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「私のからだ、もっと知るために」今こそセルフプレジャーの話をしよう 宋美玄&iroha西野芙美 対談 1/3

「いつしてる?」「どんなアイテムを使っているの?」
なかなか人とは話しづらいセルフプレジャーの話。gokigenLab.でもおなじみ、産婦人科医の宋美玄先生と女性向けセルフプレジャーブランド「iroha」広報の西野芙美さんによる対談が実現。実際にアイテムを手に取りながらirohaユーザーたちの声も聞いてみました。

文/アケミン 写真/高見知香

丸の内の森レディースクリニック院長 宋美玄(そん みひょん)先生

大阪大学医学部医学科卒業。周産期医療、女性医療の診療に従事する傍ら、テレビ、書籍、雑誌などで情報発信を行う。主な著書に、ベストセラーとなった『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』『産婦人科医 宋美玄先生の生理だいじょうぶブック』『産婦人科医宋美玄先生が娘に伝えたい 性の話』など。2017年に開業した丸の内の森レディースクリニックは日本屈指のオフィス街とターミナル駅に近く、近隣で働く人から遠方に住まう人まで幅広い層の女性が訪れている。一般社団法人ウィメンズヘルスリテラシー協会代表理事


株式会社TENGA iroha広報 西野芙美(にしの ふみ)さん

株式会社TENGA 広報。1989年、東京生まれ。早稲田大学文化構想学部を卒業後、出版社勤務を経て、株式会社TENGAに広報として入社。TENGAグループが展開するブランド「TENGA」「iroha」「TENGAヘルスケア」や、障がいのある人の就労自立支援プロジェクト「able! Project」のPRを統括する。


「女性による 女性のための」セルフプレジャーアイテムirohaの魅力

――今日は、iroha広報の西野さんにたくさんのアイテムを持ってきていただきました。

 う〜ん、この「ゆきだるま」と「ひなざくら」のモチモチした感触、気持ちいいですね〜。ずーっと触っていられる(笑)。「うめひすい」は、オシャレなインテリアみたい。
西野 この触り心地、抜群ですよね。私たち社員もデスクワークをしながら、ついニギニギしちゃうんですよ(笑)。

 手にピタッとなじむフォルムも絶妙ですよね〜。(電源をオンにして)音も静かで、ベッドの中ならほとんど聞こえなさそう。 
わ、この「うめあんず」は小さいけど、しっかりパワフル! 

西野 これまで多くのアダルトグッズには、「男性が女性に対して使うもの」という前提があったと思います。そのため、男性が視覚的に興奮することにも重きが置かれていました。

もちろん、それが好きな女性もいると思うのですが、どうしても色や形状がドぎつかったり生々しかったり、アダルトグッズになじみのない女性にとっては「え、これを体に入れるの?」と戸惑ってしまうものも多かったように思えます。

宋美玄  その点、irohaは「女性が自分のために使う」ことを前提としているから、とにかく安心感がありますね。
これまでのグッズは男性器を連想させるフォルムも多かったので、どうしても「男性器の代わり」といった感じも否めなくて(苦笑)。

西野 そうなると「機会に恵まれないから仕方なく……」みたいなイメージも拭えませんよね。

宋美玄 そうそう。でもirohaのこのフォルムやデザイン、触感は「男性器の代わり」どころか、リアル以上の気持ちよさ。むしろ「こっちのほうがええやん」ってなりそう(笑)。まさに「女性による、女性のための」セルフプレジャーアイテムだと思います。

「寝る前にサクッと」みんなのセルフプレジャー事情

西野 私たちスタッフの間でもよく話題になるのですが、「夜、なかなか眠れないときにサクッとセルフプレジャーをして寝る」という人、結構多いんですよね。

TENGAが2019年に行った調査では「就寝前にマスターベーションをする理由」を聞いたところ、女性の約4人に1人が「眠りを助けるため」、約3人に1人が「ストレス解消のため」という回答が得られました。

[出典]月刊TENGA 2019年12月2日号 第19号
「お休み前の新習慣!? マスターベーションが誘う眠りの世界」

 リラックスタイムにセルフプレジャーをしている方が多いこともよくわかりますね。

セルフプレジャーは「生活の一部」

西野 たぎるような興奮や性欲に突き動かされるセルフプレジャーもありますが、セルフプレジャーを「生活の一部」として行っている方も多いのは、さまざまな女性の声を聞いて実感しています。

 みなさん、セルフプレジャーを気軽に、そして自然体で楽しんでいることがアンケート結果からもよく伝わってきます。リラックスタイムでのセルフプレジャーで、自分の性をより知ることで、自分を大切にできたら、それはとても素敵なことだと思います。

(vol.2に続く)