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思い立ったが転職日和②~良い転職は良いエージェントから

前回はなが~い転職準備(?)期間についての記事を書いた。

相変わらず自信はなかったが、とりあえず履歴書に書けそうな管理職の実務経験を得てついに重い腰を上げたポンコツ会社員、Nico。
今回はポンコツがどのように自分を導いてくれる素敵エージェントに出会えたかのお話。


転職成功の近道は、近道を通ること(爆)

まずは自分で職務経歴書を書いてみた

当たり前だが、ショートカットには近道が必要だ(爆)。
だがこの時点では何が転職成功の近道かわからなかった私は、とりあえずGoogle先生の指導のもと、無料のテンプレを使って職務経歴書を作成し始めた…が。これが、まったく書けない。テンプレに記載されたデキる営業職の経歴は華々しく、私の経歴とは似ても似つかない。ただのサンプルなのに見れば見るほど落ち込んで戦意喪失である。ただのサンプルなのに。
そんなこんなで何度かPCを放り出しそうになり、転職活動開始直後、経歴書の記入を一旦諦めた(早)。

転職サイトをのぞいてみたが…

「職務経歴書が書けないのはきっと転職先のイメージが湧いていないからだ!きっとそうだ!」と問題を一時棚上げし、転職サイトに登録してみることにした。
超有名な大手サイトを3社ほどを選択し、それぞれにメールアドレスや氏名を登録する。するとメールに本登録のリンクが送られてきて、そこから詳細な個人情報を入力していく…という流れなのだが、ここで再度躓いた。

(サイト登録、めんどくさ!!)

そうなのだ、サイトに登録する項目はそのまま履歴書に連動しているため、この初期段階でかなり詳細な情報を入力することになる。大事な履歴書のベースになるのだから記入が大変で当然なのだけれど、そんな前情報なくスタートしてしまうと頭が拒否反応を示してまったく進まなくなってしまう。

「え?そんな面倒くさかった?サクサク行けたけど」

そんなアナタはもはやエージェントの力など借りなくても大丈夫。どんどん応募して、ガンガン受かっちゃってください。はい優秀。
しかし世の中の大半は私と同様の怠け者でポンコツである(と信じたい)。そんなポンコツ同志の多くがこのプロセスで転職活動から脱落する。私の周りにも何人か脱落者が出た。これはつまりこういうことだ。

「彼らにとって今は転職日和でないということ」

そういうことなのだ。
私も準備期間中にサイト登録の段階で脱落した経験があるからわかる。本当に転職するタイミングならばこの壁は割と楽に超えられる。もし越えられなかったなら、それはあなたが現在”本当に転職したい”と思っていないことの表れだ。きっと”転職しなくてもよい理由”があなたの中にある、ということだろうと思う。それならそれで全然オッケー、問題なし。無理に事を進めないほうが良い。

転職エージェントは多種多様

そもそも転職エージェントって何

ここで転職エージェントについて少しお話をしようと思う。
良くCMで見かけるあの「ビズリーチ!!」や、柳楽さんの笑顔がまぶしい「リクルートエージェント」、様々な業界人のコメントがそそられる「DODA」などが有名だと思うが、ほかにもたくさんの転職サイトがあり、その多くでエージェントによる転職サポートが受けられる。サービスの内容は企業によって様々で、エージェント側から職を斡旋してくれるスタイルや、企業からのスカウトを受けるスタイルもある。
エージェントシステム利用時に共通している手続きはこんな感じ。

・初期段階で個人情報の入力が必要
・PCサイトやアプリから情報を入力することで、固定フォーマットで履歴書と職務経歴書を作成できる。
・転職活動前にエージェントと面談がある
・履歴書に使用する証明写真データが必要

などなど。
私の場合はまずリクルートエージェントとビズリーチに情報を登録し、2社を並行して利用することにした。
あなたにあった転職サイトの選び方については、ネットで様々な情報が出てくるので調べてみることをお勧めする。私が2社を選んだ理由はこちら。

・紹介件数が多そう
・年収、経験に応じた転職先紹介をしてもらえる
・ミドルエイジの転職に強い(という口コミ)
・ハイクラス転職の実績がある
・スカウト制度がある(なるべく楽して転職したい)

など。
私はハイでもローでもない中の下クラス、”なんちゃって中間管理職”レベルの実績を持っているので、実際のスキルより少し上を目指して(もしかしたらうっかり過大評価して採用してくれるかもと甘い期待を抱きつつ)、リクルートとビズリーチを選択した。

エージェントガチャ①若い女性エージェント

「そうだ、転職しよう!」
と決心するまでに5年を要したなが~い準備期間のうちに、1,2度転職エージェントなるものを試したことがある。
当時は前述の”壁”第一弾をなんとか乗り越え、エージェントとの面接までは漕ぎつけた。担当してくださったのは2度とも若いエージェント。最初は女性、2番目は男性だった。
女性のエージェントとの面接はスムーズだった。私も向こうもやや緊張気味ながら、さすがのプロ、マニュアルで教わったであろう内容をスムーズに、自分の考えを交えて案内してくれた。そこまでは良かったのだが、若さのせいか性格なのか、その後のフォローアップがなく、面倒くさがりの私が腰を上げて職務経歴書を書き上げるほどの説得力も圧力もなかった。こちらから積極的にかかわりたいと思うこともなく、音信不通気味。仕方なくこちらから連絡し希望条件を伝えても紹介してもらえる内容はなんとなく的外れ、そのうち案内できる案件もなくなったのだろう、静かにフェードアウトしていった。結局職務経歴書は書かずじまいだった。

