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サクサクと書ける文章テンプレート3選②結論優先型

②結論優先型

あなたは文章を書くときにテンプレートを使っていますか?

テンプレートとは文章の流れや構成のことを指します。

つまり、はじめにこう書いて、次にこう書いて、さらに公開し、最後にこんな風にまとめようというような流れができているのが良いテンプレートです。

テンプレートは様々な種類がありますが、全てを覚える必要はありません。

代表的なものをまずは覚えておくと良いと思います。

そしてそのテンプレートを常に引き出しにして、このケースではAのテンプレートが使えるな、このケースではBのテンプレートが使えるなというように活用していただきたいと思います。

日本人の多くの人が知っているテンプレートの一つに「起承転結」というものがあります。

おそらくあなたも学生時代に、作文や論文、リポートなどで起承転結で書くように言われたことがあるかもしれません。

しかし、起承転結は実はとても難しいものです。

なぜなら、結論が一番最後にくるため、読ませる技術が必要になるからです。

まず問題を定義し、展開させて発展させてみたいなことをして最後に結論でまとめる、という技術が必要なのです。

では、なぜこんな書き方が今の時代に合わないのでしょうか?

それは一般的にはあまり受け入れられないからです。

特にビジネスシーンでは、結論ファーストと言われています。

起承転結の「結」は一番最後ですので、逆に考えると、結論を先に伝えるテンプレートだと思って頂いて良いと思います。

それをお伝えするのが、「結論優先型」とも言えるテンプレートです。

文章の流れ的には、以下の4つのパートに分かれています。

結論優先型
start ①結論(メッセージ)
⬇  ②理由・根拠
⬇  ③具体例(詳細)
goal ④まとめ

まず、はじめに結論を伝えます。

結論とは、その時点で一番伝えなくてはいけないメッセージのことです。

あなたが伝えたいメッセージです。

そして、結論には必ず理由や根拠がセットになっていなければいけません。

なぜなら、そうしないと理由や根拠が述べられていないと説得力が高まらないからです。

読む人が納得しないのです。

ですので、結論だけ言って "OK" ではなく、必ず次のパートで理由や根拠を伝えてください。

さらにその後で、この結論に関する具体例を挙げていきます。

具体例は比較的幅広くかけるパートです。

例えば、自分自身の体験談を書いてもいいですし、何かの例を挙げてもいいですし、細かいやり方を示してもいいです。

それはその時の各テーマによりけりですが、自分が伝えたいテーマについての細かい部分を伝えるのがこの具体例のパートです。

最後はまとめです。

まとめの部分は、長文であれば結論をもう一度言い直すような形で同じような構造で伝えるといいと思います。

短い文章の場合は、この一番最後のまとめでは少し未来を見せるような形で終わらせると良いでしょう。

例えば、この結論を続けると将来こうなりますよとか、このまま続けていけば今度こんなことが起きますよといったように、少し未来を予測するような締め方が座りが良くておすすめです。

では、具体例を見ていきましょう。

とても短い文章ですが、結論優先の形で書かれています。

【結論(メッセージ)】
初めてフルマラソンに挑戦するなら、毎年12月にハワイのオアフ島で行われているホノルルマラソンがおすすめです。

【理由・根拠】
なぜなら、ホノルルマラソンには「何時間以内にゴールしなければいけない」という制限時間が設けられていないからです。
「世界一ゆるい市民マラソン大会」とも言われています。

【具体例(詳細)】
事実、途中で失格になることがないため、2万人以上の参加ランナーの完走率は99%だとか、中には10時間以上かけてゴールする人もいます。

【まとめ】
制限時間というプレッシャーがないのはマラソン初心者にとって大きなアドバンテージといえるでしょう。
あなたも挑戦してみませんか?

