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みんなで作るパトの共同マガジン

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【ルール】 ・自分のことだけでなく、他の参加者にも配慮すること。 ・連続投稿は1回5本まで ・過剰に自分の記事を投稿しないこと(過剰の範囲は常識の範囲内) ・管理者の指示に従うこ… もっと読む
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2023年11月の記事一覧

発達障害/精神疾患の正体について(2)

前章の続きです。 「発達障害あるある」の無意味さもう一つ言いたいことです。 大人の発達障害について、症状を解説するサイトは星の数ほどありますね。 そこにはたくさんの「特性」が列挙されていますが、それらのリストを眺めていて、ふと思いました。 …これ全部合わせたら「ダメ人間の百科事典」になるだけじゃない? つまり、 感情の抑制・集中のコントロール・記憶力・想像力など「脳機能が低下した人の行動」を、全て羅列しているだけです。 他にどんなパターンがあるのか聞きたくなりま

「根本原因は1つ」はありえない(2)

前章の続きです。 発達障害/精神疾患を発症する原因は、複数の要因がからみ合い、個人個人で異なっている。 そんな複雑なモノは素人の手に負えなさそうですが、大丈夫ですよ。 本章で解説していきます。 根本原因は出そろっている前章で自分の社会復帰の話を交えたのは、 精神科以外のたくさんの人にお世話になり、彼らの言う根本原因がかなり似通っていたからです。 具体的には下記の医療ジャンルです。 これらの人たちは、標準医療でさじを投げられた疾患について、たくさんの症例知識と治療実

病名を問わない治療計画テンプレート(2)

前章の続きです。 発達障害/精神疾患を治療する方法は、セオリーに従って、各根本原因の有無を調べ、潰していくことです。 ここで重要なのは、どの治療をどのタイミングで行うかです。 本章ではその点に踏み込んでいきます。 ↓ は前章で出した治療計画テンプレート図のおさらいです。 効果の出る正しい順序行うべき順序は、 とはっきりしています。 (※「トレーニング」であるマインドフルネスが、治療開始時点から始めるべき理由は後述します。) それぞれについて解説します。 以上

メガビタミン療法と栄養素⑦遺伝子と栄養欠乏

前章の続きです。 栄養不足からの障害/疾患は遺伝なのか根本原因⑪疾患性・遺伝性栄養欠乏について、その名を気にしてる人は多いと思います。 とくに発達障害は、遺伝的要因があるかないかよく論争になります。 遺伝的要素が全く関係しない疾患というのは、ほぼ存在しないと思いますが、その点に関して、事態はさほど深刻ではないことを解説します。 遺伝的要因その1:カスケード理論 栄養欠乏が遺伝子によって引き起こされることは、三石巌という学者が究明した「カスケード理論」が説明しています

メガビタミン療法と栄養素⑥食物繊維

前章の続きです。 【栄養素】食物繊維炭水化物は糖質と食物繊維に分かれ、食物繊維は次の2つに分かれます。 ・水溶性食物繊維  水に溶けるもの。腸内でいわゆる善玉菌の餌になって繁殖を助けます。 ・不溶性食物繊維  水に溶けない方です。人体で消化吸収できません。  腸内でもそのまま放置され、腸壁細胞の隙間から微生物が侵入するのを物理的にガードします。  また、老廃物をからめとって排泄されるので、下痢を防ぎます。 不溶性食物繊維の役割としての「腸内のバリア」機能は ↓ に

メガビタミン療法と栄養素⑤ミネラル類

前章の続きです。 下記の書籍をソースに試行錯誤した結果と、オーソモレキュラー系の情報をプラスして解説していきます。 【栄養素】ミネラル類人体に必要な主要なミネラル類は以下のあたりです。 ・カルシウム (Ca) ・マグネシウム (Mg) ・銅 (Cu) ・亜鉛 (Zn) ・鉄 (Fe) ・リン (P) ・ケイ素 (Si) ・ナトリウム (Na) ・カリウム (K) ・リチウム (Li) ・ヨウ素 (I) ・セレン (Se) etc… こんなにあるのか!と絶望しそうです

メガビタミン療法と栄養素④脂溶性ビタミン(A・D・E)

前章の続きです。 下記の書籍をソースに試行錯誤した結果と、オーソモレキュラー系の情報をプラスして解説していきます。 【栄養素】脂溶性ビタミン(A・D・E)脂溶性ビタミンは水溶性と違い、吸収・使用・排出のスパンが長いです。 皮膚や細胞の再生速度、骨生成、免疫力などを司ります。 また、肝臓で代謝されるので、飲みすぎると肝臓に負担がかかります。 上に挙げた本でこの点は指摘されていませんが、肝臓のキャパシティは個人の疾患状態で変わります。 僕は以前、本に書かれた最大容量