エージェントガチャ②若い男性エージェント

2人目の男性はさらに若かった。フレッシュな感じで生き生きと面談を進めていたが、常にこちらから出した意見やアイデアに対しての返答のみで、その返答もこちらの満足いくレベルではなかった。それでいて態度はなぜかいつも上から”こちらが紹介してやってる”感をにじませる、とても好きになれそうにない担当だった。面談後には職務経歴書を提出するよう言われ、書類がそろった段階で初めて詳細なスカウトや紹介が受けられるのだが、言われた経歴書が提出できなかったことに対して2度ほど強気な催促のメールがあったのみ、その後は一方的なメール1本で強制的にサービスを切られてしまった。いやそもそも経歴書の提出期限決め手なかったよな?
こちらの都合などまるでお構いなしである。

そんな経験から、エージェントへの期待はゼロ以下、マイナスレベルで転職活動に乗り出した。

エージェントガチャ③再就職組ママエージェント

それから長い月日を経て転職活動本格始動。
今回も同じ会社のエージェントを利用することにした。なぜならこの企業が一番わかりやすく、アプリも使いやすかったから。そして最大手だから。ただし今回は希望するエージェントのタイプを事前に伝えておいた。どのように伝えたかは最後に記載します。この事前オーダーが個人的にファインプレーだったと思う。

登録が済んで面談を担当してくださったのは小柄な女性エージェント。同じ世代だろうか、話し方や態度に安心感、安定感がある。面談の中で彼女も転職組で、エージェントになる前は大企業で人事系の仕事をしていたと教えてくれた。面談中、背後で子供の声がする。どうやら在宅勤務のママさんエージェントらしい。慌ただしい面談だったが、なんとなく好感が持てた。
ついに、エージェントガチャ大当たりの瞬間である。

相性の良いエージェントの条件

こうしてようやく運命の相手(エージェント)に出会えたのだが、きっと多分、他2人のエージェントも、人によっては上手くはまったりもするのだろうと思う。若くて経験不足は否めないが、それなりに相性の良い転職者がいるはずだ。

相性はものすごく個人差があると思うが、ひとまず私と相性が良いと感じたエージェントの特長をまとめてみた。

・きちんと話を聞いて理解、共感してくれる
・自分が置かれている環境に理解がある
・積極的に関わろうとする
・営業職として十分なマナーを心得ている
・私を甘やかさない、諦めない
・物事をポジティブにとらえる

このあたりは誰にでも当てはまりそう。
彼女の場合は特に、

・転職経験があり
・年齢がある程度近いことで共感しやすい、状況把握しやすい
・粘り強くガッツがある

ことが私にとってはとてもよかった。
これは年齢と社会経験、そしてきっと母の知恵の成せる業だと思う。私の想いや中年を取り巻く社会環境、職場での立ち位置、働き方や転職にかけられる時間などをよく理解してくれ、悩みを相談しやすかった。自分の状況をさらけ出すことで、きめ細かなサポートを得ることができた。
働きながらの転職は時間がない。不規則な環境で時間をやりくりしながら面談し、経歴書を書き、応募し面接する。勤務時間が不規則な上に長く、決まった時間を空けられない私に根気よく付き合ってくれた。

良いエージェントは成功への切り札

エージェント選びに妥協は禁物

良いエージェントさえ見つかればそれこそ半自動でゴールまで一直線。だから妥協は禁物だ。もし面談して合わないなと思ったら、遠慮せずに”チェンジ”をおすすめする。エージェントとの出会いは一期一会、そしてこれから再就職までお付き合いいただく、人生を預ける大切なパートナーなのだ。
チェンジの場合は、礼を失するなかれ。できるだけ正直に理由を説明し、どんなエージェントが良いのかもできるだけ丁寧に伝えることだ。今回はたまたま相性が悪かっただけ、マッチングの問題で相手に問題があるわけではないのだから。

例えば、こんな風に希望を伝えてみてはどうだろうか。
「エージェントが若すぎて私のおかれている状況を十分理解していないように思う。できれば年齢が近く同性/異性(異性のほうが話しやすい場合も)で、転職経験がある方に担当をお願いできないだろうか…」などと説明するのが良いのではないだろうか。また”○○業界に転職したいので、その業界の情報に詳しい方にアドバイスを頂きたい”など自分の要望を伝えてみるとよい。ダメでもともと、可能な限り対応してくださるはずだ。

今回は転職サイトとエージェント選びについて書いた。
サポート態勢は会社によっていろいろ。あちこち試して、自分にあったサイトやエージェントを探すのがオススメ。

次回は”運命のエージェント”のお仕事ぶりを褒め称える記事になる予定。
ではまた。


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