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0348:密な音楽フェスはやはり補助金取消(適化法)

 8月29日に愛知県で行われた音楽フェスNAMIMONOGATARI2021が炎上したのは記憶に新しい。そして、当然ながら、クラスターが発生したと報道されている。

 このフェスについて、行政の事前の強制力がないことを、以前に書いた。

 そして、事後の今、予定されていた経済産業省の三千万円の補助金が取消になった。

 補助金には必ず「交付要綱」が作成される。日付が変わるまで時間がないので言及できないが、おそらくHPに公開されている筈だ。要綱には、交付の要件が定められ、それを満たさなければ取り消せる旨が盛り込まれているのが定番だ。その規定は、補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(いわゆる「適化法」)に淵源を持つ。

補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律
第四章 補助金等の返還等
(決定の取消)
第十七条 各省各庁の長は、補助事業者等が、補助金等の他の用途への使用をし、その他補助事業等に関して補助金等の交付の決定の内容又はこれに附した条件その他法令又はこれに基く各省各庁の長の処分に違反したときは、補助金等の交付の決定の全部又は一部を取り消すことができる。

 今回は、「交付の決定に附した条件」である感染対策がこれだけないがしろになった実態を、多くの国民が批判的に観ている以上、交付の取消は必至であったろう。

 イベント主催者は、コロナによる経営危機を乗り切るために、周囲から批判されながらもフェスをやるしかない状況にあったものと推察する。その結果、世間の批判を浴び、補助金もフイになり、崖っぷちに追い込まれているだろう。補助金交付取消に対する不服申立をするのか、この状況ではできないのか、それは今後の動きを見守るばかりだ。

 補助金交付取消は、相手方へのペナルティであると同時に、他の事業者に対して「同じようなことをするなよ」という強いメッセージを発信することでもある。事前の強制力がない分だけ、こうした時の対応で睨みを利かせるのだ。

--------(以下noteの平常日記要素)

■本日の司法書士試験勉強ラーニングログ
【累積72h30m/合格目安3,000時間まであと2,928時間】
実績170分、演習回の解説動画でざらっとチェック。解説のエクセル整形をミスっていた(参照テキスト頁を商法のものと間違えてた)のでその調整も。ともあれこれで主要4科目をひとまず一度は通したことになる。商法・商業登記法は馴染みのない分だけヘヴィだったから、明日からの民事訴訟法ほかは楽しもう(小説ネタの宝庫と予感してる)。

■本日摂取したオタク成分(オタキングログ)
『東京リベンジャーズ』第22話、バジとチフユの物語。ちびりべがいい余韻。『白い砂のアクアトープ』第8話、ペンギンの行進は良い。『サクラダリセット』第14~15話、ちょっといい加減に観てたら筋を追い損なった。

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