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2020 J1 第10節 札幌vs川崎プレビュー「ミシャよ、眠れぬ夜にさせてやる」

気がつけばもう8月も折り返し。せっかくの夏なのに、まだ夏の思い出は何一つ作ってない。思い出も無ければ、毎晩毎晩蒸し暑い夜で寝苦しくて仕方が無い、そんな8月を過ごしている。

寝苦しいと言えば、「眠れぬ夜は君のせい」というMISIAの曲をご存じだろうか。簡単に言えば、「眠れない夜に夢で好きな彼に会いたい」という歌詞だが、筆者が同じ曲名で今歌詞を書けば、眠れない夜を暑さのせいにして、ただ文句を連ねるだけの歌詞になりそうだ。

我が軍川崎フロンターレは、今週末にそのMISIAと札幌の地で会うとかなんとか...。おっと、それはMISIAではなく、ミシャ だった...。

.....さ、読んでいる全員が涼しくなったこの辺で、2020 J1 第10節 札幌vs川崎プレビュー、キックオフ。




両チーム予想スタメン

「正直、連戦過ぎてもう分からん!考えても当たらないでしょ!」というのが本音。

まず、ホームの札幌は水曜のルヴァンカップでターンオーバーをしていたため、リーグでよく見る顔ぶれを並べた。怪我の情報のあったジェイは、ルヴァンカップでスタメン復帰。チャナ、武蔵、ジェイの強力な前線トリオが復活か。

続いてアウェイの川崎。こちらは、水曜のカップ戦でもレギュラーメンバーを多く起用。試合終盤は多くの選手に疲労感も見られたため、この札幌戦で数人のメンバー変更があると予想。誰を起用するかはちょっと読めないため、カップ戦で出場時間の比較的短かかった選手を並べてみた。(家長は怪我なのか何なのか...)




川崎選手陣 対札幌 戦績

川崎予想スタメン陣のここ5年間(2015年~2019年)のリーグ戦における対札幌戦の戦績は以下の通り。

※1 勝・分・負率は、出場時の試合結果/出場数

※2 得・失点率は、出場中に決まった得失点/出場数


ここはあまり特出したデータが無いため、さらっと進む。

ここ5年のリーグ札幌戦は、札幌が昇格した2017年からの3年間となり、6試合で4勝2分無敗と相性は良い。また、2018年には7-0の大勝を収めた試合もあるため、多くの選手の勝率と得点率が高く出ている。

その中で、1試合あたりの失点率が1.00以下の選手が多い点はポジティブか。特にソンリョン、谷口、車屋の守備陣のこの数値が良い点は好材料。ちなみに疲労の関係からスタメン予想から外した登里は0.80、山根は2.00。山根は湘南時代に出場した4試合で8失点していることとなり、この点は少々気になる。




攻撃を牽引すべきはMVPコンビ

あくまでもデータからではあるが、札幌戦を牽引すべきは家長と小林のMVPコンビと考えている。

家長はここ最近のメンバー入りが無いため、負傷の可能性もあるが、ふらっと帰ってくることに期待してプレビューの内容に入れておきたい。

その2選手の直近5年間の札幌戦の戦績は以下の通り。

家長に関しては大宮時代も含めると勝率8割超え、そして両選手とも出場している間の得点率は1試合平均2点超え。このMVPコンビが出場した際の札幌戦は、多く点を取って勝つ確率が高そうだ。

さらに、直近5年間のリーグ札幌戦で、家長は2ゴール5アシスト小林は6ゴール1アシストと本人たちも札幌を得意としてそう。小林は昨年のルヴァンカップ決勝でも2ゴールを決めており、非常に相性は良いと言えるだろう。

先日水曜日のルヴァンカップの出場時間的にもスタートダミアン、ジョーカー小林の使い方の可能性は高そう。ダミアン→小林の交代もかなり良いデータがあるため期待大だ。詳しくは以下の記事。


家長も小林も予想スタメンには入れなかったものの、札幌に相性が良いため、このMVPコンビで攻撃を牽引する姿を長い時間見たいところ。お得意様のゴールをこじ開けろ。




長い歴史のある対ミシャ戦

2006年途中から広島、2012年から浦和、そして2018年から札幌と、長い間日本で監督を行っているミシャことミハイロ ペトロビッチ。川崎がミシャ率いるチームとリーグで対戦するのは、今回で25回目となる。

ミシャとの戦いは、漠然と言えば"アツイ"試合になることが多い印象。

今回は、リーグにおけるvsミシャ戦の対戦成績を調べた。結果は以下の通り。

対ミハイロ ペトロビッチ('06~'19) 24試合 15勝 7分 2敗

リーグでの戦績は、わずか2敗('14,'16)。調べた時驚き過ぎて、合っているか逆に不安になった。相手監督との相性が良いというのは、川崎にとってかなりプラスな材料となりそう。

ミシャとしてもここまで勝てていないと苦手意識はあるのでは...?今回もしっかり勝って、もっとトラウマを植え付けたい(笑)。ミシャよ、"ある意味"眠れぬ夜にしてやるぜ。




3バックとの相性は...?

最近のJリーグでは、3バックを採用するチームが増えてきている。特に今年の川崎は、相手が3バック時に誰が相手WBを捕まえるのかがポイントとなっている試合が多い。

あくまで本noteは、データを扱うということで、2017年から昨年2019年までの鬼木フロンターレのスタート時3バック相手との戦績(リーグ戦)を調べた。結果は以下の通り。

対3バック('17~'19) 39試合 21勝 12分 6敗

3回のリーグ戦の内2回優勝をしているため、勝ちが多い点は想定内。ただ、唯一優勝を逃した昨年でさえ、対3バック戦では、16試合 9勝 5分 2敗のため、鬼木監督は3バックのシステム攻略を得意としていると言えるのではないだろうか。




最後に

いよいよ川崎フロンターレは、Jリーグにおける1シーズン内の最多連勝記録タイの9連勝への挑戦に挑む。

真夏の8連敗を経験した時、筆者は中学1年生だった。あのときは、勝てなさすぎて本当にサポーターを辞めようと思った時もあった。

ただ、それでも川崎フロンターレという攻撃力もあり、選手のキャラクターも素敵で、スタジアムもアットホームなあの素晴らしいチームを嫌いになることは出来なかった。

時は経ち、筆者は現在大学4年。あの連敗チームがここまで這い上がるとは予想もしていなかった。ここまで応援し続けて本当に良かったと心の底から思っている。改めて、3度のタイトルを齎してくれて、ありがとう。

ただ、もっと高みを目指そう。より強く、より愛されるチームになるために。


舞台は整った。さあ、みんなで歴史を作ろう。



参考
Football LAB ( https://www.football-lab.jp/ )
Soccer D.B. ( https://soccer-db.net/ )





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