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MY FOREPLAY MUSIC

<タイトル>

桑田佳祐
「フォアプレイとは読んで字のごとく前戯ですね。」(1981年)

そう、「前戯」の歌なんですよ。直訳すると「私の前戯音楽」(笑)

<詞>

詞の内容は前戯(笑)
この歌で桑田佳祐の性生活の一部を垣間見る事ができる(笑)

<曲・アレンジ>

桑田佳祐
「曲調はビリージョエルの『オール・フォー・レイナ』を聴いてオリジナリティを生かした、と言えばカッコイイかな。特にコード進行なんかはきれいな曲だと思いますね。」(1981年)

もう、これはビリージョエル憑依路線第1弾。詳しくは Kuwataサウンドルーツ集vol5 Billy Joel 編 へ。

桑田さんの言うようにアルバム「Glass Houses」(1980年)の「ALL FOR LAYNA」が下敷きになっている。
こんなの今さら言うまでもなく、誰が聞いてもわかる事ですね。

イントロの「♪カンカンカンカン~」というピアノの3連は「メリケン情緒は涙のカラー」へ引き継がれ、その後「死体置場でロマンスを」に発展していく。


あと「見つめあって髪にTouch Oh Oh Oh」の『 Oh Oh Oh 』っていう所。
これもビリージョエルのお得意パターンなんですよ。
「グラスハウス」の中でも、10曲中、4曲も入ってるんだから。
特に「真夜中のラブコール / Sometimes A Fantasy」の『Oh Oh Oh Oh』が一番近いでしょうね。

桑田さんの場合、これ以降、現在に至るまで『 Oh Oh Oh 』は、結構、曲間のフェイクとかで連発してまっせ。

桑田佳祐
「ドラムのスネアとベースのリズム・ユニゾンみたいなものが今回新しいトライじゃないかと思うんです。」(1981年)

リズム隊のユニゾンの、このようなタイトな感じってのは、現在のサザンにも聞く事が出来る。俗に言う「サザンっぽいサウンド」のひとつであり、この曲が原点でもあるんじゃないかなあ?

あと、間奏では「ごめんねチャーリー」に引き続き「カズー」を使ってます。

<背景>

シングル「栞のテーマ」のカップリング。
「トリスウイスキー」CM使用。

ライブでは、頻繁に演奏されていて、
ビデオでも販売されている1982年のパープーツアーでは、
イントロに別ヴァースが加えられている。
「♪だ~れかと~恋に~落ちる~な~ら~ア~イマイ
あ~なたを~傷つ~けるわ~け~じゃ~な~いやい・・・」
(うろ覚えだけど、こんな感じだったよなあ・・)
個人的には1982年「ツアー・ザ・ヌードマン」の演奏がベストテイク。

<1998.08.25 記>


と、↑↑ここまでが1998年の記述。25年前。
いやはやなんとも青臭いし、浅いし、こっ恥ずかしいけど、そのまま載せました。これも歴史ということで。

で、↓↓ここからが近年になって仕入れたネタ。

桑田佳祐
「この曲は最初っから、もろビリージョエルで行こうって言ったわけ。
仮題が『ビリーはすげえや』って言うんだよ(笑)

ビリーはニューヨークっ子って言うけどさ、俺は奴のヨーロッパっぽいメランコリーな部分が好き。そこを狙った。」(1981年)

アルバムリリース時のインタビュー記事。この時には「もろビリージョエル」って自分から言ってますからなあ。ちょっとビックリ。


珍しい LONG SINGLE VERSION で。終わり方が「開きっ放しのマシュルーム」みたい。

<2023.07 追記>

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