ワズコ

はじめまして。 よくある話なんですが、子育て終了と思った途端に遠方の親の様子に変化が。…

ワズコ

はじめまして。 よくある話なんですが、子育て終了と思った途端に遠方の親の様子に変化が。母(77歳)が軽度認知障害と診断されました。 埼玉県の自宅と兵庫県の実家を行ったり来たりしています。そんな暮らしを少しずつ記録します。

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一年振りの母は

実家最寄り駅の駅ビルで小さなミニブーケを買って帰宅。 久しぶりに会った親が小さくなっていて切なかったという話をよく耳にするけど、うちの両親は切なさとは無縁で元気いっぱいだった。 花好きの母は1000円もしないミニブーケをすごく喜んでくれた。 胆管がんかもしれないんだよな。 認知症が始まってることも受け入れなくちゃならない。 ところが当の本人は陽気でのんきで明るかった。 会話には困らないが、そこかしこで「忘れちゃったの?」と言いたくなるような質問を挟んできて私は一瞬「え?

    • 毎場所荒れてる

      令和六年大相撲夏場所。 初日から横綱大関陣に土がついた。 昭和以降初という。 二日目には横綱照ノ富士と大関貴景勝が休場、 三日目には実力者髙安が休場、 人気力士の休場が続いて残念だ。 復帰を待つのみ。 それでも四日目を見終わったら、物足りないということはなかった。 四日目は十両から見た。 今場所は妙義龍や遠藤、怪我から復帰してきた若隆景が十両で相撲を取っていて、十両の幕内みが深い。 「わかりみが深い」みたいに言ってみたけど、十両だけど幕内みたいな取り組み、ということだ。

      • 両手に母

        GW最終日は、スクリーンミュージックコンサートへ。 映画音楽は母と聴くのにもってこいだ。 夫の母も誘ってチケットを3枚取った。 義母と母は同い年で、結婚して子育てをし、その後暮らしてきた環境も近い。 ふたりの気が合うので、それだけでも私はまったく気楽なのだ。 義母は母の認知障害のことも理解してくれている。 お気楽な3人でランチ&コンサート。 77歳のふたり、会った瞬間から話が止まらない。 そんな久しぶりでもないと思うけど。 まずは、実家の庭の植物を見ながら園芸トーク。 そ

        • 甥っ子ムーニー君その後

          GWはずっと実家で過ごした。 GW後半に夫と弟夫婦と実家で合流した。 弟のところのひとり息子、ヤクルトを2本飲みたいと泣いたムーニー君はこの春めでたく大学生になった。 ムーニー君は東京を離れ、ひとり暮らしを始めた。 初めての休暇で東京の自宅に帰らず、兵庫県のじいちゃんばあちゃん家にやってきてくれたのだ。 ええ子や! 息子ラブの弟夫婦は、ムーニー君が到着する時間になると、いても立ってもいられないという風情で最寄り駅に迎えに行った。 ひと月振りで我が子に会うも、弟夫婦はそ

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        一年振りの母は

          いつくしみ深き

          10年ぶりの結婚式だ。 早朝に家を出た。 GW初日だったが、東京駅は思ったほどごった返してはいない。 いつもは決まったホームの階段を上がってすぐ新幹線に飛び乗るが、時間があったので新幹線コーヒーの列に並んだ。 新幹線でお馴染みだったスジャータアイスの自販機もあった。 どちらも大人気。 車内販売も昔の話になってしまった。 車内で朝ビールしている女性がいて(7:30発、いいなー) 夫も羨ましがっている。 私らはこれから結婚式に行くのに朝ビールしてどうするのさ。 あっという間に

          いつくしみ深き

          めぐる結婚式2

          4月上旬、実家にいる間に叔父夫婦が訪ねてきてくれた。 母の弟夫婦で家も近く、もうすぐ結婚する従兄弟の両親だ。 素敵な招待状をLINEでもらったよ、 イマドキの招待状で、見たら気分上々やわ、と叔母に熱く伝えたら、 叔母はウェブ招待状は見てないねんと言う。 そっか、結婚式の招待状は自分の親には送らないか。 結婚式の招待状は親の名前で出すものだった。 私が初めて結婚式に出たのはこの叔父と叔母の結婚式。 子供だったが記憶に残っている。 若かった叔父と叔母は自分たちの結婚だからと招

          めぐる結婚式2

          健康はお口から

          歯が弱い。 若い頃に上の歯を一本欠損してブリッジをしているので、メンテナンスは欠かせないのに歯医者にはなるべく行きたくない。 数年前のクリスマスに、チキンを食べて、骨があったわと思ったら自分の歯だった。 上の親知らずが欠けた。 歯医者には行きたくない。 クリスマスだし年末だし年始だし。 先延ばしにした。 欠けてとがった歯が頬の内側を傷つけるようになった。 重い腰を上げて歯医者に行った。 5月になっていた。 診てもらったら、先生はその場で 「抜いちゃおっか。」 と明るく言

          健康はお口から

          黒猫と桜吹雪の夜

          小泉今日子さんと上田ケンジさんのユニット「黒猫同盟」のライブに行ってきた。 六本木のビルボードライブ東京。 夫と一緒に。 昨年、小泉今日子さんのライブツアーがあり、仙台のライブチケットが取れたので遠征した。 東京はなかなか当たらない。 夫婦で初のオールスタンディングライブ、Sendai PITではキョンキョンが近かった。 うっわ! キョンキョンかわいい! 夫の横顔が目に入る。 え? 結婚して27年、知り合ってから何年かは数えてみないとわからないが、そんな嬉しそうな顔見たこ

