紫恋 咲
高校を中退した美少女は天空カフェで色んな人と知り合う。やがてコスプレイヤーとして活動を始める。
大学の軽音部に入った一瀬友希はクラブの女王的な鳴宮桜子と出会う。 そしてラブソディが鳴り響いた。
別荘を購入して一人暮らしを始めた青年のところへ、美しい女性が訪ねてきた。 二人は運命に操られ歩き出す。 田舎暮らしのほのぼの物語。 読むと幸せが見つけやすくなります。
どうやらレストランに到着したようだ。ビルのプレートに銀座と書いてある、テレビドラマに出てくるような場所だと思った。 中へ入るとまるで外国に来たみたいだ、ファ…
バレンタインデーはもうすぐだ。そいとげは家の手伝いで忙しそうにしている。前日は日曜なので茉白ちゃんと佳さんも一緒に手伝う事になっている。 久々に茉白ちゃんと…
「お帰りなさい星七、どうだった?」 「はい、チラシやポスターを作ることになりました。商店街の活性化で駅ビルや商店街のあちこちに展示する場所があるみたいです」 「…
日曜日はいい天気になった。僕はライダージャケットを着てレブルで出かける。琴音さんは心配そうに見送ってくれた。無事にそいとげの家へ到着する。 「こんにちは、お邪…
土曜の夜になった。琴音さんは珍しく早く帰ってくる。 「ただいま、星七」 「お帰りなさい」 早速ランデビ琴音に変身している。僕のまぶたの裏には大量の画像が張…
「茉白はバレンタインデーにチョコを作るんでしょう?」佳さんが覗き込む。 「え………それは………」 「いいなあ、ヤホーは本命チョコがもらえるんだ」そいとげが羨まし…
教室はやっと落ち着いてきた。1月も半ばになると浮かれた雰囲気はなくなり、淡々と日常が過ぎていく。 隣のそいとげはこれまでと違って圧迫感が無くなっている。僕が…
僕は吉城寺駅を出てそいとげの家へ向かった。和菓子屋さんへ到着するとそいとげがニヤニヤ出てくる。 「ヤホー、裏へ回れよ」親指で方向を示す。 「何だよ、面倒臭いな…
今日は朝から雪が降っている。僕は茉白ちゃんからプレゼントされた手袋をして学校へ行こうとしていた。 突然後ろの襟を掴まれて引っ張られる。 「ゲホッ!何するんで…
冬休みも終わってしまった、新学期が始まる。茉白ちゃんと会えるのは嬉しい。 教室の中は新たな年を迎えて、それぞれの想いが言葉になり咲き乱れる。僕は今一つついて行…
突然、正月という名の地獄が訪れた。琴音さんは新しく発売されたカーレースのゲームを差し出して対戦を申し出てくる。そうだったのか、クリスマス前に買っていたゲームは…
大晦日になり僕は琴音さんと初詣へ出かける。近くの神社は多くの人と出店で賑わっていた。 「人が多いね、迷子にならないように手を繋ごう」琴音さんは手を差し出す。 …
クリスマスの朝僕は急いで駅ビルへ行き、もう一個クマのクリスタルを買った。琴音さんと同じ物になってしまったが、今から別のものを探す余裕はなかったのだ。 いつもの…
慌ただしく12月はすぎていく。クリスマスの当日僕は茉白ちゃんと駅カフェで会う約束をした。さすがにイブに二人で会うのは気が引ける。 クリスマスイブの日、図書委…
街はすっかりクリスマスの装いに代わり、ジングルベルが商店街の隅々まで染み渡る。 「そっか、クリスマスがやってくるのか………」独り言がもれる。 クリスマスでま…
日曜日になり、僕は駅カフェへ向かっている。いつもの駅カフェで茉白ちゃんと待ち合わせなのだ。僕の心はバスケのドリブルみたいにぴこぴこと跳ねている。 駅カフェに…
2024年6月1日 12:08
どうやらレストランに到着したようだ。ビルのプレートに銀座と書いてある、テレビドラマに出てくるような場所だと思った。 中へ入るとまるで外国に来たみたいだ、ファミレスとは全く違った空間がそこに存在した。蝶ネクタイをした人が案内して奥にある眺めの良い個室に通される。僕はキョロキョロと見渡して何度も瞬きした。「星七ちゃん、遠慮しないで好きな物をオーダーしてね」琴音ママは微笑んでいる。 僕はア
