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思い立ったが転職日和③~エージェントはあなたの応援団

声を大にして言いたい。

エージェントさま、ありがとう!!

私の転職は、エージェントなくしてはあり得なかった。担当してくださった素敵なエージェントKさんを勝手に称えるべく、良きエージェントのお仕事ぶりについて書こうと思う。エージェントさんがいると、あんなことやこんなことまでサポートしてもらえるのだ!

転職体験記①と②はこちら。


エージェントのお仕事

エージェントさんはさまざまなカタチで転職者の背中を押してくれる。このサポートは転職者の希望とエージェントさんの個性でだいぶ個人差が出そう。ここでは私から見た担当エージェントKさんの例をもとに、どのようなサポートを受けたかをご紹介しようと思う。

お仕事① タスク管理とスケジュール調整

まず最初に感心したのはKさんのタスク管理能力の高さだ。
決してがんじがらめのタイトなスケジュールだったわけではなく、あくまで私の都合に合わせながら、決して先延ばしにはさせないぞ、という静かな情熱を感じた。
Kさんとの面談では必ず次の面談の予定を決めた。私の予定が不規則な時でも、”それならいつ何時までの期間でどこでもいいので空きませんか?”、”この日はどうですか?”、”予定がわかるのはいつですか?私の空き予定はここです”…などと言っては私が予定を先延ばしにするのを許さない。“10分でもいいので”、“早朝でも大丈夫です”、“資料は出来るところまでで大丈夫ですから”と、こちらの都合に合わせて臨機応変に対応してくれた。
そこまで言われたらこちらもそれなりに誠意をもって対応したくなる。こうしてKさんとの間に信頼関係が生まれ、ズボラで面倒くさがりな私でもなんとかスケジュール通りに作業を進めることが出来た。

お仕事② 履歴書、職務経歴書の推敲

Kさんのタスク管理能力のおかげでなんとか職務経歴書(仮)っぽいものが出来上がりつつあったが、やはり自分のスキルに対する自信のなさとキャリアの掘り起こし不足により、驚くほどしょーもない経歴書(仮)を提出してしまった。それをKさんは丁寧に確認し、ああいう項目があるといい、こういう経験は強みになると、私の浅い内容の経歴書の足りない部分を補い、少しでも良いと思うポイントはこれでもか!とほめ散らかしてサポートをしてくれた。これは…Nicoもおだてりゃ木に登ってしまうではないか!ムフフ。
この頃はすでにKさん信者になり始めていた私は、経歴に自信がないこと、キャリアや実務実績で書ける内容がないと思っている事などを折に触れてKさんに伝えていた。

お仕事③ セールスポイント発見のお手伝い

ところがKさんからは驚くべき返答が返ってきた。

私  「営業の実務なんて市場で人気ないじゃないですか…(どよ~ん)」
Kさん「そんな事ありませんよ!需要の高いスキルをたくさんお持ちです!」
私  「へ?」

ここからがエージェントKさんの本領発揮である。
エージェントに頼って1番良かったのはこの部分だ。自分では何てことない、転職には関係ないと思っていた経験やスキルをエージェントが掘り起こし、輝かせてくれる。特にKさんは日頃からよく派手に褒めてくださるので、おだてに弱い私はホイホイとよく頑張った。
スキルの掘り起こしでプロの技を感じたポイントは、こちらが伝えた経験談からスキルだけをピンポイントで抽出し、それがどんな業種にハマるのか提案してくれるところ。例えば

私の主な経験業種:営業・販売
主な実務:店舗管理、人材管理、販促活動、売上計画の策定、経費管理、外商、イベント運営、社内外との折衝など
希望する転職業種:マーケティング、広報、貿易など(この辺アバウト)

これをベースに経験談を話したところ、Kさんが見出した私のおすすめポイントはこんな感じ。

私のセールスポイント
・海外での人材教育経験 ⇒ マネジメント・コミュニケーションスキル
・自社製品の展示交渉、イベント運営実績 ⇒ マーケティングスキル
・外商・イベント運営実績 ⇒ プロジェクトリード実績
・英語力 ⇒ 外資系へのアプローチができる、海外営業の可能性
・店舗運営の経験、人事経理系の知識 ⇒ 営業企画等へチャンス

あれ?私こんなに売れそうなネタ持ってたっけ?と目をゴシゴシしてしまいそうなオススメポイントのオンパレードの出来上がり。さすがである。お調子者の私をどこまで煽てるつもりなのか、Kさん。
ここでようやく私のキャリアチェンジの可能性が見えてきた。
どうやら私はマーケティング業界への転身のチャンスがありそうだ。ここからマーケティング・広報に方向を定めていざ、応募へ。

