第一章 第八話 目覚め始める者たち
「‥‥‥ここは? 誰か‥‥‥誰かおらぬか?」
(一体何が起きたのだ‥‥‥思い出せんが、この道は確か‥‥‥
館への道だ)
アイアス・レガは自分が倒れていた方向から、館に向かって
いた事は分かったが、理由は思い出せずにいた。
背後を見ると2名の兵士が倒れていたので、駆け寄って脈を取って
生きている事だけを確認した。
そして頬を叩いて起こそうとしたが、意識は戻らず、どうするべきか
状況から思案した。
三人ともが館に向かっていたと言う事は、館に答えがあると考えるのが
妥当である