連載小説【正義屋グティ】 第11話 若きコンプレックス
11.若きコンプレックス
僕はパターソン。今はあの宝探しから約一年が経過して、僕ら正義屋養成所のメンバー12人は無事二年生に進学できた。でも僕の心はまだスッキリしていなくて、まるで一年生に心だけを置いてきたような感じなんだ。だから僕はあの事件以降、ニコルのしたかったこととかイーダンやナタリーの犠牲はいったい何だったのとか、グティは狼だったのかとか、なんで僕はグティのお父さんとの『誓い』を守れなかったのかとか、色々ずっと考えていたんだ。そしたら、ふと二年前の出来事を思い出した