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違う を楽しんでみたいと、お豆を見ていたら思った

ちょっと落ち着きたい日には
わたしはお豆を炊く。

火をつけたらお水の中でお豆が踊り出す
ちょっと落ち着いて〜!と
お水を足すと
はっ と したかのように 
お豆たちが急に静かになるのは
ちょっと面白い。

パタパタパタ
しゅっ  シーーーン
ポコポコポコ
しゅっ   シーーーン

おマメに集中して
変化していく香りや音を感じる。
そうしていると、
少しだけ形が歪んでいたり
少しだけ大きかったり、
少しだけみんなと色の違う子が居ることに
気がつく。

お豆さんたちの世界にも
きみはちょっと変わってるね〜
仲間には入れないよっ
なんて、会話は飛び交うのかい?

そんなことを一人で呟きながら
ぐるぐるとお鍋をかき混ぜていた。

ぐるぐる混ぜたら
目が回ったかな?
蒸気で目がかすんだのか?
あまり、違う が気にならなくなった。
ちょっとふわっとするくらいの方が
ひとは他人のことを指摘せずに済むかもね。
そういう時間も時には必要だよね。

そして透明の水がだんだん
小豆の色が染み出て赤色になってゆく。
お豆のカタチが煮えてほろほろと崩れてゆく。
最終的には 
みんなまあるく、輪になったような。
仲良くなったような、チームになったような。
まとまった。そんな気がした。

違いはきっと。あればあるほどいい。

お豆も
違う大きさや違う色のものが、あればあるほどいい。
だって、だからきっとお豆たちは一緒のお鍋の中で
様々な会話をして退屈しないし、
あーでもない、こーでもない、えっ、そうなの?なんて言ってるうちに
素敵な味を出していく。
そしてゆるりとほどけて、最後にはチームになった。

人権だ、多様性だなんて難しく考えないで、
ただ、違う にであったとき、
それを攻撃するのではなく
愉しむきっかけを、新たな学びをありがとう。
そう感謝して、
違いを楽しんでみたい。
そうしたら、関係の幅は広がり、
自分も相手の気持ちも知識も豊かになって、
「生きる」
がもっと楽しくなる気がする。

そんな壮大なことを
お豆をかき混ぜながら
真剣に考えているわたしが。

なんだか面白くて
ふっ、、と笑った

一人で笑ってる自分もなんか可笑しくて


またわらった。


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