墨田区/葛飾北斎 ゆかりの地 名所について
葛飾北斎(1760-1849)は、日本を代表する芸術家の一人です。「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をはじめとする北斎の浮世絵は世界中でよく知られています。
北斎は、本所割下水(現在の墨田区亀沢付近)で生まれたと言われており、90年の生涯のほとんどを区内で過ごしながら、多くの作品を残しました。
今回は、東京都墨田区の北斎にかかわる代表的な名所3つに、スポットをあててみたいと思います。
〈目次〉
1.北斎通り
2.すみだ北斎美術館
3.厩橋(うまやばし)
1.北斎通り
北斎通りは、西は江戸東京博物館前の清澄通りから横十間川までまっすぐに伸びる道路です。
北斎通りは、以前「南割下水通り」*と呼ばれていました。その名の由来は江戸時代、通りの中央に掘割が設けられていたことからと言われています。
この江戸本所割下水にあたる場所で北斎が生まれました。名高い北斎の偉業を記念して「北斎通り」の名づけられ、北斎が感じられる道として整備されていきました。
北斎通りは、約1Km間の道両側の街路灯、公衆トイレ等に北斎作品の103枚を掲示しています。 これらを総称して『北斎ギャラリー』と呼ばれていて、街歩きをしながら、北斎の作品を楽しむことができます。
2.すみだ北斎美術館
浮世絵師・葛飾北斎とその門人の作品を展示する美術館です。北斎が生まれ、その生涯を送った墨田区に2016年に開館しました。
江戸時代に流行した、浮世絵は「浮世の絵」という意味を持ち、当時の風景や人々の暮らしを描いています。
常設展示室では、北斎の代表作(実物大高精細レプリカ)とエピソードを交えて、北斎の生涯と作品を紹介しています。北斎のオリジナル作品は、さまざまなテーマで開催される企画展で見ることができます。
館内にはミュージアムショップや、葛飾北斎を中心とした浮世絵に関する図書資料が閲覧できる図書室もあります。
3.厩橋(うまやばし)
御厩川岸は、隅田川の両国橋と吾妻橋の間、現在の厩橋が架かる付近です。
有名な「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」の内、「御厩川岸より両国橋夕陽見(おんまやがしよりりょうごくばしゆうひみ)が描かれています。
「冨嶽三十六景」では、「御厩川岸より両国橋夕陽見」、「隅田川関屋の里(すみだがわせきやのさと)」、「本所立川(ほんじょたてかわ)」の3作品は、墨田区の風景を描いたもので、ゆかりが深いと言われています。
以上
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