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Tarako

<タイトル>

結論から言うとこの「Tarako」というタイトルの新説・真説・深説をぶちまけます。題して『シン・タラコ』。

1984年アルバム『人気者で行こう』リリース後の9月、サザンオールスターズメンバー全員が合宿と銘打ちロサンゼルスに1ヶ月滞在。
シングル『Tarako』のレコーディングとミュージック・ビデオの撮影を行っている。

当時の活動に関して詳しくはここ↓

なぜLAでレコーディングされたこの曲のタイトルが『Tarako』なのか?

1984年桑田佳祐のオールナイトニッポンで
「LAの合宿所のテーブルには色々なふりかけが置いてあり、その中に『たらこ』があったのでそれをタイトルにした。」
という旨を話していた記憶がある。

ネット上で散見する「タイトルの由来」は概ねこんな感じ。
筆者も長年そう思っていた。
だって桑田さん自身がそう言ってたのだから…。

しかし、後年になってもう少し信憑性のある説を発見したのであーる。

LAからの帰国後、10月から始まったコンサートツアー
『サザンオールスターズLIVE大衆音楽取締法違反“やっぱりアイツはクロだった!”実刑判決2月まで』のツアーパンフに関口ムクちゃんが寄稿した「ロス日記」。細かい内容は割愛しますが大筋は以下に。

9月15日
レコーディング開始。
ミキサーのマイケルの仕事ぶりはGREAT。アシスタントのエディは静かだがとても熱心。シンセのオペレーターをやってくれるポールフォックスはリチャードティーやポインターシスターズといったところを手がけた才気あふれる人。

コンソールのチャンネルには、メンバーの名前が書きこんであった。ところがよく見ると大森ター坊の名前が“TURBO”というつづりになっていた。

そのうちに、桑田がいたずらして僕の名前のところに、[ Please call him “darkman”]と書きこんだ。おかげで僕はことあるごとに“darkman”と呼ばれるようになった。なさけない。

おかえしに桑田のことを“TARAKO”といって意味を教えてあげたら、マイケルはたいそうよろこんだ。

9月17日
やっとリズムトラックが完成。

9月23日
レコーディング音入れ終了。あとはミックスダウンを残すのみとなった。

9月24日
新曲のタイトルが「TARAKO」に決定。

これ推測するに、コンソールの桑田Voの箇所には「TARAKO」と書き込まれたろうし。
米スタッフは「つぁら~こ~(英語風に発音)」とことあるごとに爆笑してたろうし。
なんなら、曲の仮タイトルにもなっていただろうし。
想像は尽きない。

推論に過ぎないが、ふりかけの話よりは、この流れの方が「Tarako」としてはしっくりするんじゃなかろか。

<2024.02.25記>

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