髙山 史徳/Fuminori Takayama

フリーランス(執筆者、研究者、S&Cコーチ、パーソナルトレーナー) 博士(体育科学)、…

髙山 史徳/Fuminori Takayama

フリーランス(執筆者、研究者、S&Cコーチ、パーソナルトレーナー) 博士(体育科学)、CSCS、行政書士試験合格 マラソン自己記録2時間46分 https://hrv-for-athletes.com/

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走るのか寝るのか?ウルトラ山岳ランナーの睡眠戦略

はじめに 超長時間の耐久スポーツに挑むランナーたちは、いつもとは違う睡眠リズムで過ごす必要があります。 本記事では、超長時間耐久性スポーツの中でも、100マイルレースに代表されるウルトラ山岳レースを主対象に、ハイパフォーマンス発揮と健康(安全)確保という2つの観点について、考察していきます。 本記事には、一般に必要とされる睡眠のとり方、睡眠と持久系パフォーマンスとの関係など、超長時間耐久系スポーツ以外の内容からウルトラ山岳レースに特化した内容が含まれます。特にウルトラ山岳レ

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    • ChatGPTはランニングコーチになり得るか?

      ※本記事は筆者がECOフォームオンラインサロンで定期的に連載しているコラムからの転載です(一部変更している場合があります)。

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      • 初心者ランナーにおける漸進性過負荷の大切さと最大の効果を求めないという視点

        今年に入って発表されたある論文をもとに、表題について解説したいと思います。 この研究では、トレーニング実験開始時に運動習慣のなかった30-60歳の男女(平均46歳)を対象として、28週間にわたる介入実験を実施しています。 参加者は最初の10週間、週に3回、各50分間、Heart Rate Reserved(HRR)の55%での運動(ウォーキングまたはランニング)を続けました。 HRRとは、最大心拍数から安静時心拍数を引いた値のことです。 例えば、最大心拍数が180bpm、

        • 調査レポートを執筆しました:『身体活動から考える健康論』

          『身体活動から考える健康論』というタイトルの調査レポートを執筆しました。 原稿は、下記のリンク(KDDI総合研究所公式HP)の「このレポートを読む」を押していただけると、PDF形式で無料で読むことが出来ます(A4形式、11枚)。 アスリート、市民ランナー、筋トレ愛好家、健康関心層、健康無関心層など、多様な方々と接する日々で養われたであろう私自身の健康に対する考えが多少なりとも反映された原稿です。 共著者はもちろんのこと、沢山の人にアドバイスをいただいて原稿が完成しました。

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        • 異なるアプローチ、結局は同じ結末説
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          アスリートの復活劇:スランプ脱出の真実は複雑である

          一流アスリートがスランプに陥り、その後に見事な復活を遂げるストーリーは我々を魅了します。 こういったケースにおいて、メディアは復活のキーとなる「特定の1つの要因」を強調することが多いです。 また、復活を遂げたアスリートも「〇〇トレーニングを取り入れた」など、ある特定のアプローチの効果を自ら積極的に発信することがあります。 そのアプローチが目新しかったりすると、一時的に多大な注目が集まります。 ただ、競技スポーツの世界では、様々な要因がパフォーマンスに影響しますので、実態を捉

          アスリートの復活劇:スランプ脱出の真実は複雑である

          行政書士試験対策のために工夫していた勉強する場所・空間

          私は昨年度(令和5年度)の行政書士試験に合格しました。 先月には、『行政書士試験合格体験記:試験突破のための思考術』と題した電子書籍を執筆し、次の観点から自分の取り組みを説明しました。 実践した勉強法 意欲を保つテクニック 体調管理法 ピーキング(試験当日に実力を最大限に発揮するテクニック) 短期間かつ短時間の勉強で合格できた理由 おかげさまでこの本は、Kindle Unlimited会員の方を中心に、日々読まれ続けています。 試験勉強当時、私はフリーランスとし

          行政書士試験対策のために工夫していた勉強する場所・空間

          『異なるアプローチ、結局は同じ結末説』⑩筋トレの収縮時間(TUT)2秒vs6秒

          筋トレの世界は、数多くのアプローチが存在しますが、最終的には同じような結果が得られる。 それが「異なるアプローチ、結局は同じ結末説」です。 このシリーズでは、最低限の科学性を保ちながら、時には若干飛躍的な主張も交えつつ、読者がトレーニングを続ける意欲を高めるためのエビデンスを提供します。 目指す世界観は水戸黄門のような安心感。 筋トレ愛好家や初心者の方々にとって、本シリーズが新たな視点を提供し、トレーニングをより楽しく効果的にする手助けとなれば幸いです。 過去のシリーズ

