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「イコライザー THE FINAL」より② 確かに感じた正義という概念の存在

毎度の事ですが、泣けました。

ただ、いつもとは違った点がありました。
それはラストシーンの一角の会話による
もので、その言葉を字幕として文字で見る事により、
何となくですが、正義という存在は、
こういうものの事なのかと何となくですが、
感じました。

ラストの本作では、これまでとは違い、アクション重視
では無い点がまず最後まで見て分かりました。

このラストの作品では、ロバート・マッコールの終着駅
となる町を守る戦いでした。

これまでの作品では、敵は必ず同類の殺しのプロが相手
でしたが、今回はテロリストと化したマフィアが敵だった
事により、作品自体の方向性が大きく異なりましたが、
だからと言って目は離せない実に中身のある映画でした。

ラストまで見て分かった事は、ロバートにとって色々な
転機を迎える内容もあって、ラストの作品だと
頷けるものでした。

ロバート・マッコールは敵によってサイバー攻撃を受け、
年金を失った36万6400米ドルだけを奪い返して、
それをCIAで働く女性に手渡しました。

彼が何故、ダコタ・ファニングが演じるCIAの新米である
デスクワークのエマ・コリンズに色々と助言をして、
結果的に命も助ける事になりました。

エマはロバートに「何故、私なの?」と問いかけましたが、
最後までその問いには答えずに終わりましたが、
ラストシーンで、彼女は本件での活躍により出世して、
自分の部屋も用意され、その机の上には、両親と彼女が
移っていました。

エマ・コリンズはロバート・マッコールにとっては、
かけがえのない唯一の心許せる同じCIA職員でしたが、
イコライザー2で命を落とします。

この一件からロバートは犯人を突き止めて、元同僚で
あった仲間の裏切りだと気づき、同じチームの仲間と
戦う事になりました。

唯一の親友の子供であったため、彼女に花を贈るように
問題となる犯罪を教えます。所々で間違った捜査をして
いれば、誘導するように、そっちじゃないと電話をかけたり
しながら、彼女を事件解決へと導こうとしました。

偶然、ロバートからの電話により、彼女は爆弾テロから
命は助かりますが、病室で安静を取る事になり、ラスト近く
では、ロバートが彼女の病室にやってきます。

彼はバッグを持ってきて、36万6400アメリカドルだと
言います。
エマ・コリンズは「何故、何百万ドルもあるのに、
30万しか取らなかったの?」
と聞くと、ロバートは、
「36万6400米ドル」だと言い直します。

これはイコライザー1からでしたが、一種の強迫性障害の役
を演じている意味は不明ですが、私の実弟も強迫性障害でした。

そこから見ると、やはり幼少期のストレスや、他のストレスが
原因であったと思われますが、実際の所、医者たちにも原因は
分かっていないので、何とも言えません。

ただストレスが要因になっている可能性は、一緒に暮らしてきた
ので、他の人よりは理解はできます。私の場合は別の症状が出て
いますが、20代中盤くらいから症状が出始めて、医者は当てに
ならないので、自分で調べてパニック障害だと分かりました。

基本的に医者の世界は政治や、芸能界もそうですが、情報があまり
世間に漏れない業界なので、言われたらそれをそのまま信じる人は
多いという事は知っていますが、実際は医者になったからといって
殆ど分からないのが現実です。

特に新しく開業した医者などの場合、確かに大学で10年は学んで
いますが、10年では学んだうちに入らないのが現実です。

要するに最低10年大学病院に勤めるのが、開業する条件になっては
いますが、それはあくまでも開業しないと稼げないからであって、
専攻学科の知識を修めた訳ではありません。

父も言ってましたし、開業している従妹も10名以上いますので、
叔父も医者ですし、集まった時には本音で話すので、
色々耳には入っていました。

なので、悪い噂が立っている病院以外の個人病院に行く場合は、
新しく出来た病院や医院はお勧めできません。

ただ、イコライザーでのデンゼル・ワシントンの強迫性障害は、
初期症状ですが、そこまで強い症状は出ていない事から、
軽めの障害だと言えます。

ただ、そういった事を知らない人からすれば、症状が重いと
理解できない行動を繰り返すようになるので、うちの弟の場合、
自分の部屋のドアの開け閉めなどを100回とか繰り返して
いたので、音で笑いがでましたが、ヘッドホンにして気にしない
ようにしました。

うちの弟の場合は重症でしたが、親が酷い親でしたし、明らかに
強迫性障害の症状が出ているのに対して、入院させた病院での
診察では、統合失調症の一例だと診断されていました。

そのくらい田舎の心療内科では、ボンクラの医者しかいないのが
現実ですので、統合失調症とかの診断は、分からないと同義語に
当たるので、私は強迫性障害だと親には言いましたが、親は医者の
いう事のほうが正しいと言って、話になりませんでした。