2024年5月31日 12:32
バレンタインデーはもうすぐだ。そいとげは家の手伝いで忙しそうにしている。前日は日曜なので茉白ちゃんと佳さんも一緒に手伝う事になっている。 久々に茉白ちゃんと駅カフェへやってきた。何か今までとは違う感覚になっている。二人で付き合う確認はしていないが、何となくそんな雰囲気だ。「なんか駅カフェが少し懐かしい」茉白ちゃんが辺りを見渡す。「そうだね」僕も見渡した。「ねえ、星七君は私といて大
2024年5月30日 14:16
「お帰りなさい星七、どうだった?」「はい、チラシやポスターを作ることになりました。商店街の活性化で駅ビルや商店街のあちこちに展示する場所があるみたいです」「そう、よかったね」琴音さんはニッコリした。 琴音さんは僕を奴隷にしているけど、何かと気にかけてくれる。そうか、親代わりだと言ってたからそのつもりなんだと思った。 数日後、教室でそいとげがチラシを見ている。「おっ、もうチラシが
2024年5月29日 21:09
日曜日はいい天気になった。僕はライダージャケットを着てレブルで出かける。琴音さんは心配そうに見送ってくれた。無事にそいとげの家へ到着する。「こんにちは、お邪魔します」声をかけるとそいとげが出てくる。「おっレブルの新車か、白なんだ、いいなあ。裏の駐車場に入れろよ、もう二人は来てるし」「えっ、二人はもう来てるの?」 裏の駐車場に停めると佳さんと茉白ちゃんが出てきた。「凄い!星七君
2024年5月28日 12:30
土曜の夜になった。琴音さんは珍しく早く帰ってくる。「ただいま、星七」「お帰りなさい」 早速ランデビ琴音に変身している。僕のまぶたの裏には大量の画像が張り付いているのだ。最近少し変化が起きている、それはパンツやブラにも色んなデザインがある事を認識した。 僕はもう自分が変態になってしまったと思う。まだ高校1年なのに女性の下着にくわしいなんて絶対に人にはいえない。そう思うと琴音さんが
2024年5月27日 06:17
「茉白はバレンタインデーにチョコを作るんでしょう?」佳さんが覗き込む。「え………それは………」「いいなあ、ヤホーは本命チョコがもらえるんだ」そいとげが羨ましそうに言った。「えっ、僕がもらえるなんてまだ決まってないと思うけど………」「おや、ヤホーくん、君は茉白の本命チョコが他の人に渡されてもいいのかな?」小悪魔顔で覗き込んできた。「えっ、それは嫌ですけど………」僕は俯く。「佳
2024年5月26日 00:16
教室はやっと落ち着いてきた。1月も半ばになると浮かれた雰囲気はなくなり、淡々と日常が過ぎていく。 隣のそいとげはこれまでと違って圧迫感が無くなっている。僕がバイクを持っていることがショックだったらしい。肩の力が抜けたそいとげは話しやすくなっている。なんか不思議な感触だ。 図書館の仕事は雪村先輩が来なくなって溜まる一方だ、改めて先輩の偉大さを知った。亜斗夢先輩が来てくれると助かるのだが、噂
2024年5月25日 13:11
僕は吉城寺駅を出てそいとげの家へ向かった。和菓子屋さんへ到着するとそいとげがニヤニヤ出てくる。「ヤホー、裏へ回れよ」親指で方向を示す。「何だよ、面倒臭いなあ」仕方なくお店の横から裏へ回る。「ジャーン!見てくれよ俺の愛車を」駐車場にある一台のバイクを指差した。赤いカマキリのような形をしたバイクでCT110とロゴが入っている。「へ〜、このバイクを買ったのか?」僕は瞬きする。「
2024年5月24日 12:43