          黒猫と桜吹雪の夜

          ボタニカルメモリ

          実家に帰るときは、最寄り駅の花屋で必ずミニブーケを買う。 昨年の母は 「あんた買ってきてくれたん?  どこのお花屋さんで?」 一日に何度も何度も同じ質問をしてきて私は驚いたものだが、最近では私がブーケを差し出すと、 「駅の花屋?ありがとう。  かわいいわ〜。」 小さな花束をすぐに生けて愛でている。 認知障害とは、物事を忘れていく一方かと思っていたが、今はそれだけではないと感じている。 記憶が(習慣として?)新たに定着することもある。 どこの花屋で買ったのかについて、母がこ

          ボタニカルメモリ

          トークのスイッチ

          母は以前は掃除好きだった。 来客のあるなしに関わらず、家をきれいに保っておくことに気配りしていた。 今はあまり気にしなくなった。 気配りができなくなったと言うべきか。 が、人が来るとわかるやいなや、猛スピードで片付けて部屋を整える。 長年の片付けグセを一気に発揮し、涼しい顔でお客様を迎える。 あの瞬発力を目の当たりにするたび、「やればできるんだね」という気分になる。 だけどその後は、私物を片付けた場所や理由を忘れてしまう。 一年前は母が何かがないと言えば、 「どこに片付け

          トークのスイッチ

          ちゃうちゃう一家

          2ヶ月半ぶり実家にいる。 母の通院検査に付き添うため帰ってきた。 消化器内科のMRI検査を受ける母。 カレンダーに予定を書き込み、病院の予約表をクリップで留めてぶら下げ、手帳にも書き込む念の入れようだが、 「お母さん、明日は病院よ。」 と言ったら、 「ええっ?どこの病院?」 と驚きの様子だった。 認知障害があり記憶が定着しない。 言えばわかるし思い出す。 その様子に変化はないように感じる。 だが去年一年間、胆管がん疑いによる検査入院に明け暮れたことに関しては、そんなこともあ

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          完璧な日に

          2021年から聴いている Uniolla (ユニオラ)のライブ初参戦。 雨の土曜日、午後には晴れて夕焼けが見えた。 オールスタンディングのライブは2度目で、まだ初心者だ。 ライブハウスの造りにドキドキしながら階段を降りる。 ツーマンライブは初めてだった。 先に演奏したのは Living Rita(リビングリタ) 好みが固まった自分の範囲では手を伸ばすことのない新しいバンドを聴けるのはいい。 天使のようにかわいいボーカル、 タカハシマイさんはギターを抱えてシンセサイザーも演奏

          完璧な日に

          春場所千秋楽記憶にノコッタ

          長年お相撲ファンでよかったと思える令和6年春場所だった。 横綱照ノ富士の休場は残念だったが、同じ伊勢ヶ濱部屋の新鋭尊富士の優勝で、荒れた春場所は終わった。 歴史的快挙の新入幕優勝。 初土俵からの最速優勝など記録ずくめ。 先場所は十両優勝している。 十四日目に右足首を怪我して出場が危ぶまれた。 取組後には救急車で病院に行ったとリポートされた。 どれほどの怪我なのか。 それにしても110年ぶりの快挙を前になんという試練だろうか。 尊富士は勝てば優勝だ。 偉業達成。 休場して

          春場所千秋楽記憶にノコッタ

          母はウザし

          今年の3月は突風が吹く日が多い。 ここ数年影を潜めていた花粉アレルギーを盛大に発症している。 強風の月曜日、次男の大学卒業式だった。 進学するので卒業式には行かない、研究室の飲み会だけ行くと言っていた息子だが、気が変わって卒業式には出席することにしたようだ。前日までスノボ三昧で、日焼けと明らかに飲み過ぎの顔で準備している。 男子はスーツが一着あれば事足りる。 4年前入学式用に準備したスーツ一式で出席。 お母さんにはぜひ来てほしいと息子に懇願されることはまったくないが、大学

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          耳だけがアウェイ

          埼玉県産のおいしい野菜が評判のビュッフェに行った。 車で1時間ちょっとかかった。 ランチには遅かったから、満席というほどでもない。 サラダバーで、かわいいご婦人が 「ここに来たら葉っぱ野菜をたくさん食べちゃうのよ。あおむしみたいにね。」 と言うのが聞こえた。 どの人もはらぺこあおむし。 思い思いのお皿を持って、野菜料理のカウンターをめぐる。 サラダを盛り付けて席に戻ったら、隣りのテーブルに関西弁の一家が座った。 関西弁にもいろいろあって、大阪と神戸では特徴が違う。 お隣り

          耳だけがアウェイ

          春の北磻磨

          令和6年春場所。 序盤戦で横綱大関に土がついてしまいおおいに荒れている。 横綱照ノ富士の休場が発表された。 無理せず、休んでほしい。 相撲ファンは横綱の雄姿を待つだけだ。 今場所東十両十四枚目の北磻磨(きたはりま) 37歳の力士だ。 長く相撲を取っている大ベテランで、兵庫県出身。 私も兵庫県出身なので応援している。 大阪場所での声援がひときわ大きくて嬉しい。 去年の九月場所は三段目に下がったが全勝優勝して、今場所十両まで番付を上げてきた。 十両昇進は9回目という。 番付が

          春の北磻磨