見出し画像

日本の文化/ 「短歌」について



短歌は、平安時代から時代の流行に合わせて微妙に形を変えつつ、1000年以上広く楽しまれている文化です。

今回は、短歌の基本やルール等について、ご紹介したいと思います。

〈目次〉
1.短歌とは
 ■短歌の基本的なルール 
2.有名な歌人をご紹介


1.短歌とは
まずは短歌とは何なのか、基本的なルール、有名な歌人についてご紹介します。

短歌とは、和歌の一形式で、‘‘五・七・五・七・七‘‘の三十一音で構成される短い詩のことです。和歌は平安時代から詠まれていますが、短歌という呼び方が定着したのは明治時代以降になります。

和歌とは、漢詩に対する日本の詩の表現形式として長唄などの日本の歌全般をさしていました。そのうち、現代に通じる短歌としての表現形式が定着し、以来1000年以上も親しまれています。

短歌の起源は、8世紀頃に作成された万葉集や古今和歌集とされています。和歌は貴族の間で流行し、教養として嗜まれるようになりました。

その後、発展しながら広く流行するようになり、明治になると与謝野晶子・北原白秋・石川啄木・正岡子規などが同人誌を作り、短歌はさらに文芸界の1つのジャンルとして栄えることになりました。

このように、時代によって流行の形を変えながら、現代に通じる短歌としてのスタイルができてきました。


■短歌の基本的なルール
短歌の表現形式にはさまざまなルールがあります。短歌を作るためには、作り方や基本的なルールを知ることが必要です。

短歌の作り方の基本的なルールをご紹介します。

<短歌の基本的なルール>
・五・七・五・七・七の三十一音、五句で構成する
・字数より音で数える
・字余り、字足らずでもOK
・季語は必ずしも必要ではない
・句切れを意識する
・句またがりという表現もある
・口語、文語、仮名遣いなど言葉遣いは自由


実はこれ以外にも、掘り下げていくと細かいルールや技法のポイントなどがあります。


2.有名な歌人をご紹介
短歌を観賞して味わうことで、その情景の想像が膨らみます。

いろいろな名歌に触れることで短歌独特のリズムや世界観に慣れ親しんでいくます。

近代以降の有名な歌人と代表作をご紹介します。

・与謝野晶子『みだれ髪』
・石川啄木『一握の砂』
・正岡子規『歌よみに与ふる書』
・北原白秋『桐の花』
・若山牧水『別離』
・折口信夫(釈迢空)『海やまのあいだ』
・佐佐木幸綱『佐佐木幸綱歌集』
・寺山修司『田園に死す』
・俵万智『サラダ記念日』
・穂村弘『楽しい一日』 
・東直子『春原さんのリコーダー』
・木下龍也『つむじ風、ここにあります』 
・萩原信一郎『滑走路
 

与謝野晶子


石川啄木


北原白秋


他にも趣深い歌集を出している歌人は多いです。好きな歌人や心に響く歌を探してみることと、楽しみが広がると思います。


参照元: 「LIFE LIST」Webサイト

以上

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?