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第7話 GOOGLEの未来をTOPICとWaymoは変えるか

第7話 GOOGLEの未来をTOPICとWaymoは変えるか

GAFAMの未来シリーズ。不定期で連載していきます。
本日はGOOGLE篇。

Googleは本当に、なんでもやっているAIハイテクテクノロジー企業ですが、実際のビジネスはとても土臭く、泥臭い「広告」です。

Google(Alphabet)のIRを見ると、本当に、とにかく「いろんなこと」に投資して、何でもやってる会社だということがわかります。
しかし、メイン収益になっているのは、ほぼ9割方「AD(広告)」です。
世界のモバイル・スマホのシェアのほとんどは「Android」ですが、全く儲かっていません。その点、Appleは日本とアメリカ、イギリス以外では市場シェア10%ですが、極めて高収益プロダクトで、スマホ市場で最も利益率が高く、AndroidやChromeの大きなシェアは競争優位性を生んでおらず、「Google広告」のための一種の宣伝媒体デバイスにしかなっていないのが現状です。(アルファベットのIR)


さて、今回、Googleが出してきたのは「TOPIC」という新しいネット広告概念です。
https://wired.jp/article/google-floc-cookies-chrome-topics/#intcid=_wired-jp-right-rail_ecef2552-36e0-47bf-9f3e-0a7e6e14aa22_popular4-1

今回はGoogleと「AD」そして「TOPIC」はインターネットをどう変えるのか(初歩篇)。

https://japan.googleblog.com/2022/01/topics-api.html より引用。

プライバシー サンドボックスは、ウェブ上での利用者のプライバシーを守りつつ、パブリッシャー、クリエーターや開発者がビジネスを構築するためのツールを提供し、すべての人にとって安全で健全なウェブを守るために始まりました。Google は、広告が多くの企業にとって重要であり、そしてオンラインの無料コンテンツへのアクセスを支える不可欠な手段であることを理解しています。


Google は、Interest- Based Advertising(=興味/関心に基づく広告)における新しいプライバシー サンドボックスの取り組みである Topics を本日発表します。Topics は、これまでの FLoC の開発から得た知見とコミュニティーから寄せられたフィードバックに基づいており、FLoC に代わるものです。

Topics は、ブラウザが、閲覧履歴に基づいて、たとえば「フィットネス」や「旅行」などといったその週に関心の高い項目(トピック)を選びます。これらの項目は、 3 週間だけ保存され、古い項目は削除されます。項目の選定は、Google や他の外部サーバーは一切介さず、完全に利用者のデバイス上だけで実行されます。Topics に参加するサイトにアクセスすると、過去 3 週間のそれぞれの週から項目を 1 つづつ、計 3 つ選び、そのサイトおよび広告主に共有されます。Topics は、ブラウザにこれらのデータに対する透明性と管理を可能にします。また、Chrome においては、項目の表示、不要なデータの削除、機能の無効化をできるようにするユーザーコントロールを開発しています。



明記はされていませんが、要約すれば、Googleは完全に「Facebook広告潰し・プライバシー非収集」路線のようです。「外部サーバー保存しない」ことで、結果的に個人のユーザーがもっとデータを取りやすくして、「閲覧履歴」からではない新しいアドの個人最適化アルゴリズムを作り出すようです。

さて、この広告プロダクトの変化がもたらすものが、「交通/自動運転・位置情報ソフトウェア」です。

Googleの無人自動運転車「Waymo」はまだ日本では一般道路を走っておりませんが、
カリフォルニアでは走っています。
私も以前見てきました。交通量にもよりますが、半日に一回はWaymoを見かける感じですかね。結構「W」車が走ってます。
しかし、現状はこれも「Androidデバイス」と同じで、「公共バス・公共タクシー」になり、低価格や定額のサブスクサービスになって、広告収益で儲けていくのかな、なんて思っちゃいましたね。

Googleの素晴らしいところはやはり設計思想。
もちろんマネタイズはすべて広告なんですが、それでも検索エンジンもYOUTUBEもG MailもGoogleMapもGoogleスカラーも誰でも無料で使えちゃいます。
一方でサブスクとSNSは下手で、あまり成功していません。

GoogleのDNAにあるのは、やはり「大学」の研究室です。
あんまり資本主義的ではないプロダクトがたくさんあります。

TOPICによってより個人の興味と「インターネットの高付加価値化」をGoogleがどう設計するかに期待がありますね。

今回は初歩中の初歩。

ここまで読んでいただきましてありがとうございました。

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