オペラシティアートギャラリー

          『宇野亞喜良展』を見に初台の東京オペラシティアートギャラリーに行って参りました。 元旦の「日曜美術館」の放送で、宇野さんと彼の大ファンである、のんがアトリエで対談しているのを非常に興味深く視聴しまして、本展覧会もかなり気になっていました。宇野さん、なんと御年90歳。 カルピスの社内デザイナーからキャリアをスタートさせ、グラフィックデザイナー、イラストレーターとして手掛けた作品が正に無数に展示。もう、凄いボリューム。 今から50年以上前に手掛けた企業広告の数々。今見ても最

        MOMATコレクション 東京国立近代美術館

        • 横山大観記念館 台東区池之端

        • 没後50年 木村伊兵衛 写真に生きる 東京都写真美術館

        • 『宇野亞喜良展』 東京オペラシティアートギャラリー

          Eye to Eye :見ること 東京都現代美術館

          中園孔二の《ポスト人間》が展示されているということで東京都現代美術館に行って参りました。 1階では『歩く、赴く、移動する1923-2020』のタイトルで引き続き、藤牧義夫の《隅田川両岸画巻》も展示中。 3階では『Eye to Eye:見ること』と題して様々な視線の在り方に焦点を当てた展示がされていました。 3階に上がってすぐ『Eye to Eye:描かれた視線』のコーナーで、ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホル、ゲルハルト・リヒター、アレックス・カッツ、奈良美智

          Eye to Eye :見ること 東京都現代美術館

          『大吉原展』 東京藝大美術館

          東京藝大美術館で開催中の『大吉原展』に行って参りました。日曜日ということもあって、かなりの混み具合。しかも圧倒的に若い女性が中心。 こちらの展覧会、始まる前から何かと話題になってましたので、内容その他は記事でご覧になった方も多いと思います。 吉原の歴史から、吉原のしきたり、最後には精巧な吉原のミニチュア模型で盛りだくさんの展示。 かなりの人だかりだったので遠目に眺める感じで鑑賞していたのですが、基本的には浮世絵が中心でした。 年明けの千葉市美術館で企画展していた、鳥文

          『大吉原展』 東京藝大美術館

          『花・flower・華 2024-奥村土牛の桜・福田平八郎の牡丹・梅原龍三郎のばら-』 山種美術館

          山種美術館の『花・flower・華 2024』に行って参りました。正に花、花、花…ときどき蝶と鳥。  サブタイトルにもある通り、京都醍醐寺の「太閤しだれ桜」を描いた奥村土牛の《醍醐》が今の時期にもぴったり。都内の桜はたいぶ散ってしまいましたがここでは満開。 ちなみに「太閤しだれ桜」からの組織培養によってできた「太閤千代しだれ」が、山種美術館の入口にもありますが、先週訪れた泉屋博古館東京にもありました。 先週の泉屋博古館東京でもそうでしたが、山種美術館の太閤千代しだれも既

          『花・flower・華 2024-奥村土牛の桜・福田平八郎の牡丹・梅原龍三郎のばら-』 山種美術館

          『ライトアップ 木島櫻谷』 泉屋博古館東京

          泉屋博古館東京の『ライトアップ木島櫻谷』に行って参りました。泉屋博古館東京と言えばすっかり“木島櫻谷”です。 今回も神谷町からエスカレーターで坂道を上がり遊歩道を抜け現地に。 前回気づきませんでしたが遊歩道は桜並木でございました。 タイトル通り木島櫻谷祭りの内容なのですが、前回『日本画の棲み家』同様、大阪・茶臼山にあった住友本家本邸の為に制作された作品が中心。 まずは「四季連作大屏風」がドドーンと展示されてます。もう、これを見れただけで来た甲斐あり。 《雪中梅花》《柳

          『ライトアップ 木島櫻谷』 泉屋博古館東京

          『中平卓馬 火 氾濫』 東京国立近代美術館

          写真は比較的好きなほうなのですが、恥ずかしながら中平卓馬のことを全く知りませんでした…。 東京国立近代美術館で企画される程の人なら見とかねばと思い会期終了間近のタイミングで訪問。 東近美で日本人の写真家展て過去にあるのかな?と検索してみたら直近は2010年『鈴木清写真展』でした。常設展でも必ず写真が展示されてるいるので東近美にもかなりのコレクションがあるのでしょうね。 この日は西洋美術館で現代アートを見た後で燃料切れ気味だったので、ついついざーっと見る感じに…。 そんな

          『中平卓馬 火 氾濫』 東京国立近代美術館

          『ここは未来のアーティストが眠る部屋となりえてきたか?国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ』  国立西洋美術館