メガビタミン療法と栄養素②タンパク質

前章の続きです。 【栄養素】タンパク質多くの人はビタミン・ミネラルを気にしていますが、一番重要なのはタンパク質です。 なぜタンパク質が重要か? 筋肉の維持というより、酵素の維持です。 酵素は体内のあらゆる化学反応のON/OFFスイッチです。 主原料はタンパク質です。 ドーパミン、セロトニン、コルチゾール…、ほとんどのホルモンは酵素を使った化学反応により合成されます。 ビタミン・ミネラルの役割は、タンパク質に結びついて酵素を完成させる補酵素、つまり最後の一押しで

メガビタミン療法と栄養素③水溶性ビタミン(B・C)

前章の続きです。 下記の書籍をソースに試行錯誤した結果と、オーソモレキュラー系の情報をプラスして解説していきます。 【栄養素】水溶性ビタミン(B・C)ビタミン・ミネラルについて、厚労省のウェブにある最低必要量は「これを切ったら命に関わる量」なので無視してください。 ちなみにアメリカではだいぶ数字が違います。 (アメリカは多人種国家なので、白人と黄色人種の差ではないと思います。) B群とCは、神経伝達物質の合成に直に関わるので、集中力やストレス耐性につながります。

メガビタミン療法と栄養素①基礎知識編

栄養補充の位置づけ依存症を治療したケース 藤川徳美のメガビタミン療法の本を読んで実行し、アルコール依存症を完治させたフォロワーの人がいます。 その人は何年にもわたり依存症・精神症状を患い、十種類以上の向精神薬を試しても効かなかったそうですが、 決め手はナイアシン(ビタミンB3)の摂取だったようです。 服用量を聞いてみると、明らかにドーパミンを抑制する量だったので依存症に効果があったのだと思われます。 根本治療全体の土台作り …そのように、これ一本で行けてしまう人

言葉をどうやって知るか

このマガジンをざっくり読んで、ググるための言葉を覚えてください。 未作成の記事も多いですが、いっそタイトルだけでも構いません。 それで入口ができます。 上では、自分の思考過程を実例として紹介しましたが、医者からすればこれらは「医学」と呼べるレベルではありません。 調査には、高校の理科にちょっと毛が生えた知識・理解で十分なのです。 というか、それすらなくても大丈夫。 必要に応じてググって覚えていけます。 (クレアチニン代謝に関する図の話にいたっては、カタカナが読めれば

「腎機能低下の真因は何か?」問題

(「健常者になろう!」目次へ) 腎機能低下による再検査?!深いところまで踏みこむ時は、検査の数字を(ある程度)読めるようにしましょう。 これを習慣にしていれば大事な情報は割とサクッと手に入ります。 僕はこのあいだ(23/10月)会社の健康診断で人間ドックに行ってきましたが、腎機能が低下している可能性があると分かりました。 「腎機能・痛風」という項目で、 クレアチニンの値が1.16mg/dlで、正常値の上限(1.09)を上回っています。 また、eGFRという値も正常値の

根本原因④重金属の蓄積・排出不能(検査・治療編3)

前章の続きです。 自分のケースについて失敗した経験 僕は重金属の排出治療に一度失敗しています。 予算をケチり、経験の浅い医師に頼ったからです。 その結果、そこそこの金額を捨ててしまいました。 その辺の経緯も書いております。 今の主治医は同業者のなかでも信頼が厚く、Googleの口コミで悪評を書かれてもきちんとリプライをつける真面目な人です。 治療期間の目処も、最初の医師よりずっと長く、一年以上かかるかも、という回答でした。 (これは年齢によるものだと思います)

根本原因④重金属の蓄積・排出不能(検査・治療編2)

前章の続きです。 【治療法】カンジダ除菌と同じく、難易度高めなので主治医につくのが無難と思います。 治療開始の前提 デトックスの下段の「腸・炎症」に異常がないこと。 1. リーキーガットがないことは必須です。 溜まったものを出す以前に、これ以上入れない状態を作るためです。 詳しくは ↓ を参考にしてください。 カンジダ菌は、腸壁をにダメージを与えることに加え、シュウ酸という物質をまき散らします。 尿路結石の原因となるシュウ酸ですが、これと重金属が結合すると排出し