ちなみに、40代の転職成功のポイントについて、リクルートエージェントのサイトではこのような記述がある。

40代の成功ポイント
40代の転職成功ポイントは、マネジメント経験や、企画力、提案力、特定分野での深い知見と実績などの専門性などが求められます。これまでのキャリアを棚卸しして、自分の市場価値を客観的にとらえることを意識しましょう。
職務経歴に厚みがあるため、何が強みなのかわかりやすくアピールすることや、志望動機は志望理由と実現したいことを具体的にし、応募先企業が求めるニーズを踏まえて記載しましょう。
また経験豊富だからこそ、新しい環境になじむ柔軟性や新たなスキルを学ぶ姿勢も重視されます。

応募する求人では、新規事業の立ち上げに携わる人材を異業界・異業種から採用する動きもあることから、業界や職種にとらわれずに経験を活かせる転職先にも目を向けてみてください。

リクルートエージェントHPより

そう、40代と20代とでは求められるポイントが大きく異なる。ここを間違えて自己アピールしても一向に合格できないばかりか、ヘタをすると”コイツいい歳してなに幼稚なこと言ってんだ…”とマイナスイメージにもなりかねないので要注意だ。
自分が求めるものだけでなく、相手が自分に求めるものを相手目線で見極め、天秤にかけて釣り合うよう調整する、それが良い自己アピール戦略となるはずだ。

お仕事④ 転職情報の紹介

職務経歴書を仕上げ、応募への準備は整った。書き上げたシートを2度ほど添削してもらい、完成したものを応募シートとして使用する。
採用情報の紹介にはいくつか種類がある。
ひとつ目は、自分が入力した情報に基づいて自動で送信される採用情報。
これは主に実務経験ベースで紹介されているのだろうか、嫌だと言っているのに営業関連の情報ばかり送られてくる。世の中には営業職しかないのか、という勢いだ。しかも年収は希望の半分程度。年齢入力したよね?新卒じゃないんですけど…とおもいつつ、全力スルー。
ちなみに紹介されてくる情報は、アプリで”応募する””応募しない”を選ぶことができる。
二つ目は、エージェントが持つ情報をベースに送られてくるもの。こちらは多少希望に近いものが送られてくるが、希望する職種によっては紹介できる案件自体が少ないのでどうしても他業種が紛れ込んでくる。ここにも営業職が大量浸食。そんなに営業の応募があるのだろうか。
三つめはスカウト情報。ただしこれは別途情報を事前登録する必要がある。でも経歴書がすでに出来上がっているのであとはそれを再入力、自己アピールを追加で入力すればOK。頑張れる人はここまでやっておくことをお勧めする。スカウトはなかなかイメージ通りのものが来ず、”ナメトンノカァ‼”とちゃぶ台をひっくり返したくなるようなものがほとんどだが、それでも1件でも多く紹介してもらえるのが中年転職には有利。たまに好条件なものもありますのでご安心を。

希望にピッタリ合う採用情報はなかなか、いやほぼ回ってこない。人気の職種は取り合いだし、転職の需要と供給は常にバランスがとれないもの。ここで心折れてはいけない。
実際エージェントKさんも、「希望に合わないものもたくさん紹介してしまいますが、とりあえずどんどん見てみてください。それで応募しないのは問題なしです!」と、私が心折れそうになるたびに何度も説明してくれた。実際これらの”一見関係なさそうな紹介”の中にお宝が眠っている場合もあるので、めげずに目を通すことをおすすめする。

1にも2にも、中年転職には数打って打ちまくることが大切。これが極意。

エージェントは転職者の応援団長兼セコンド

そんなわけでようやく転職の土俵に上ったわけだが、ここからが実際に応募~面接~採用のパートだ。
すでに①、②に目を通してくださった方ならわかると思うが、

転職は準備が9割

なのである。③にしてまだ応募していないのだから、ここまでがいかに大変かわかるというもの。しかしこの工程を丁寧に仕上げられたかどうかでこの際の応募の結果が大きく変わることを身をもって知ることになる。
本当に、エージェントKさまさまである。
すぐに飽きたり心折れたりするめんどくさい私を粘り強く、あたたかくみまもり、寄り添い、思いっきり背中を押してくれたエージェントKさんには感謝してもしきれない。

それでは次回、ようやく応募の工程と採用を受けるまで…の予定。
長くてすみません、もう少しお付き合いください。
ではまた。



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