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第一回 あたらよ文学賞 最終選考結果発表


【最終選考・受賞作品について】

あたらよ文学賞・最終選考委員による厳正な選考の結果、二次選考通過作品15作品のうち、下記10作品受賞・雑誌に掲載としました。(各賞で到着順・名前はペンネーム、敬称略)

※選考過程に関する問い合わせには一切応じられませんのでご承知ください。

【最終選考委員】
蒼山皆水/綾坂キョウ/小谷杏子/梧桐彰/輝井永燈/百百百百

【大賞】
うきうきキノコ帝国(旧題:黄昏時がすぎると。)/ マルクス・ホセ・アウレリャノ・シノケス

【優秀賞】
私たちの月の家 / 咲川音
椿桃、永遠に / 伊藤なむあひ
こはねに勝てないなら死ぬ / 岩月すみか
ツー・ミッドナイト・ノブレス / 蛙鳴未明

【佳作】
夜が冷たく忍びよる / えきすときお
まゆどじょう / 佐藤龍一クライマー
猫が飛んだ夜 / 右城穂薫
月が落ちてくる。 / 辻内みさと
神と夜明け / 山川陽実子

【大賞(1作品)】

うきうきキノコ帝国(旧題:黄昏時がすぎると。)/ マルクス・ホセ・アウレリャノ・シノケス
大賞受賞、嬉しいです! 楽しんでいただけたら幸いです。
この春から小説を書き始め、これが初めてきちんと書きあげられたものでした。
それから文芸ムックあたらよ、創刊おめでとうございます。丁寧な講評がたいへんな励みとなりました。幸せです。ありがとうございます。
好きな作家はガルシア=マルケス、愛しております。2082年のノーベル文学賞目指して頑張ります。応援よろしくお願いします。

【優秀賞(4作品)】

私たちの月の家 / 咲川音
この度は素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。
第一回という記念すべき場に名を連ねられたこと、大変嬉しく光栄に思っております。芝居でいうところの「こけら落とし」というやつです。
全ての作品に丁寧に向き合って下さるこの舞台で、次回以降さらなる名作が生まれていくのだろうなと思うと、身が引き締まります。
最後に、選考に携わられたすべての皆様、そしてこの小説を読んで下さった皆様に心より感謝申し上げます。

椿桃、永遠に / 伊藤なむあひ
賞に縁のない人生を送ってまいりました。
書きはじめて早十八年。書いては落ち書いては落ちを繰り返しておりました。理由は明白、いつだって趣味に偏ったとんちきな小説を書いていたのです。
今回の作品もそうです。それがなんと、栄えある第一回あたらよ文学賞にて優秀賞をいただけたというのです。なんという懐の深さでしょう。
選考委員の皆様、ありがとうございました。今後もとんちきで縁起の悪い小説を書き続けてまいりますね。

こはねに勝てないなら死ぬ / 岩月すみか
小説で賞をいただくのは初めてのことなので感無量です。
選考委員の皆様、日頃から応援してくださるすべての皆様に感謝申し上げます。
いつの日かより大きく成長し、「あの人はあたらよ文学賞出身の作家なんだよ」と言っていただけるよう、いただいた賞に恥じない努力をしていきます。

ツー・ミッドナイト・ノブレス / 蛙鳴未明
光栄です。ありがとうございます。他の入賞者様方もおめでとうございます。正直なところ、賞をいただけるとは思っておりませんでした。
初めて小説らしきものを書いたのは十の夏休み。十年間試行錯誤の迷路をさまよい続け、「今」この賞をいただけることに大きな意味を感じます。
これは夜明けであると同時に愛する夜への脱皮でもあるでしょう。より高く、より深く。これからも精進してまいります。夜の先へ、大きな拍手を。

【佳作(5作品)】

夜が冷たく忍びよる / えきすときお
書いたものを認めていただくのは、なによりうれしいことです。けっこう歳ですので、人前でとびあがったりはしませんが。
ビンに半分はいった水をみて、もう半分ととるか、まだ半分ととるか、わたしはまだまだ半分、いつか珠玉の一作がうまれることを信じてこれからも、書き続ける所存です。
これを励みにまた、独自の世界をほりさげて、普遍の水に舌鼓をうつ日がくることを願っています。

まゆどじょう / 佐藤龍一クライマー
私は今まで、小さくまとまった作品を書くようにしてきました。なるべく個性を消して、無味乾燥な文体で、“よくできた作品”になるよう心掛けていました。小説を書くのが下手だからです。
佳作を頂戴した本作は、好きなように書いた作品です。結果は、一番ではありませんでした。ですが、良い、と思ってくれた人がいました。
これからは、“よくできた作品”ではなく、好きなように書きたいです。ありがとうございました。

猫が飛んだ夜 / 右城穂薫
この作品は、実在した建物のことを思い出の中だけでなく、小説にという形に残したいと思い書いたものです。夜になると時間が止まったような、そこだけ別世界になってしまったような不思議な感覚になる建物でした。
小説の中に封印されたその場所では、永遠に空には月が浮かび、黒猫が空を飛ぶのです。

月が落ちてくる。 / 辻内みさと
小説って、読者からしたら途中離脱が容易な娯楽なんですよね。
ページをめくってもらうこと、最後まで楽しんでもらうことの、なんと難しいことか。そんな私の「楽しんでもらえますように!」を詰め込んだ満月の夜の物語。楽しい読書時間を提供できていましたら幸いです。
末筆ながら、佳作に選んでくださった審査員の皆様、本当にありがとうございました。

神と夜明け / 山川陽実子
この度は「あたらよ文学賞」の佳作に選んでいただき、誠にありがとうございます。大変光栄に思っております。
テーマは夜ということで色々考えたのですが「あたらよ」にも関係するお話にしようと思いました。「明けてしまうのが惜しいような戦争のない素晴らしい世界」の「夜明け」ということで稲作伝来のお話を思い付きました。書きながら横光利一の「日輪」を意識していました。
記念すべき創刊号に掲載していただけてとても嬉しいです。

【候補作(5作品)】

明け方を航る鳥たちは / 糸野麦
蒼月の宵 / 高田はじめ
可惜夜元年 / 鈴木青
岳おじちゃんはすきなひと / 神敦子
そして、吸血鬼たちは夜空を見上げる / 暇埼ルア



なお、最終選考委員6名でおこなった『最終選考会』の詳しい模様につきましては、『文芸ムックあたらよ・創刊号』に25ページの大ボリュームにて掲載をしております。ぜひ、本誌にてご確認ください。

【第二回あたらよ文学賞について】

また、『第二回 あたらよ文学賞』の開催が決定しました!
詳細及び最終選考委員は『文芸ムック あたらよ・創刊号』をご覧ください。

次回も多くの作品をお待ちしております。

第二回 あたらよ文学賞 テーマ『青』

【YouTube】

#あたらよ文学賞】第一回 あたらよ文学賞 最終選考結果発表!
最終選考結果発表の動画になります。ぜひご覧ください。

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