今日は朝から雪が降っている。僕は茉白ちゃんからプレゼントされた手袋をして学校へ行こうとしていた。 突然後ろの襟を掴まれて引っ張られる。「ゲホッ!何するんですか?琴音さん!」「ねえ星七、可愛い手袋してるじゃん、どうしたのかなあ〜?」ニヤニヤと見ている。「これは茉白ちゃんからのクリスマスプレゼントです………」俯いて答えた。「へ〜、じゃあ星七は何をプレゼントしたのかなあ?」さらにニ
2024年5月23日 12:44
冬休みも終わってしまった、新学期が始まる。茉白ちゃんと会えるのは嬉しい。教室の中は新たな年を迎えて、それぞれの想いが言葉になり咲き乱れる。僕は今一つついて行ってない気がする。 となりのそいとげが妙に懐っこく話しかけてくる。ミコトさんと話した事がよほど嬉しかったらしい。僕は何となくやり過ごして放課後を待つ。 やっと放課後になり図書館へとやって来る。茉白ちゃんは一足先に来ていて手を振って
2024年5月22日 12:08
突然、正月という名の地獄が訪れた。琴音さんは新しく発売されたカーレースのゲームを差し出して対戦を申し出てくる。そうだったのか、クリスマス前に買っていたゲームは、お正月にやるためだったのか!僕は認識した。 カーレースとは言っても新しいゲームは勝手がちがう、琴音さんは密かに研究してたようでグイグイ攻めてくる。互角の戦いが展開される、そしてその時間は伸び続け寝る時間が遠のいていく。 流石に集中
2024年5月21日 15:25
大晦日になり僕は琴音さんと初詣へ出かける。近くの神社は多くの人と出店で賑わっていた。「人が多いね、迷子にならないように手を繋ごう」琴音さんは手を差し出す。「はい」僕は素直に指示へ従う。 不思議だ、茉白ちゃんと手を繋いだ時はあんなにドキドキしたのに、琴音さんと手を繋いでもドキドキしない。イトコだからかなあ………それとも奴隷だからかなあ………様々な考えが浮かんでは消える。 集まった人
2024年5月20日 12:56
クリスマスの朝僕は急いで駅ビルへ行き、もう一個クマのクリスタルを買った。琴音さんと同じ物になってしまったが、今から別のものを探す余裕はなかったのだ。 いつもの駅カフェで待っていると、茉白ちゃんが小走りでやってくる。「ごめんね、遅くなっちゃって」少し曇ったメガネも可愛いい。「ううん、僕も今来たばっかりだから」「そうなんだ、よかった」茉白ちゃんはゆっくりと胸を撫で下ろす。 クリスマ
2024年5月19日 15:52
慌ただしく12月はすぎていく。クリスマスの当日僕は茉白ちゃんと駅カフェで会う約束をした。さすがにイブに二人で会うのは気が引ける。 クリスマスイブの日、図書委員で最後の掃除をした。お茶とクッキーでささやかながらクリスマス会をして学校を後にする。茉白ちゃんとは駅で「また明日!」そう言って別れた。 僕はそいとげの和菓子屋さんへ行き、予約していた和菓子のクリスマスセットを受け取る。「ミコトさ
2024年5月18日 12:05
街はすっかりクリスマスの装いに代わり、ジングルベルが商店街の隅々まで染み渡る。「そっか、クリスマスがやってくるのか………」独り言がもれる。 クリスマスでまず頭に浮かんだのは、茉白ちゃんへのプレゼントだ。何か喜んでもらえる物を用意したいと思った。しかしいい考えは浮かばない、サンロードを歩きながら考えた。 ふと前を見る、琴音さんが紙袋を下げてお店から出てくる。どうやらゲームソフトを買った
2024年5月17日 12:46
日曜日になり、僕は駅カフェへ向かっている。いつもの駅カフェで茉白ちゃんと待ち合わせなのだ。僕の心はバスケのドリブルみたいにぴこぴこと跳ねている。 駅カフェに到着するとすでに茉白ちゃんは来ていてニコニコと手を振ってくれた。可愛いなあ………心の中で呟く、いや叫ぶ。私服の茉白ちゃんは少し大人びて見えた。僕は思わず緊張する。「ごめん、待たせちゃった?」前の席に座る。「ううん、今来たとこだよ」