キッシュを目指して。
ずーっと前。とてもお世話になった方に手作りキッシュをごちそうになったことがあったのです。
優しい味で、とても美味しかった。
食べた後、穏やかな気持ちになったことを覚えています。
ふとした瞬間にそのことを思い出したら、キッシュが食べたくなりました。
しかし、近所にキッシュをいただけるお店はないのです。
ならば、作ろうではないか。
冷蔵庫を確認すると、足りない材料がふたつ。
<家にある材料>
<無い材料>
この色が変わるやつ。記事へどう入れるのかが分かりませんでした。これが引用だと理解したので、早速使ってみたかったのです。
noteでも、ほんの少しずつ進化していきたい。
キッシュの材料に話は戻りますが、生クリームを入れなくてもチーズがあるので、味は何とかなりそうな気がします。パイ生地は冷蔵庫にあったワンタンの皮で代用してみることに。
手軽に作りたかったので、型やオーブンを使わずにフライパンで作ってみます。
【フライパンで作るキッシュ】
フライパンにワンタンの皮を敷き詰めることで、型を使わずに完結させようという考えです。
家にあったのは1袋40枚入りのワンタンの皮。
今回は餃子の時のように切ったりはせず、そのままの大きさのものを敷き詰めていくことにします。
油分はバターで作った方が美味しいと思うのです。
でも作り方の手順を考えた時、バターを使うなら溶かしてから使いたい。
そうなると溶かしたバターが足りなかったり余ったりしそうで、手が出せない私がいました。
今回は扱いやすいオリーブオイルで作ってみます。
【使う材料のおさらい】
【使う道具】
【思いつきキッシュレシピ】
最初に取り組んだのは、フライパンにワンタンの皮を敷き詰めること。
これをワンタンの皮が無くなるまで繰り返します。
オリーブオイルの量は適当ですが、ワンタンの皮と皮がくっつくと良いな、くらいの量を使いました。
気をつけたのは、ワンタンの皮を少しずつずらして重ねること。
フライパンが隙間なくワンタンの皮で覆われている状態になるように重ねます。こうすることで、後で入れる卵液を底から漏れないようにするねらい。
事前にワンタンの皮だけを焼いておくかとても迷いましたが(タルトを作る時みたいに)、加熱せずに作ってみることにしました。
ワンタンの皮は薄いので、重ねていても火がちゃんと通るであろうとの予想です。
続いてはキッシュの中身づくり。
全てボウルに入れて、よく混ぜ合わせます。溶けるチーズは多めに入れています。
先ほどフライパンに敷き詰めたワンタンの皮の上に、作ったキッシュの中身を全て入れます。
ワンタンの皮がフライパンの外にはみ出ていると、食べられない部分が出てくると思うので内側にそっ・・・とワンタンの皮を折ってからフライパンの蓋をします。
弱火でじんわりじんわりと、火を通していきます。
キッシュの中身の卵液がフライパンを多少動かしてもゆるっと固まっている状態まで気長に火にかけます。
加熱している途中で、弱火でもワンタンの皮が焦げそうになってきました。
ここでほんの少し、水をフチから回しかけ、蓋をして蒸し焼き状態にしてみることに。
水分が蒸発してなくなったら、フライ返しを使ってワンタンの皮をフライパンから少しずつ剥がす作業をしておきました。
この時ワンタンの皮の境目にフライ返しが入ってしまうと卵液が漏れてきてしまうので、慎重に。
卵液がフチの方から徐々に固まってきましたが、オーブンのように上からの熱源がない加熱方法のため、表面や中心部になかなか火が通りません。
仕方ない。両面焼きしよ。
キッシュの上下を返します。
フライパンの蓋とフライ返しを使って、慎重に。
なんとかなってるー!!自分で自分を褒めてあげたい。
そんなこんなで両面焼きしたキッシュ、出来上がりました。
ちゃんと形になりました! 嬉しい!
断面はこんな感じ。キッシュになりました。
【出来立てを食べてみる】
生クリームを入れていないので滑らかさには少し欠けますが、味はだいぶキッシュ。
溶けるチーズと粉チーズ、2種類のチーズを入れたことも良かったのかもしれないなぁと思いました。コクがあって具材もしっかり入っているので食べ応えがあります。
気になるワンタンの皮ですが、重ねて焼いたことで硬めの仕上がりに。包丁で切り分ける際に少し力が要ります。
食べる時も同様で、フォークでひとくちぶんを取るのに手間取ります。そのため食べづらさは否めませんが、これはこれで嚙み応えがあるので私は好きでした。
生クリームとバターを入れず、パイ生地も使いませんでしたが見た目や味はキッシュに近づいていました。
こうしてワンタンの皮でもキッシュに近づいたけれど、サクッとしたパイ生地にバターが効いている、あの日の手作りキッシュには到底及びません。
きっとあの日のレシピ通りに自分で作ったとしても、あのキッシュには及ばないことは頭でちゃんと分かっているのです。
出来る限り近づけることは出来るかもしれないけれど、同じ味に作ることは難しい。同じレシピでも、作る人の個性が入るからです。
私もいつか、食べると穏やかな気持ちになる料理を作れるような人間になりたい。
シソ
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