とても短い文章ですが、結論優先の形で書かれています。

という具合にまとめています。

とてもわかりやすくて、そしてブレのない文章になっていると思います。

結論優先型のいいところは、結論を最初に示すことによって文章に背骨ができるんですね。

背骨ができるので、文章があっち行ったりこっち行ったりする支離滅裂になってしまうリスクが低くなります。

なので、よく書いているうちに自分が書いていることがよくわからなくなってくるとか、どういう結論に持っていったらいいのか、もう頭が混乱してきますみたいな方は、この結論優先型のテンプレートをぜひ使っていただきたいと思います。

では、今回は短い文章でしたけど、例えばこのホノルルマラソンをオススメする理由って、制限時間以外にもいくつかある場合なんかはいくつか書いてもいいと思うんですね。

例えば、理由が3つありますみたいな形で、制限時間がないことであるとか、あるいはホノルル・オアフ島というすごく景色の良いところですので、そういう景色を楽しみながら走れるところがいいんですよ、みたいな話を書いたりとか、あと、年齢制限もすごく緩いんですよね。

子供が走れたりとか、お年寄りが走れたりとか、そういうのもあると思うので、そういったことを理由に挙げてもいいと思うんですね。

つまり、大事なのは結論の「ホノルルマラソンお勧めです」というところに納得して共感してもらうための文章ですので、そこに納得感や共感を得るために必要な理由や根拠を示してあげてください。

具体例のところも今回は、2万人以上の参加ランナーの完走率や10時間以上をかけてゴールする人がいることを書いてますけど、これ以外にも、自身の体験談や実際にホノルルマラソンを走った人の事例なんかを示してあげると、より説得力が高まっていくと思います。


ではもう一つだけ例文をお見せして終わりにしたいと思います。

【結論(メッセージ)】
人材不足に悩まされている中小企業こそ、在宅勤務制度を導入するべきです

【理由・根拠】
なぜなら、出産や介護を理由に離職しかねない社員の流出を防ぐことができるからです。
また、在宅勤務制度を導入することで、子育て中の主婦やシニア層の雇用を生み出すこともできます。
さらに、一般サインにとっても通勤時にかかる時間的コストや肉体的コスト(疲労やストレス)が低減されることで、仕事効率と生産性を高めることができます。

【具体例(詳細)】
在宅勤務制度の導入により成功したのが、A社です。A社は300名以上いる社員の約半数を在宅勤務にすることで、女性の離職率を33%低減し、事業生産性をカッコ社員一人当たりの売上の15%アップを実現。
ロールモデルとして、教育ビジネス協会はもちろん、それ以外の業界からも注目を集めています。

【まとめ】
在宅勤務制度は中小企業を元気にする切り札にもなりえます。
将来的に高齢者が社会にフィットするシステムとして、ますます注目を集めるでしょう。

この型が、とても使いやすいことをお分かりいただけたのではないでしょうか。

結構に在宅勤務制度について意見を考えると、頭に思い浮かんだことをどんどん書いて言って、なんとなくわかったような、わからないような文章が出来上がってしまうことがよくあると思います。

実際、ちょっと漢字なんかも多いですし、こういう文章をただ思いつきで書いてしまうと、読む側としても結構苦痛なんですね。

この型がとても使いやすいことをお分かりいただけたのではないでしょうか。

いいことが書いてあるんだけど、頭に入ってこない、そういうケースもあると思います。

テンプレートっていうのは、その型を使うことによって相手にそもそも受け入れやすくなるためのものです。

このフレームに合わせて書き込んでいくことによって「より読みやすく」「より伝わりやすい文章」が出来上がってきます。

そして、結論優先型というのは、結論を伝えた時はまだ納得度30%なんですね。

「在宅勤務制度なんか、そんなの本当に効果あるのかねぇ」ぐらいの感じで読んでる人が、理由とか根拠をちゃんと示された段階「おお、これはいいねぇ」という具合に納得度が跳ね上がります。

そして、さらに具体的な例を聞いて事例を聞いて、納得度がドーンとアップするわけですね。

こんな風にして段階的に納得度が高まっていくのが結論優先型となります。

ビジネスの文章ではもちろんなんですけど、プライベートで書く文章でも、この結論優先型は使えます。

メールでも使えます。

様々なシチュエーションでご活用いただきたいと思います。

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