          『異なるアプローチ、結局は同じ結末説』⑩筋トレの収縮時間(TUT)2秒vs6秒

          高強度トレーニングの直接比較(女性編)

          ※本記事は筆者がECOフォームオンラインサロンで定期的に連載しているコラムからの転載です(一部変更している場合があります)。

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          高強度トレーニングの直接比較(女性編)

          マラソンランナー向け:読書のGWに

          下記の2つの電子書籍(Amazon Kindle)は、本日(4月28日)16時から3日間、無料キャンペーンを実施します。 無料キャンペーン中にダウンロードしていただくと、無料キャンペーン期間中はもちろん、無料キャンペーン後でも読み続けることができます。 1つ目は、「マラソン大会の1カ月前には読み終えたい本: 論文と事例で学ぶテーパリング・ペース・栄養の戦略ビッグ3」です。 この本は、マラソンのパフォーマンスを向上させるためのピーキングテクニックに焦点を当てており、テーパリン

          マラソンランナー向け:読書のGWに

          一流の研究者とは?

          3月に出版した電子書籍の「はじめに」で、次の文章を記しました。 私の知人の多くは、私が新しい出版物を出した際に読んだ感想を教えてくれるのですが、この書籍に関しては、本の中身ではなく、「筆者は一流の研究者ではありません」という記述に対する突っ込みや指摘、疑問が多かったです。 具体的には、 そもそも一流の研究者とは? 「一流の研究者ではない」は謙遜しているのでは? では何流の研究者だと思っているのか? みたいな感じです。 本文が難しくて、感想が言いにくかった側面もある

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          『異なるアプローチ、結局は同じ結末説』⑨単関節種目vs複合関節種目

          筋トレの世界は、数多くのアプローチが存在しますが、最終的には同じような結果が得られる。 それが「異なるアプローチ、結局は同じ結末説」です。 このシリーズでは、最低限の科学性を保ちながら、時には若干飛躍的な主張も交えつつ、読者がトレーニングを続ける意欲を高めるためのエビデンスを提供します。 目指す世界観は水戸黄門のような安心感。 筋トレ愛好家や初心者の方々にとって、本シリーズが新たな視点を提供し、トレーニングをより楽しく、効果的にする手助けとなれば幸いです。 過去のシリーズ

          『異なるアプローチ、結局は同じ結末説』⑨単関節種目vs複合関節種目

          高強度トレーニングの直接比較(男性編)

          ※本記事は筆者がECOフォームオンラインサロンで定期的に連載しているコラムからの転載です(一部変更している場合があります)。

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          執筆家としての著作物

          フルタイム研究者をやめた数年前から学術論文(査読ありの論文)以外の出版物を執筆する機会を増やしました。 記録ついでに、これまでの著作物を下記します。 今後も積極的に書き続けていきます。 (24年5月25日更新) 雑誌取材していただいた原稿を校正段階まで確認したものです。 出版社のライターの方との共創を心掛けています。 ※下記原稿を担当 心拍データが教えてくれること ※下記原稿を担当 「主観」「自律神経」「筋ダメージ」を指標にマラソンの疲労度を判断しよう ※下記原稿を担

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          『異なるアプローチ、結局は同じ結末説』⑧休息時間の長短

          筋トレの世界は、数多くのアプローチが存在しますが、最終的には同じような結果が得られる。 それが「異なるアプローチ、結局は同じ結末説」です。 このシリーズでは、最低限の科学性を保ちながら、時には若干飛躍的な主張も交えつつ、読者がトレーニングを続ける意欲を高めるためのエビデンスを提供します。 目指す世界観は水戸黄門のような安心感。 筋トレ愛好家や初心者の方々にとって、本シリーズが新たな視点を提供し、トレーニングをより楽しく、効果的にする手助けとなれば幸いです。 過去のシリーズ

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          マラソン界で繰り返される「筋トレで重たくなる」論争

          マラソン界では、定期的に、筋トレをすると体が重くなるからパフォーマンスに悪影響だと主張する人たちがいます。 本記事では、この主張に対して、科学的根拠と持論を混ぜ合わせて意見します。

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          フルマラソンを8週間で4回走った事例

          ※本記事は、私が研究者として取り組んだ研究成果(下記論文)を解説・紹介したものです。論文の全文はリンクからご覧いただけます。 髙山史徳, 嶋津航, 青栁篤, & 鍋倉賢治. (2018). 市民ランナーにおけるマラソンシーズンの生理学的指標, パフォーマンスの回復ならびにトレーニング負荷と主観的体調との関係: 事例研究. 体育学研究, 63(1), 383-395. 42.195kmを走るマラソンは、身体に大きな負担をかける競技として知られています。 ただし、私たちの研究

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