          国立西洋美術館で初めて現代美術を展示する話題の展覧会『ここは未来のアーティストが眠る部屋となりえてきたか?国立西洋美術館65年目の自問現代美術家たちへの問いかけ』に行って参りました。 タイトルが長い… こちらの展覧会のリリースが出た瞬間「新藤さんの企画かな?」と思っていたら、その通りで国立西洋美術館 主任研究員・新藤淳氏が担当学芸員でした。 愛聴しているポッドキャスト『アートテラー・とに〜のそろそろ美術の話を』で最も好きなエピソードが新藤さんゲスト会なのですが、そちらで国

          『ここは未来のアーティストが眠る部屋となりえてきたか?国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ』  国立西洋美術館

          『BLUE GIANT』と棟方志功と『ブルーピリオド』

          prime videoで映画『BLUE GIANT』を観ました。劇場のスクリーンで観なかったことを後悔…。 ラストのJAZZのパフォーマンスシーンでは本編内の観客と一緒に涙しながら観ました。傑作です。 サックス奏者の主人公・大(だい)は、圧倒的な練習量による自信からか18歳にも関わらず最初から世界を目指している。 その若さや思い込みから来る自信と才能、ひたむきさに、身近な人達、彼らをたまたま知った人達でさえ彼と彼のバンド『JASS』に惹かれ応援していく。 10代のうちに

          『BLUE GIANT』と棟方志功と『ブルーピリオド』

          『生誕150年 池上秀畝-高精細画人-』 練馬区立美術館

          チラシの秀逸なデザインに惹かれ、初めて練馬区立美術館に行って参りました。 練馬区立美術館のある中村橋駅に初めて降り立ちましたが、閑静な住宅街の印象。美術館も駅から降りて直ぐで、図書館も併設。とても住みやすそうな街だなーと感じました。 池上秀畝は大正5年から3年連続文展特選を受賞。官展内の旧派を代表する画家。 同時代かつ同郷の長野出身の新派・菱田春草との比較展示もされていました。 菱田春草といえば、昨年の『重要文化財の秘密』@東京国立近代美術館にて《王昭君》《賢首菩薩》

          『生誕150年 池上秀畝-高精細画人-』 練馬区立美術館

          『君は隅田川に消えたのか-藤牧義夫と版画の虚実』 駒井吉重

          結局、藤牧義夫の事が気になってしまい一気読みしてしまいました。メチャクチャ面白かったです。が、深い… こちら、昭和10年に24歳の若さで失踪した版画家・藤牧義夫の謎を追いかける作品。彼自身のこともさることながら、どちらかというと彼の〝偽作〟の謎について調べ上げたミステリー仕立ての内容でした。 藤牧の謎の失踪については最後まで分からずじまいですが、それよりも生前の彼の事を語り続け、結果的に藤牧の名を世に拡げることに繋げた、版画家・小野忠重の存在に俄然関心が沸きました。 小

          『君は隅田川に消えたのか-藤牧義夫と版画の虚実』 駒井吉重

          映画『PERFECT DAYS』と藤牧義夫『隅田川両岸画巻』

          先日遅ればせながら映画『PERFECT DAYS』を観てきまして、あまりにも近所のシーンがあり「こんな近くにヴェンダースいたの?」と驚き。ストーリーと共にそっちも気になってしまいましたが素晴らしい映画でした。 役所広司演じる主人公・平山は仕事が終わると、まずは銭湯。そのあとは隅田川に架かる桜橋を自転車で渡り、浅草駅地下の飲み屋に必ず訪れる。川を渡る事でオンオフを切り替えていて、橋が日常の行き来を絆ぐモチーフとして描かれいました。 家出をしてきた姪のニコとのやり取りも秀逸。

          映画『PERFECT DAYS』と藤牧義夫『隅田川両岸画巻』

          『穏やかなゴースト 画家・中園孔ニを追って』 村岡俊也

          『穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って』を先週末に一気読みしたのですが、まだ少し茫然としてます。 知り合いでもないし、作品を見たことさえありませんでしたが、彼の不在による喪失感を感じてしまう不思議な読後感。 ご存じの方も多いと思いますが、2015年に25歳の若さで夭逝した画家・中園孔二。昨年、猪熊弦一郎現代美術館で個展が開催されてましたが、その情報をポッドキャストで聴いて、初めて彼の存在を知りました。 こちらの『穏やかなゴースト 画家・中園孔ニを追って』は、ライター

          『穏やかなゴースト 画家・中園孔ニを追って』 村岡俊也

          奈良美智 ここから

          青森県立美術館で開催されていた『奈良美智 The Beginning Place ここから』には行けなかったのですが、現地に行かれた知人の方がお土産にカタログを買って来てくれました。(涙) 青森県立美術館の買い物袋も素敵です。 カタログで作品を眺めていると、《くまは夜行性》(1996年)という、幼き日のエピソード交えたドローイングがありました。 台風の後に、6歳で電車に乗って終点まで行って折り返したと。ひとりで乗った理由も謎ですが… 年末に読んだ「奈良美智 完全読本」で

          奈良美智 ここから