話が大きく弧を描くようになりましたが、イコライザーの場合、
強迫性障害だということを、一度も口にした事はありませんでした。
それはちょっと不思議な感じでしたが、敢えてそうする事によって、
関心を持たせようとしたのかどうかは不明ですが、ラストの作品で、
初めて、ロバートの紅茶を入れる用意に対して、問われるシーンが
ありましたが、そのシーンでも習慣のようなものだと言っていた
ので、精神に関する病気はある意味では、一番難しい医者だと
言えます。

まだまだこれから増えていく事は間違いないです。
後は高齢者がよくかかる脳外とかになりますが、脳外もまた
実際には1%分かっていれば良い方だと言われているので、
分からないと同義語だと思っていた方がいいです。

世界でも希な病気にかかった場合などの時は、親などは
自分で調べて、その道での権威ある医者に直接、相談など
していますので、言われた事を信じるのは危険です。

今の時代の心療内科なら、10人の医者に診断してもらった
としたら、10人が違う病名や、統合失調症のように複数の
症状が出るような診断をするはずです。

イコライザーで強迫性障害に触れなかったのは、
ある種の差別になる可能性が出ると思ったのか、
それに近しい症状の人が誤解されないようにしたのかも
知れません。

ロバートは36万6400米ドルの入ったバッグを病室に
置いたまま帰ります。
そしてサイバー攻撃で年金を失ったグレッグ・ダイヤ―
というレンガ職人、勤続43年で引退しましたが、
全ての年金を奪われて途方に暮れていました。

エマ・コリンズに知り合いかと聞かれ、「いや、違う」
と言い、ロバートがイコライザー2では車のドライバーを
していた時に一度だけ乗せた客だと言いました。

ロバートが病室から出ようとした時、
エマは「理解できない」と言うと、
ロバートは「いずれ分かる」とだけ言って、
彼は出ていきました。

エマは退院後、グレッグ・ダイヤ―に連絡して、
彼と妻のいる引っ越しの準備が終わりかけの家に
行きました。

そしてエマは、バッグをテーブルの上に置きました。

「これは何です?」

「36万6400ドルです。あなたの年金」

彼は信じられないような顏を見せて、

「開けていい?」とエマに尋ねました。

エマは微笑み軽く頷き、笑顔で彼がバッグの中身を
見るのを眺めていました。

中には言われた通りのお金が入っていて、

グレッグは動揺して、

「一体‥‥‥‥‥‥」と言葉を詰まらせました。

「私じゃない」とエマが即答し、

「では誰です?」とグレッグは尋ねました。

エマは首をゆっくりと横に振りながら、
「言えません」とグレッグに告げました。

グレッグは不思議そうに、
「なぜ? なぜ他人にこんなことを?」
と尋ねました。

エマは「いい質問です」と答えましたが、
どこか何かを考えている表情を見せていました。

「荷ほどきしよう。引っ越しは必要なくなった」と
グレッグは妻に告げました。

「心から感謝します」と妻が言葉を言い、
「ありがとう」と涙を流している時の声でグレッグは
エマにお礼を言いました。

二人は安堵からお互いを抱きしめている様子を見て、
エマは家から出ていきました。

その後、彼女に大きめの封筒が届けられました。
その中に入っていたのは、母がメモなどを書いていた
黒革の手帳でした。

手帳には貼り紙がつけられていて、そこには、
「母上は誇りに思うだろう。RM」と、
ロバート・マッコールと本名が書かれていました。

彼女はデスクにある家族の写真に自然と目が行きました。

何度か泣かされましたが、今作では人と人の繋がりが
テーマとなっているような気がします。

他の人が書いたものを幾つか見ましたが、アクションに
目が行っていましたが、1,2と比べてアクションは
簡易的なものでした。

それはハンター×ハンターでも言っていましたが、
「マフィアは殺しのプロじゃない。殺しのプロに任せよう」

オークションの品物を奪った幻影旅団に対して、
マフィアが言っていた言葉になりますが、
今作を見れば、確かにそうだなと思いました。

なので、1,2よりはアクションは少なめにしていますが、
残酷な殺し方ではありましたが、敵はプロでは無いので、
1,2ではあった読み合い等の戦いはありません。

ただ良い映画でした。一人で見ているせいか泣いてしまう
事が多くなったような気がします。

最後に私が正義を感じたシーンを上げます。

「なぜ? なぜ他人にこんなことを?」

このセリフを見た時に感じました。

「なぜ他人にこんなことを?」

とグレッグは言った時、他人だからこそ正義と呼べる
のかと心で感じました。
これが知り合いであれば、全く別になりますが、
ほとんど知らない人で、グレッグが仮にロバートの
顏を見たとしても、分からない程度の関係性しか
無いのに、彼の無念さを感じ取り、43年間の無意味
では無いが、無意味に感じてしまう心を感じる事によって、
私の中に微かではありますが、本当の正義の一端を理解
できる形として心に何かを残しました。

私にとっては非常に考えさせられる一言でした。


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